第一話 転生したら神だった
かなりgdgdな説明回です。ある程度読み飛ばしてもらっても構いません。
目を開けると、目の前には知らない天井があった。
えっと、ここはどこだ?俺は確か悠希を庇って……。あの後どうなったんだ?アイツは助かったのか?俺は刺されたから、ここは病院か?というか、どこも痛くないような。俺確かに刺されたよな?あれ、さっきから体が上手く動かないな。手足とかが小さくなっているような。まさか四肢の切断!?しかも、なぜか涙と泣き声が止まらない。一体俺はどうなったんだ?
「初めまして~、フェイト。俺がパパだぞ~」
俺は、そばに立っていた二十代前半くらいの男性に抱きかかえられ、そう言われた。さらに頬を擦り擦りされた。
は?パパ?意味が分からないのだが。ていうか、フェイトって誰だよ。すみませーん、看護師さーん、ここに不審者がいまーす。
◇◇◇
俺が悠希を庇って死んでから、十五年がたった。
どうやら、俺は転生したらしい。それも男子なら一度は夢見るような、まるでゲームのような剣と魔法のファンタジー世界。俺がいつも読んでいたネット小説の主人公のような境遇に、陥ってしまったらしい。
最初にこれに気付いた時、俺は歓喜した。転生だぜ!魔法だぜ!!ファンタジーだぜ!!!まさしく夢の世界。
どうせ両親は他界してもういなかったし、元の世界に身寄りはなかったから、最高のタイミングだったと言えるだろう。なんでそんな暗そうな過去を背負ってるのに、そんな明るいんだよって?まあ、俺には悠希が居たしな。……さっきから妙に悠希を押してるけど、別に恋愛感情があるわけじゃないからな?いや、マジで。ここにきて冒頭の冗談が現実味を帯びてきたとか、そういうのまったくないから。
OK、話を変えよう。この話題を続けていても、俺にはデメリットしかなさそうだ。……で、では何を話そうかな?
うーん、まずは、この世界での俺の立ち位置についてからかな。俺の今の名前はフェイト・ウェアーリークス。十五歳で、白い髪に紅い瞳。顔立ちは中性的で、我ながら美形であると思う。ちなみに髪の毛は天然パーマ。
俺の父はなんと、公爵であるエリオット・ウェアーリークスだ。俺は彼の次男である。
頭を下げよ!余は貴族であるぞ(笑)!
まあ、冗談はこれくらいにしておいて、紹介を続けよう。彼の年は三十七歳。彼は俺の第二の故郷――――本当の意味で、東京の次の第二の故郷――――である都市、アナカーダの領主をしている。
父親が公爵っていうのにも驚いたが、それ以上に公爵が滅茶苦茶親バカなのに驚いた。頼めば大抵何でもしてくれるぜ?誕生日プレゼントに別荘が欲しい、と冗談で言ったら立地条件まで整えて、日本円で十億円はしそうな物を二軒くれた。甘やかしが転じて、むしろ怖いくらいだわ。親が公爵っていうのも転生チートの一つなのかねえ。
そのバカの妻である公爵夫人、つまり俺の母親はエミリー・ウェアーリークス。バカとは違って、厳格で厳しい、けれどもどこか優しさを感じさせる女性だ。まあ、あの父だって、領民の前ではしっかりやってるんだけどね。彼女も父と同じ三十七歳なのだが、二十代前半くらいに見える美人だ。つまり、俺はこの美人の乳を吸った訳だ。母乳的な意味で。白髪といい、紅い目といい、俺の顔は母から遺伝したもののようだ。
二人の長男で俺より二つ上の兄、エドワード・ウェアーリークス。彼はウェアーリークス家の跡継ぎで、人格者。やや優柔不断な所があるものの、いい奴だ。なんで自分の兄に対して上から目線なのかというと、俺が前世の年齢を足したら三十歳で、十三も年上だからである。人生経験が違うのだよ。人生経験が。
二人の長女で俺より一つ上の姉、ジュエリット・ウェアーリークス。彼女は一言でいうと、暴力魔だ。マジで怖い。自分よりも下の弟を容赦なく殴ってくるんだぜ?まあ、怒らせてる俺が悪いという見方もできるが。
さて、では説明もほどほどにして、皆さんお待ちかねのチートお披露目といきますか。……とは言っても実は俺、知らないんだよね。自分がどんなチート持ってるか。昔から怪我をしたことも、病気をになったことも無いし、姉から殴られてもまったく痛くなかったから、何らかのチート――――例えば良くあるパターンだと『取得経験値100倍』とか、『能力強奪』とかの――――を持ってるとは思うんだけど。
