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18.灯夜くん…!手…繋がない?


今日の授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、俺はそそくさとこの場から逃げるために鞄に教材を詰める。


俺が教室から消えようとしたその時、俺がこの場から逃げようとしていることを知らない琴音は放課後を待ち望んでいたかのように笑顔でこちらにやってきた。


「灯夜くん!放課後になったし早く行こ!デート!」


琴音の口から一番出てきてほしくないワードが寄りにもよって教室にまだみんなが残っている時に発せられた。おい、ちょっとまて琴音!そんなに大声で言うと男子たちが憎むような目で俺を…


「デートだと!?なぜ俺らの天使である雨宮様があんな陰気な奴とデートを?」


やばい…廊下にいる人たちまで俺らの事見てるじゃん…どうしよう…デート云々は置いといてともかく今はこの場から逃げよう。


「琴音、ちょっとこっち来てくれ!」


俺は急いでこの場から立ち去るために鞄を肩にかけて琴音の手をつかんで教室を後にする。どこかで話そうとは思ったがそこら中に人がおり、気づけば昇降口に来ていた。


「ちょ…ちょっと…灯夜くん!」


教室から逃げることに必死でついつい琴音のことを考えずに歩き回ってしまった。


「ご、ごめんな…」


俺は繋いでしまっていた手を離して謝る。すると、琴音は離した俺の手を名残惜しそうに見つめてきた。


「うぅ!灯夜くん!何で急に手を離したの!?」


「え…いや…そもそも故意に繋いだわけじゃないし…」


琴音はここが昇降口であり周りにはまだ生徒がいることを忘れているのか頬を『ぷく~!』と膨らませて俺の顔に近づいてきた。なんかこの状況を客観的に見たら付き合ってると思われそうで少し怖い。


「手を離してほしいなんて私は一言も言ってないから!」


もしかして琴音は手を繋げというのか。明日、自分がこんな俺と付き合ったなんてデマ情報を流されたくないだろ?だから俺は急いであの場から逃げたのに…


「いや、でもここは学校だし…そもそもそういうのは好きな人とやれよ」


俺の言葉を聞いてか琴音が急に不機嫌になった。


「灯夜くんのバカ~!私だって…好きな人としかやらないよ!」


「それなら尚更、俺とやるなよ」


俺は正論を言ったつもりだったのだが琴音は『むぅ~!』と言ってきた。


「もう!灯夜くんの鈍感!おバカ~!」


***


今は、電車に乗ってショッピングモールに向かっているわけなんだけど…


「なぁ、そろそろ機嫌を直してくれないか?」


俺と目が合わないように横を向いて、怒ってる人に思うべきではないのは重々承知のつもりなんだけど…不機嫌なのに頬を膨らませたりする辺りやっぱり琴音って可愛いよなぁ…


「ふん!灯夜くんなんて知らない!」


どうやって機嫌を直せばいいんだ?色々思考をフル回転させて考えるが解決策が全く思いつかない。


「何をしたら許してくれるんだ?」


俺のこの問いを待っていたかのようにスッと右手を差し出してきた。


「デートが終わるまで手を繋いでくれたら許してあげる…」


「因みに…」


俺が他に何をしたら許してくれるのか聞こうとしたら琴音は急に顔を上げた。


「それ以外は何をしてもダメだから!」


俺は、誰か周りに同じクラスまたは学年…いや、琴音の場合、学年単位で人気だから同じ高校の生徒がいない確認する…


いや、同じ高校の生徒しかいないじゃん!どうすりゃいいんだよ!琴音って意外と頑固だから条件を変えてくれないと思うし…今でも数人男子が俺と琴音の方を見てブツブツ何か言ってるし…


「せめて、電車に降りて人がいなくなったらにしないか?」


ここで手を繋ぎでもしたら次の日から琴音と付き合っているなんて言うデマ情報が拡散され俺は質問攻めされるに違いない。もしかしたら琴音のことが好きなガチ恋勢と喧嘩になるかもしれないし…


「ねぇ、灯夜くん…今、デート中なんだよ?」


「いや、まぁ、そうだけどさぁ…」


「じゃあさ、手を繋いでもいいんじゃない?」


あ、これは負けたな…

俺は覚悟を決めて琴音の手に自分の手を近づける…


「明日、何かあっても知らないからな?」


「ねぇ!早く~!」


琴音は満面の笑みで俺の手を待っていた。そんな顔につい見とれてしまっていたが、数秒経って我に返った俺は、手をそっと握る。


「えへへ!灯夜くんと手…!繋いじゃった!」


琴音は俺と手を繋ぐや否や独り言を呟いた。

あぁ…早速周りの男子と女子が俺らの方を見て話し始めやがった…

そんな周りを気にしていないのか琴音は俺の耳元で囁いてきた。


「灯夜くん!デートって楽しいね!」


そういう事されると更なる誤解を生みかねないんですけど!でもまぁ…琴音は嬉しそうだし、手を離そうとするのはやめておこうかな。


ここさけ面白すぎて、執筆する時間がめちゃくちゃ無くなって誤字脱字確認ができていないまま投稿することになりました。どうも、僕猫です!


え?なんで毎日投稿再開宣言して2日でくたばったかって!?

そんなの僕の作品の読者の方ならわかりますよね?ね?


あの…本当に…明日からマジで毎日投稿再開するのでそれで許してくれませんか?


え?許さないだって?


しょうがない…こっちにだってねぇ!後ろ盾がいるんですよ!

「ちょっとこっち来て!眞尋!」


「え?何ですか?」


「それじゃあ、僕の代わりに今から言うセリフを言おうか」


「え~っと、この度は約束放棄してしまい誠に申し訳ございませんでした」SAY!


「えっと、この度は…ってなんで私が言わないといけないんですかぁ!」


…ひどい茶番を見せてしまい誠に申し訳ございませんでした。そして明日からまた毎日投稿再開するのでまた明日会いましょう!

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