26.秒殺姫に限ってそんなこと……
朝投稿してましたね、僕。
しかも結構最初の頃に。
「罰ゲームって、例えば何をすればいいんだ?」
罰ゲームと言われても具体的に何をさせられるのか分からないので、罰ゲームを受けたくはないがひとまず、その罰ゲームの内容について聞いてみることにした。
「た、例えば…今週の日曜日に今度は私と…その…二人きりで、で…デートする…とか?」
「で…デート?冬雪と?」
えっと、これは例え話であってるんだよな?というか、例え話であってくれ!
冬雪とデートすること自体に不満は一切ないけど、シスコンなんて目で見られたら、俺はともかく冬雪にまで迷惑が掛かってしまう。
そんなことを考えていると、冬雪は自分が何を例え話にしたのか理解したらしく徐々に顔は赤くなっていく。
「い、今のは例え話だから!私がおにぃちゃんとデートしたいなんて勘違いしないでよね!」
そんなツンデレのテンプレ台詞を言いながらそっぽを向く冬雪。
「わ、分かってるから!」
我ながら妹とのデートについて真面目に考えてしまうとは…
冬雪、ごめんな、こんな兄で…
「まぁ、内容にもよるけど、誰にでもできる範囲内の罰ゲームならいいよ」
誰にでもできる範囲内というのは基準を定めにくいけどまぁ、そこは俺基準でいいか。
「うん!それでいいよ!どうしようかな~?何してもらおうかな?」
そう言いながら、冬雪は、腕を組み何故か真剣に考えていた。
「眞尋も、それでいいか?」
話が勝手に進んでしまっていたが、これはあくまで、二人への提案のため、眞尋にもこれでいいかの確認をする。
というか、今更だけど、幼馴染の女子とデートに行っただけで罰ってどんな家族だよ……
今更、そんなことを考えながら眞尋のいる方を向くと眞尋はいつの間に俺の枕を取っていたらしく、とろけている顔を枕に当ててスリスリしていた。
「えっと…眞尋?何してるんだ?」
何を目的にこんなことをしているのか分からないので、俺は眞尋に尋ねる。しかし、眞尋からの返事は何もないので立ち上がって眞尋に近づいてみることにした。
「クンクン、えへへっ!灯夜くんの……えへっ!えへへっ!」
えっと…眞尋は本当に何をやっているのだろう。
俺の匂いを堪能してるとか?いや、秒殺姫の名で知られている眞尋に限ってそんなことはないだろうし…
本当に眞尋は一体何をしてるんだ?
「お~い、眞尋さんや~」
肩をトントンと数回叩き、やっと眞尋がこちらに振り向いた。
「え……っと、灯夜くん!これは…その…」
眞尋はこの姿を見てほしくなかったのか、恥ずかしいのか顔を真っ赤にして、手を振り慌てて否定する。
「何も見なかったから、気にするな」
本当だったら、何故顔を枕に当ててスリスリしていたのか気になるし聞いてみたかったが、話が脱線しそうなのでやめておく。
「そ…そうしてくれると…嬉しいなぁ」
眞尋に声をかけに行くあたりから、今までのこの間の時間をすべて抹消した気になってから俺は本題に入る。
いや、言い訳させてほしい。気になるじゃん!も…もしかして俺の事?みたいな可能性考えちゃうじゃん!そんなことないって分かってるけどさぁ!