ちなみに、俺が物や人に攻撃したことは無い。もし、俺が攻撃力チートだった場合、ヤバいじゃすまないことになるからだ。同じように衝撃波が発生しても困るから全力疾走もしたことは無い。
そうそう、その前になぜ十五歳の所まで場面が飛んでいるかを説明しようか。一見俺が面倒臭がって、十五歳になるまで何も行動を起こさなかっただけに見えるかもしれないけど、一応ちゃんとした理由があるんだ。一応ね。
この世界にはステータスというものがある。ゲームとかでよくあるアレだ。基本的には自分のしか見れないのだが、そのステータスを見るのにも人族だけは必要な条件が合って、その条件というのが成人年齢に達することだ。魔族とか、竜族とかは生まれた時から見れるのにな。
それで、人族は十五で大人とみなされるので、見れるのは十五歳になってからだったという訳だ。
俺は今日が十五歳の誕生日で、今日初めて見るのである。ちなみに、ステータスが見れるようになるまでは生まれてから一切能力値が成長しない。つまり1レベルのままだ。1レベルの人間の平均的なステータスはこんな感じ。
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 一般人
称号:成人男性
LV.1
HP:102
MP:98
攻撃力:10
防御力:12
敏捷力:7
魔錬力:8
抵抗力:8
魔術適正
火:0
水:0
風:0
電:0
土:0
光:0
闇:0
魔錬力が魔法攻撃力で、抵抗力が魔法防御力である。
そういえば、まだこの世界の魔法について説明してなかったな。一般的には、火、水、風、電、土、光、闇の七属性で、これらの属性魔法は『魔術』と呼ばれる。魔術適正というのはそれぞれの属性がどれだけ扱えるか、という数値で、0だと一切使えない。
人族の内三割は全属性0である。そのため、二つ使えるだけでも割とすごい。三つ以上となると、都市中に名が知れ渡るレベルだ。
各属性は大体名前の通りなのだが、光と闇は違う。光属性が回復魔法で、闇属性が状態異常魔法だ。
魔術にはランクがあって、下から順に下級、中級、上級となっている。
更に、この上に各属性の上位互換として、炎、氷、嵐、雷、鉱、聖、邪属性があり、これらは『魔法』と呼ばれる。魔法使いはかなり希少で、人族では一割に満たないだろう。魔族や霊族では、もっと多いけどな。
魔法にもランクがあって、下から順に精級、王級、帝級。
魔法の上に、全属性を兼ね備えた神属性の『魔導』というものがあって、神級と呼ばれるらしいけど、使えるのは神だけらしい。まあ、伝承でしか残ってないから存在してるか疑わしいけど。
そうそう、肝心なことを忘れていた。
この世界には能力というものがあるんだ。
例えば『魔眼』という能力があって、その能力は他の人のステータスを見れるらしい。能力のランクは下から下級、中級、上級、精級、王級、帝級、神級の順番となっている。さっき説明した魔眼は中級能力だ。神級能力を手に入れた者が神とよばれるらしいけど、これも伝説上の存在でしかない。
さて、長々とした前置きはここまでにして、見ちゃいましょうか。我がステータスを。さあ、世紀のチート、奇跡の産物、とくとご覧あれ!
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:∞
MP:∞
攻撃力:∞
防御力:∞
敏捷力:∞
魔錬力:∞
抵抗力:∞
魔術適正
火:∞
水:∞
風:∞
電:∞
土:∞
光:∞
闇:∞
魔法適正
炎:∞
氷:∞
嵐:∞
雷:∞
鉱:∞
聖:∞
邪:∞
魔導適正
神:∞
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することが出来る。
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………少し時間をください。脳内を整理します。
◇◇◇
こにゃにゃちわ!みんなのアイドル、フェイト君だぜ!
