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3.学園NO.1美少女とブラコンな俺の妹は俺の部屋で寝たいそうです。


先に鈴谷がリビングに戻ってから十五分くらい経ってから俺もリビングに戻った。


「灯夜、突然で悪いが今日から同居するからよろしくな!」


俺がリビングに戻るや否や変な事を言ってくる父さん。同棲って今日はただの挨拶なんじゃないの?


「いや、今日から同棲って、まだ正式に再婚もまだなはずじゃ…」


「そうなんだがな…詩子さんたちがマンションとの解約をもうしてしまったらしくてな」


あまりに突然な事が多すぎて何が何だか分からなかった。今日から鈴谷と同棲?毎朝鈴谷睨まれながら生活しないといけないのか?そんなの地獄過ぎる…という今後の不安を考えていると詩子さんは申し訳なさそうに俺に話しかけてくれた。


「ごめんねぇ灯夜くん、いやだった?」


「違うんですよ詩子さん、ただ話が進み過ぎて未だに理解していない点が多くて」


父さんも俺に申し訳なさそうに謝ってくれた。まぁ、元々再婚して同棲するって話だったわけでそれが前倒しになったとだけ考えることにするか。鈴谷とのことを考えるのはやめておこう。


「それでな、灯夜。今後あの物置部屋が片付くまでの間お前の部屋に真尋ちゃんを一緒に寝かせてあげられないか?」


何がどうなってんだよ!何で昨日まで睨まれていた相手と一緒の部屋で寝ないといけないんだよ!さっきあんなことされたし意識しちゃうだろ!「あれ?もしかして鈴谷って俺のこと好きなんじゃね?」みたいな変な勘違いはしないように頑張るけどよぉ!俺が父さんの発言に心の中で突っ込んでいると一つの名案が思い浮かんだ。


「俺と一緒に寝るより冬雪と一緒に寝たほうが鈴谷は楽だろ?」


直接的な事を言うのは避けたがつまりは『冬雪の部屋で鈴谷は一緒に寝ろ』という意味だ。冬雪と一緒に寝るように提案した理由は鈴谷と一緒に寝ると俺の理性が崩壊しそうになるとかそういう理由ではなくて単純に昨日まで嫌われていると思っていた相手と一緒の部屋で寝るのは流石にいろいろと俺も辛いところがあるというのが正直なところだ。


「いや、それがだな……」


そう言って父さんは視線を俺から鈴谷に移す。俺も鈴谷のほうを見ると鈴谷は顔を赤くして恥ずかしそうにしていた。


「実は…それをお願いしたのは私なんだぁ!」


「えぇぇぇぇぇ!?」


俺が驚くよりも先に冬雪が声を大にして驚いた。

いや、そこで驚くのは俺の役割だから!なんで俺以上に驚いちゃうかな?我が妹よ!


「灯夜くんともっと仲良くなりたいんだよね!もしかして私の事嫌い?」


こう言われると断れない。まぁ、鈴谷をベッドに寝かせて俺は皆が寝ているであろう時間帯にリビングに移動して寝ればいいか…


「嫌いじゃないけどさぁ…」


「そ…それだけは絶対にダメです!」


どうやら神様は俺に救いの手を差し伸べてくれたようだ。きっと冬雪はこの後。

『家族になるからと言って異性同士が同じ部屋で寝るのは不埒です!なので代わりに眞尋さんは私の部屋で一緒に寝ましょう』と言ってくれるのだろう。

我が妹よ本当に…


「眞尋さんがおにぃちゃんの部屋で寝るなら私もおにぃちゃんの部屋で寝ます!」


ふざけんなよ!?何で鈴谷以外に冬雪も一緒の部屋で寝ないといけないんだよ!そもそも冬雪にはちゃんと部屋があるだろ?


「いや、ちょっと待ってくれ何で冬雪まで…」


「眞尋さんも一緒の部屋で寝るんだよね?一人だけいい思いをするのはずるいから私も一緒に寝ます!」


いい思いってそれは大袈裟すぎるだろ。きっと鈴谷は父さんと詩子さんを心配させないように仲良しアピールをしているつもりなだけで本音では心底嫌がってると思うぞ?でももし嫌がってるなら俺の頬にキスなんてしないような…いや、そんなに深く考えるな俺!勘違いだけはしたくないので自分にそう言い聞かせた。


「いや…そう言われても…」


「おにぃちゃん…………ダメ?………」


上目遣いで少しだけ頬を赤くして聞かれてきっぱりと断れる男はいないだろう。俺も同じだ。


「え…いや…まぁ、分かったよ」


俺が渋々了承すると冬雪は満面の笑みで「ありがとうおにぃちゃん!大好き!!」と言ってくれた。

俺に好きって言ってくれる人なんて妹くらいしかいないからつい俺は照れてしまった。その顔を見た鈴谷は何故か不機嫌そうに頬を膨らませて俺の目を見てくる。


「へぇ、灯夜くんは私なんかより冬雪ちゃんが好きなんだぁ~~ふぅ~ん」


「いや、別にそんなわけじゃ…」


俺と鈴谷の会話を聞いていたのか今度は冬雪も不機嫌そうに頬を膨らませた。


「ふぅんだ!冬雪ちゃんの事が大好きな灯夜くんなんて知らない!」


「おにぃちゃん!それってもしかして私の事が嫌いってことなの?ねぇ!おにぃちゃん!」


修羅場とも言えるこの最悪な事態を何とかしてもらおうと俺は父さんと詩子さんのほうを見るが2人は微笑ましそうにこの状況を話しながら笑い合っていた。


『おい、誰かこの二人をどうにかしてくれよぉ~!』


文字数少なめですが勘弁してください。

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