12月6日④
ANAインターコンチネンタルホテルは、いわゆるリゾートホテルだ。
はじめは近場のホテルに泊まろうと言っていたのだか、一生に一度かもしれない出来事にせっかくならということで、このホテルに決めた。
さらに嬉しい事に両家の親族もこのホテルに泊まっている。
心強いことこの上ない。
チェックイン手続きをしていると、早速、旦那ちゃんの両親と遭遇。
すかさず、挨拶がてら琉球グラスを手渡す。
それから、部屋へと向かう。
オーシャンビューの部屋だそう。わくわく。
全面ガラス張りのエレベータで、眼前にロビーを見ながらシャレオツ気分。
スイートルーム(嘘です。でも、まあまあいい部屋)に着くと、一通り部屋を見渡し、ちょっと一息・・・が、二人とも疲れがどっとでて仮眠してしまう。
お年ですなあ・・・お互い。
のっそりと起きると、遅い夕食を一階のチャイニーズレストランで済ませことにした。
いや~リゾートホテルの食事って、お高いなあ。
しっかりと味を噛みしめ頂いた。
帰りのロビーで、嫁ちゃんのお義父さんと親族の皆さんに遭遇。
聞けば、空港からのバスを乗り間違えて、やっと今、着いたそうだ。
お疲れ様です、お世話おかけします。
後ろには、旦那ちゃんの妹たち家族がいた。
いや~、皆、集まりましたな。
部屋に戻ると、すぐにでも琉球グラスの贈り物を渡したい旦那ちゃんは、嫁ちゃんが「後でいいじゃん」と呆れるのも一緒に連れて出る。
まずは旦那ちゃんの下の妹(旦那ちゃんには妹が二人いる。ちなみに結婚は先にしている)家族の部屋へ。
ホテルは円筒状の吹き抜けとなっており、降りたエレベータから妹家族は逆側で半周することになった。
ラインで事前に連絡していたので、下の妹に無事に贈り物を渡たし二人で挨拶する。
聞けば、娘の心(仮名ですよ)ちゃんが熱をだしているとのこと。
ニコニコ笑いながら、こっちを見ているお姫様のおでこには、冷えピタが貼られていた。旦那さんに抱っこされている息子の孝君は、小さな暴走機関車と呼ばれるだけあって、抱っこされながらも暴れ動いている。
旦那ちゃんは赤い顔をしている彼女に、明日の重要な役目をお願いしているので「明日はがんばろう。よろしく」と伝えた。
こくりと頷く健気なお姫様。
心ちゃんはこんな状態でも、明日着る一張羅のドレスを着ていた。
言い出したら聞かない彼女の事、相当ぐずったに違いない。
私はスマホを取り出し、そんなお姫様の雄姿と妹家族を写メにおさめ部屋を後にした。
次は妹夫婦の部屋へ。
大家族の賑やかな雰因気の中、旦那ちゃんと嫁ちゃんは贈り物を渡し、「明日はよろしく」と伝えた。
それから嫁ちゃんの妹家族のもとへ。
贈物を渡し、「明日はよろしくお願いします」。
そうして親族全員に配り終わると、旦那ちゃんはスッキリ。
だって、気になったらしょうがない性分なのです。
てへっと、作り笑いを見せると、嫁ちゃんは相変わらず呆れていた。
部屋に戻るべく、エレベーターに乗ると、周りが薄暗くなり、壁一面にクリスマス向けのプロジェクションマッピングが映し出される。
「ほう」二人して、感嘆の声をあげる。
12月だもんなあ。
南国のクリスマスか・・・。
さあ、いよいよ明日だね。
その前に今日も寝る前はお楽しみ・・・げしょ、げしょ・・・って、えっ?寝ましたよ・・・多分・・・ぐっすりと、だって、お年だもの・・・無理は禁物、お肌の天敵って言うでしょ。
これが熟年クオリティなのだ。