いやー、それにしても想像を絶するチートっぷりだなあ。壮絶すぎるだろ。能力値無限って何の冗談だよ!?まだ俺混乱してるからね?実は、ステータスを見てから既に三時間たってるからね?それなのにまだテンションおかしいからね?うっわあ、どうしよう。いや、この際『∞』は無視しよう。まあ、無視できるような物じゃないけどね。神級魔導にも適性があるのも無視しよう。
神級能力二つってなんだよっ!?神の証だぞ!?伝説の力だぞ!?しかも、中でもヤバそうな能力じゃん。
まず、代行神は神を見ただけでその神級能力手に入れられるんだぞ!多分これ、神級能力で最上級の能力なんじゃね!?
創造神も創造神だよ。帝級能力以下が自由に作れるって。まず、帝級能力自体が世界で数人しか所持者いないんだぞ。それを、そんな簡単に。ん、あれ?ああ、こっちはMP使うのか。だったら、そう簡単に帝級能力は作れないんだな。そう簡単に帝級能力は……。そう簡単に……。作れるじゃねえか!?俺にはさっき保留したアレがあるし!!
MP:∞←アレ
どうすんの、俺?やっちゃう?全部作っちゃう?うわあ、どうしよ。……思い切ってやっちゃえ!
創造神発動!!創造神によって作れる全ての能力を作成しろ!!
《帝級能力以下の全能力作成――――終了しました》
出来ちゃったよ。……ちょっと待て、これステータスの能力欄凄いことになってるんじゃ。確認するの怖え。
《帝級能力以下、全能力を確認しました。これらを統合し、神級能力『帝級神』を獲得――――成功しました》
あ、一つになった。もしかして、能力欄スッキリしたんじゃね?見てみよう。
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:∞
MP:∞
攻撃力:∞
防御力:∞
敏捷力:∞
魔錬力:∞
抵抗力:∞
魔術適正
火:∞
水:∞
風:∞
電:∞
土:∞
光:∞
闇:∞
魔法適正
炎:∞
氷:∞
嵐:∞
雷:∞
鉱:∞
聖:∞
邪:∞
魔導適正
神:∞
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することができる。
『帝級神』 全ての帝級能力以下の能力が発動可能。
おお!いいじゃん、いいじゃん。すげーじゃん。最高じゃん。
《帝級能力『炎魔帝』『氷魔帝』『嵐魔帝』『雷魔帝』『鉱魔帝』『聖魔帝』『邪魔帝』の存在を確認しました。これらを統合し、神級能力『魔導神』を獲得――――成功しました》
なんか、神級能力獲得しちゃった。魔導神かあ。魔導が強くなるのかな?まあ、魔導は神ならだれでも使えるらしいし、神級能力の中でも最下級なのかもな。
ところでさ、今気づいたんだけど、帝級神あるから、創造神いらない子じゃない?正直言ってこれから使うことないよね。どうしようかな。
……あ、帝級神の中に『能力神化』っていうのがある。なんだろうこれ。
能力神化 神級能力を母体とし、帝級能力を神級能力に進化させることが出来る。母体とした能力は消滅する。尚、進化させられる回数は母体に使う神級能力の階級によって変わる。
おお、まさしく今使うべきスキルじゃん。よさそうな帝級能力見繕っとこ。
次にやるべきことはステータスをなんとかすることだよな。ステータス自体はステータス偽装系の能力を使えば良いんだが、偽装だけじゃ本来の力が無限なのは変わらないんだよなあ。なんか、いい能力ないかなあ?……お、あった、あった。
限界制限Ⅰ 各能力値の上限を下げる。
限界制限Ⅱ 『限界制限Ⅰ』使用時に使うことによって、さらに能力値を下げられる。
限界制限Ⅲ 『限界制限Ⅰ、Ⅱ』使用時に使うことによって、さらに能力値を下げられる。
・
・
・
・
・
・
限界制限Ⅹ 『限界制限Ⅰ~Ⅸ』使用時に使うことによって、さらに能力値を下げられる。
限界制限Ω 『限界制限Ⅰ~Ⅹ』使用時に使うことによって、さらに能力値を下げられる。
では、早速使ってみよう!限界制限Ⅰ発動!!
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:∞
MP:∞
攻撃力:∞
防御力:∞
敏捷力:∞
魔錬力:∞
抵抗力:∞
魔術適正
火:∞
水:∞
風:∞
電:∞
土:∞
光:∞
闇:∞
魔法適正
炎:∞
氷:∞
嵐:∞
雷:∞
鉱:∞
聖:∞
邪:∞
魔導適正
神:∞
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することができる。
『魔導神』 全ての魔術、魔法、魔導が威力200%、消費MP50%になる。
『帝級神』 全ての帝級能力以下の能力が発動可能。
……あれ?何も変わってないじゃん。弱すぎたのかな?だったら、限界制限Ⅱ発動!!