「それで、本題なんだけど」
心の中で必死に言い訳していたせいで、本題のことを危うく忘れかけたが、頭を振って気持ちを落ち着かせる。
「あ、うん、本題って?」
「罰ゲームについての話なんだけど、誰にでもできる範囲内の罰ゲームなら何でもするから、それいいか?」
「え?何でもしてくれるの!?」
「なんでも」という言葉を聞いて真っ赤だった顔が一気に明るい笑顔になっていく。
この顔を持っているから、学校中の男子が一目惚れして告白して玉砕することになるんだろうな…
恐るべし…秒殺姫。
そんなことをふと思ってしまうほど、眞尋の笑顔は可愛いく、見惚れかけてしまうほどだった。
「いや、あくまで、誰にでもできる範囲内だからなぁ!?」
「そっか、何でも…!ていう事は………えへへっ!」
一体、何を想像したらそんなとろけた顔になるのかよく分からないけど、幸せそうなのできっと眞尋にとって幸せなことでも想像しているのだろう。
「因みになんだけどさ!デートとかはダメなのかな!?」
……デート……
例え話なのは分かっているけど。
そ、それは…悩ましい…誰にもできると言えばできるけど、学園№1の美少女ともなると話は変わる。
「いや、それは…」
俺が考えていると、眞尋はねぇねぇと話しかけてきた。
「私、今週の土曜日、買いたいものがあるんだよね!だからさ、罰ゲームっていう事でいいからさ!私と…二人きりで____一緒に行かない?」
潤んだ瞳&上目遣いのコンボで俺を誘う眞尋。
買いたいもの?何を買うのだろうか。
「買い物って何をするんだ?」
「お母さんと、築さんの再婚記念で何か贈り物がしたいなぁって…!」
「それなら、冬雪も誘った方が良いんじゃないか?」
贈り物を選びに行くなら、冬雪も一緒に行った方が良いと思い提案する。
「冬雪ちゃんは、プレゼントの代わりに、料理の最後にサプライズケーキを用意するんだって!」
「へぇ、ていうか、いつの間に再婚してたの?当時はまだ同居までだったはずじゃ…」
当時、眞尋が初めて家に来たときは確か、再婚はまだのはず…
いつの間に再婚してたのか?
「あ、それはねぇ、今週の土曜日に正式に届けを出しに行くんだって!だから、記念として土曜日にパーティーをしようと思って!」
「なるほど、それなら一緒に選びに行くか……俺が一人で行っても何をプレゼントしたらいいとか分からないし…」
プレゼント選びの経験が俺の場合一切ないのでここは眞尋に助けてもらえるので俺からしてもメリットがあるのだ。
「うん、だから、プレゼント選び&デートっていうのはどうかな?」
「あぁ、それでいいよ」
ていうか、罰ゲームが俺とデートってそれで本当にいいのか?
変に俺に気を使っていないだろうか…
と考えていた俺だが、眞尋が本当に土曜日を楽しみにしていそうだったので気にしないでおく。
「灯夜くんとのデート楽しみだなぁ!まずは、どこに行こうかな!?」
デートも大事だけど、一番はプレゼント選びという事を忘れていなければいいんだけど…
最近、突然話し始めていますが…
僕、意外としっかり毎日投稿できてませんか?できてますよね?(いうて、三日くらいしか経過してない)次は、23:00という時間に投稿できるように頑張ります。
あ、もちろん!明日も投稿するので!明日も読んでください!予定だと、今日の23:00に上がるはず…
後ですね、皆様に聞きたいことがありまして。
皆様的には朝と夜の投稿、どちらがいいとかありますか?
僕も一応というか、現実恋愛作品を50作品近くブクマしている一読者なので、そんな僕の基準に合わせて投稿していたのですが…
投稿時間を変えて欲しかったりした場合は、感想等で教えていただけると助かります。
最後に!
この話も読んでいただき誠にありがとうございます!
明日も勿論投稿するのでまた、読みに来ていただけると嬉しいです。
ブクマやポイント評価をしていただけると、めちゃくちゃ嬉しいです!
いつもはこれで終わるけどちょっと待って!書きたいことが多すぎてつらい。
ファミチキを三ツ矢サイダーで飲んだときの美味しさについて力説したいし。
ゼクロムよりレシラムの方がカッコイイって言う事も言いたいし…
でも、これだけは言わせてください!
誤字脱字報告してくださっている方。
前話、誤字報告してくださった方も
本当にありがとうございます!助かっております。