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プロローグ

セミたちが鳴き始める7月上旬。

ふと、窓の向こう側に目をやると、地面からの熱気のせいか、外の景色がゆらゆらしている。あまりにもゆらゆらゆらゆらしてるもんだから大事件かと思った。

そーんな中、俺は一人クーラーの効いたリビングで撮りためたアニメを消化していた。

内容はいわゆる学園ラブコメで、原作はラノベらしいが読んだことはない。

どうやらこれから主人公が告白されるようだ、ずるいぞ。


『あなたがずっと好きでした。付き合ってください。』

『.........実は...俺もなんだ...』

『え...!』


...イイハナシダナー。

はっきり言って羨ましい。

大抵の場合は、男から好きな子を遊びに誘って、その子がそれを承諾した点で一次試験突破。

そして遊びに行く日に男が見定められて点数が良ければ二次試験突破。

そしていい感じの雰囲気になったらあっちのほうから「告白していいよ~」みたいな感じを出してくるそう。それを敏感に感じ取ることができたら三次試験突破。そして晴れて付き合うことができる......らしい。俺はよく知らないけど、どこかの本にそう書いてあった。

まあ、恋愛とかできないやつってそういう本よく読むよね。俺だけじゃないはず。

つまり...俺に告白する勇気も、突破する能力もないし、女の子から告白されるような人でもない。

高校生もあと二年。そのうちにラノベとかで見るような展開にはならないだろう。

だから、俺は常にこう思っている。



「学園ラブコメ?なにそれおいしいの?」



...ちょっと古いかな。まぁいいよね。古くから伝えられてきたものこそ至高。


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