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:∞
MP:∞
攻撃力:∞
防御力:∞
敏捷力:∞
魔錬力:∞
抵抗力:∞
魔術適正
火:∞
水:∞
風:∞
電:∞
土:∞
光:∞
闇:∞
魔法適正
炎:∞
氷:∞
嵐:∞
雷:∞
鉱:∞
聖:∞
邪:∞
魔導適正
神:∞
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することができる。
『魔導神』 全ての魔術、魔法、魔導が威力200%、消費MP50%になる。
『帝級神』 全ての帝級能力以下の能力が発動可能。
……また、何も変わってねえ。限界制限Ⅲ発動!!
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:∞
MP:∞
攻撃力:∞
防御力:∞
敏捷力:∞
魔錬力:∞
抵抗力:∞
魔術適正
火:∞
水:∞
風:∞
電:∞
土:∞
光:∞
闇:∞
魔法適正
炎:∞
氷:∞
嵐:∞
雷:∞
鉱:∞
聖:∞
邪:∞
魔導適正
神:∞
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することができる。
『魔導神』 全ての魔術、魔法、魔導が威力200%、消費MP50%になる。
『帝級神』 全ての帝級能力以下の能力が発動可能。
……ああ、うん。限界制限Ⅳ~Ω発動!!
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:∞
MP:∞
攻撃力:∞
防御力:∞
敏捷力:∞
魔錬力:∞
抵抗力:∞
魔術適正
火:∞
水:∞
風:∞
電:∞
土:∞
光:∞
闇:∞
魔法適正
炎:∞
氷:∞
嵐:∞
雷:∞
鉱:∞
聖:∞
邪:∞
魔導適正
神:∞
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することができる。
『魔導神』 全ての魔術、魔法、魔導が威力200%、消費MP50%になる。
『帝級神』 全ての帝級能力以下の能力が発動可能。
……オウ、ファッ●ューッッ!!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
クッッッッッソォォォォォォォ!!!!!俺には∞の呪いでもかかってるのか!?
しょうがない、限界制限Ⅰ~Ω解除!
ぐう、一体どうすれば?そうだ、他だ!他の方法を探そう!!
………………………………………………………………………………………おおおおおおおおおお!!あった、あったぞ!!!!
限界制約 表示限界まで各能力値を下げる。
頼む、上手くいってくれ!
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:9999999999999999999999999999999999999
MP:9999999999999999999999999999999999999
攻撃力:999999999999999999999999999999999999
防御力:999999999999999999999999999999999999
敏捷力:999999999999999999999999999999999999
魔錬力:999999999999999999999999999999999999
抵抗力:999999999999999999999999999999999999
魔術適正
火:99999999999999999999999999999999999999
水:99999999999999999999999999999999999999
風:99999999999999999999999999999999999999
電:99999999999999999999999999999999999999
土:99999999999999999999999999999999999999
光:99999999999999999999999999999999999999
闇:99999999999999999999999999999999999999
魔法適正
炎:99999999999999999999999999999999999999
氷:99999999999999999999999999999999999999
嵐:99999999999999999999999999999999999999
雷:99999999999999999999999999999999999999
鉱:99999999999999999999999999999999999999
聖:99999999999999999999999999999999999999
邪:99999999999999999999999999999999999999
魔導適正
神:99999999999999999999999999999999999999
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することができる。
『魔導神』 全ての魔術、魔法、魔導が威力200%、消費MP50%になる。
『帝級神』 全ての帝級能力以下の能力が発動可能。
能力値が∞じゃない!やっと、やっと出来たんだ!!俺はやれたんだ!!!って意味ねえよっ!!!バカじゃねえの!?結局カンストじゃねえか!!
いや、待てよ。この状態で限界制限シリーズを使ったらどうなるんだ?限界制限Ⅰ発動!!
