27.深夜、私はとある部屋に向かいます。
スマホの時刻が深夜一時を回った頃になって私はそっとベッドから起き上がります。
「ふふふっ、そろそろみんな寝ましたよね?」
私は、スマホをベッドの上に置きおにぃちゃんの部屋へと向かいます。
ここで誰かと鉢合わせでもしたら大変なことになりますからね…注意しないと……
「えっと、廊下には誰もいませんね…!」
真っ暗なので、少し怖いですがこの先のことを考えながら進むとへっちゃらです。
「ここが、おにぃちゃんの部屋!」
廊下の明かりをつけるとお父さんたちに怪しまれてしまうので、真っ暗の中移動して何とかおにぃちゃんの部屋につくことができました!
私は、おにぃちゃんが起きないようにゆっくりとドアを開けます。
夜の光が差していて、おにぃちゃんの寝顔がしっかりとこの目で見ることができました!
それにしても…
「……おにぃちゃん…!かっこよすぎだよぉ!」
……そうでした!おにぃちゃんの寝顔に見惚れてしまい、ついうっかり今日来た目的を果たさずにただ、おにぃちゃんの寝顔を堪能してしまうところでした。
さて、今日の私はおにぃちゃんの寝顔を見るために来たわけではありません。
今宵は久しぶりにあることをしに来たのです。
『お、おにぃちゃんが悪いんだからね!?琴音さんとキスなんかしちゃって!私だって、こんな時しかやったことないのにぃ!』
そんな言い訳を心の中で述べつつ、私はおにぃちゃんの寝ているベッドの布団を少しだけ剥ぎます。
「えへへっ、おにぃちゃんと添い寝!」
もう分かりましたよね!?今日私はおにぃちゃんに添い寝をしに来たのです。
琴音さんと楽しそうにデートして…!挙句の果てにはキスまでするなんて!
羨ましすぎます…。でも、眞尋さんとおにぃちゃんは知らないですけど、おにぃちゃんのファーストキスはしっかり私がもらっていますからね!
えっへん!私は、この部屋の常連ですからね?キスしないわけないじゃないですか!
そんな私でも、一つだけした事がないのがあります。それは………
デートです!
してみたいと何度も思いましたが、私には生憎誘う勇気を持ち合わせていなかったのです。
しかし、今日!その夢が果たされることが決定しました。
そう、罰ゲームです!罰ゲームという名目でデートするのですが、デートできるなら名目は何だっていいのです。
って、そんなことより、私はここに入ったら必ずすることがあるんでした!
私は、そっとおにぃちゃんの顔に近づきます。その時です、おにぃちゃんが寝返りを打ちました。
「んん、スゥ~」
お、おにぃちゃん、そ…それは…
おにぃちゃんの顔が目の前に来ました!
息を吐いているのが伝わる距離に私は分かりやすく戸惑ってしまいます。
お、おにぃちゃんの唇がすぐそこに……
仰向けだったのでどうやってキスしようか悩んでいましたが、こんなに絶好な機会を見逃すはずもありません。
私は何の躊躇いもなく、おにぃちゃんにキスをします。
「んちゅっ!」
この時間が終わってほしくないのですが、し続けるとおにぃちゃんが起きてしまうので仕方なく、五秒だけキスをします。
「おにぃちゃんは、私のなんだから…!」
眞尋さんにも、琴音さんにも渡したくない。
アプローチしたいけど、恥ずかしくて出来なかったですが、昨日私はあのキス現場を見て決めたのです。
『私も、恥ずかしがらずにアプローチするって!』
おにぃちゃんは優しいのでデートしたいと言えば付き合ってくれるでしょう。でも、その勇気は私にはありません。なので、私は、罰ゲームを利用することにしたのです。
私だって、おにぃちゃんに『あ~ん』してみたいです!したいことはたくさんあるのです!
「えへへっ!デート楽しみだなぁ…!」
おにぃちゃんに了承してもらっていないので実は決まったわけではないのですが、おにぃちゃんはきっと了承してくれると信じているので、デートは決まったも当然なのです。
…おにぃちゃん…
昨日の琴音さんとのキスを見てしまった私は、二回目は危険なのを承知でもう一度したくなってしまいました。
今度は、ゆっくりとおにぃちゃんの顔に近づきます。
そして、おにぃちゃんが起きないように…そっと静かにキスします。
「んちゅっ!」
目を瞑り、おにぃちゃんとのキスを堪能していたその時です。
「ガチャッ」
「えっ………?」
私がおにぃちゃんとキスをしているそのタイミングで部屋のドアが開いたのです。
最近、モチベが全く上がらないので、いつ毎日投稿が終わってもおかしくありません。
なので、まだしていない方、ブクマやポイント評価をよろしくお願いします。
と言えば、してくれると信じてます。まじで…
あ、あと、今日か明日に出来たら2話分投稿します。
ずっと前にすると言ったままだったのでそろそろ実行したいと思います。
遅くなりましたが、頑張りますので許してください。
ポケモンの厳選を…
嘘です、しっかり投稿出来るように頑張ります。