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16.今日、一緒にお昼食べない?

話の辻褄が合わなくなってしまうことが判明したため急遽13話を改稿しました。

なので読む際は13話を読んでからにしてください。

ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。



「ふわぁぁ~」


今は、世界史の授業中。先生が「この時のアメリカがした政策を…うん、そうだね、ニューディール政策と言うんだね」と言っているのを聞き流し欠伸をしながら俺は外の景色を眺めていた。


『ぶるるるるる!』


机の中に入っていた携帯が鳴る。やばい!授業中に携帯触ってるなんて疑われるかも…そう思い周りを見るが誰一人俺のスマホの通知音には気づいていないみたいだ。


『誰からのメールなんだろう…」


通知音が鳴ったということは誰かからメールが来たということなわけだけど…俺がメールを交換した人は限られてはいるけれど見当が全くつかない。


「え…眞尋から?」


まさかのメール相手に俺は少し遠くにいる眞尋の方を見る。すると、眞尋は眉間にしわを寄せて怒っているのか俺の事を睨んでいた。


「……えっと俺何か悪いことしたっけか?」


今日一日あったことを思い出すが何かした覚えはない。あ、もしかして名前呼びがやっぱり嫌だったとか?でもあれは、眞尋が言い始めたことだし…


考えても仕方がないので俺はそっとメッセージを見るためにスマホをタップする。


『今日、一緒にお昼食べない?』


「はぁぁぁぁ!?」


眞尋からのメール内容に驚きが隠せずつい、声を大にして驚いてしまった…


「うるさいぞ!灯夜!」


一気にクラスメートの視線が俺に集中してしまっているので「すみません…」と謝って俺はもう一度眞尋から来たメールを今度は見間違えなのかという確認の目で見る。


『今日、お昼一緒に食べない?』


…やっぱり見間違えじゃないんだよな~。俺はこの謎なメールを送ってきた相手である眞尋を今度はそっと見る。でも、やはり俺への視線は変わることはなく睨まれていた…


あっ!分かったぞ!この意味が!俺は一つの答えに辿り着いた。


これは、親睦を深めようとしてるのか!誤送信も疑ったが誤送信の場合すぐに取り消せば大丈夫なのに消さないということは送り先は間違えていないという意味なのだろう。だとするのならば、これは、家族になる俺と眞尋と冬雪で昼休みを使って親睦を深めようという意味ならメールの内容が理解できる。きっと冬雪にも同じ内容のメールが届いていると思う。見ていないから知らないけど…俺の見立てが正しければ送られていると思う。


だけど、流石に眞尋だって昼休みくらい仲の良い友達と食べたいよな…眞尋は優しいからそれを我慢して俺らと一緒に昼飯を食べようとしてくれているのだと思うし…そう考えて俺は返答するためにメールを眞尋に送る。


『ごめん、無理だわ』


俺とのトーク画面のまま授業を聞いていたのか速攻で既読が付いた。眞尋は、目に涙を溜め、『ふぅ~』と胸に手を当てて深呼吸をしてスマホをタップした。俺は眞尋に対して『俺らの事より友達のことを優先しろよな!』という意味合いで送ったはずなのに…何故か、眞尋は誰が見ても分かるくらい落ち込んで悲しそうに涙目になりながらスマホ画面をジッと見ていた。


「ん?何かあったのか?」


一切目を逸らさずに今にも泣きそうな顔のままスマホの画面をジっと見ていたので何があったのか気になってしまった。でも昼食の誘いの件であんなに悲しんでる訳ないし…


何があったのかと心配して眞尋を見ていると眞尋は俺と目が合いさらに目をウルウルさせた。


『ぶるるるるる!』


ふと、音が鳴りスマホの画面を見てみると眞尋からまた新たにメールが受信されていた。

二回目だったこともありそこまで驚きはしなかったがあの表情をするほど悲しんでいた眞尋からのメールなので見るのに緊張してしまう。


『…』


はて、俺になんて伝えたかったのか、今一つ理解のできないメールだけど。まぁ、これで眞尋は俺と冬雪のことを気にせずに友達と談笑できるんだし気にする必要はないかな。


あんなに落ち込んでいる理由は分からないけど俺が詮索する必要はないし多分というか確実に俺には関係なさそうだし。


そう結論付けてそろそろ真面目に授業を受けますかと思いスマホを再度机の中にしまいシャーペンを持とうとすると同じタイミングで先生がチョークを置いた。


「じゃあ、今日はここまで、まだ外に出ちゃだめだからなぁ!」


どうやら今日の世界史の授業は早く終わったみたいだ。書ききれなかったところは後で啓介にでも見せてもらうことにしよう。今日は購買で昼飯を買うつもりだったので俺はカバンの中から財布を取り出そうとする。


「あのさ…灯夜くん…」


気まずそうな声で俺に話しかけてくるのは先程、悲しそうにスマホを見ていた眞尋だった。


「どうしたんだ?」


後ろにいる眞尋を見ると眞尋の手には二つの弁当があった。この後、誰かと一緒に食べに行くのだろうか…眞尋に彼氏がいないのは有名な話だけど好きな人はいるって聞いたことがある。だから多分そのもう一つの弁当はその人に食べてもらうために作った物なのだろう。


「さっきの昼食の件なんだけどさ…灯夜くんは誰かと一緒に食べる約束があるから断ったのかな?」


目をウルウルさせて怯えているかのように体を震わせて不安そうに俺に尋ねてくる。


「いや、そういう訳じゃないけど…」


「え、本当に!?良かった!ふぅ~~!」


眞尋は安堵なのか嬉しそうに息を吐いて勇気を振り絞る様に口を開いた。


「このお弁当…灯夜くんと二人きりで食べたいから…作ったんだ!だから…私と…その…一緒にお弁当を食べない!?」


今日から毎日投稿再開します。突然投稿しなくなってしまい誠に申し訳ございませんでした。時刻は前と変わらず23:00に出す予定です。因みにハロウィンの今日。例年通り僕には一切予定がないので23:00に間に合うように次話を書きます。なので、23:00になったら打ち上げ中でも

必ず見てください!


さて、ここでクイズです!


何故、二週間の間投稿しなかったでしょう!(ふざけてすみません)


1…冴え○ノの映画を見て感動したあまりその日のうちにファンタ〇ア文庫から出されている作品を五冊くらい買ったから!(勿論冴え〇ノも買いました)


2…エタったから!


3…内容が一切思いつかなかったから!


4…忙しかったから!


正解は…!今日の23:00に分かります(笑)

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