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:9999999999999999999999999999999999
MP:9999999999999999999999999999999999
攻撃力:999999999999999999999999999999999
防御力:999999999999999999999999999999999
敏捷力:999999999999999999999999999999999
魔錬力:999999999999999999999999999999999
抵抗力:999999999999999999999999999999999
魔術適正
火:99999999999999999999999999999999999
水:99999999999999999999999999999999999
風:99999999999999999999999999999999999
電:99999999999999999999999999999999999
土:99999999999999999999999999999999999
光:99999999999999999999999999999999999
闇:99999999999999999999999999999999999
魔法適正
炎:99999999999999999999999999999999999
氷:99999999999999999999999999999999999
嵐:99999999999999999999999999999999999
雷:99999999999999999999999999999999999
鉱:99999999999999999999999999999999999
聖:99999999999999999999999999999999999
邪:99999999999999999999999999999999999
魔導適正
神:99999999999999999999999999999999999
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することができる。
『魔導神』 全ての魔術、魔法、魔導が威力200%、消費MP50%になる。
『帝級神』 全ての帝級能力以下の能力が発動可能。
ちゃんと三桁も減った!!次!限界制限Ⅱ発動!!
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:9999999999999999999999999999999
MP:9999999999999999999999999999999
攻撃力:999999999999999999999999999999
防御力:999999999999999999999999999999
敏捷力:999999999999999999999999999999
魔錬力:999999999999999999999999999999
抵抗力:999999999999999999999999999999
魔術適正
火:99999999999999999999999999999999
水:99999999999999999999999999999999
風:99999999999999999999999999999999
電:99999999999999999999999999999999
土:99999999999999999999999999999999
光:99999999999999999999999999999999
闇:99999999999999999999999999999999
魔法適正
炎:99999999999999999999999999999999
氷:99999999999999999999999999999999
嵐:99999999999999999999999999999999
雷:99999999999999999999999999999999
鉱:99999999999999999999999999999999
聖:99999999999999999999999999999999
邪:99999999999999999999999999999999
魔導適正
神:99999999999999999999999999999999
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することができる。
『魔導神』 全ての魔術、魔法、魔導が威力200%、消費MP50%になる。
『帝級神』 全ての帝級能力以下の能力が発動可能。
どうやら、三桁ずつ減る、で間違いなさそうだな。ということは、Ωまで使えばちょうどいいじゃん。限界制限Ⅲ~Ω発動!!
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:9999
MP:9999
攻撃力:999
防御力:999
敏捷力:999
魔錬力:999
抵抗力:999
魔術適正
火:99999
水:99999
風:99999
電:99999
土:99999
光:99999
闇:99999
魔法適正
炎:99999
氷:99999
嵐:99999
雷:99999
鉱:99999
聖:99999
邪:99999
魔導適正
神:99999
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することができる。
『魔導神』 全ての魔術、魔法、魔導が威力200%、消費MP50%になる。
『帝級神』 全ての帝級能力以下の能力が発動可能。
まだ、能力値もレベル1では異様に高いし、超不自然な数だけど、能力の効果だとか言っときゃ大丈夫だろ。
《『限界制限Ⅰ~Ω』『限界制約』の発動を確認。神級能力『誓約神』を習得――――成功しました》
さらに神級能力を獲得できた。ここまでくると、なんか人生どうでもよくなってくるな。いや、人生というか神生か。
誓約神の効果は?
誓約神 発動時に『限界制約』発動中に上がったレベルの分、自分の所持している能力を強化する。
ふーん、今は関係ないな。まあ、いつか必要になるかもしれないし、能力神化の生贄にはしないでおこう。
うーんと、次は何だっけ?ああ、そうそう、能力神化だ。限界制約探してる時にちゃんといいの見つけたんだぜ。
森羅万象 自分が現在関与している事柄を、帝級能力以上の能力に干渉されていない範囲で完全に認知することができる。
これを強くしたい。俺の見立てではこいつを神級能力にすると、金色の●ッシュの最強能力『答●を出す者』と同じようになるはずだ。だとしたら、やるしかないだろう。
能力神化発動!!
《『能力神化』の発動を確認しました。どの能力を母体にしますか?》
……神化っていうと、モンスターを引っ張ってストライクするゲームみたいだな。まあ、どうでもいいけど。
《どの能力を母体にしますか?》
何か急かされた。
では、創造神でお願いします。
《『創造神』を母体にします。神化させる能力は何にしますか?》
森羅万象でお願いします。
《『森羅万象』を神級能力『神羅万象』に進化――――成功しました》
出来た。ちゃんとあれになってるかな?
《『創造神』を母体に、もう一つ神級能力を作成できます。作成しなければ、そのまま『創造神』は消滅します。どうしますか?》
へえ、もう一回出来るのか。だったら……これにしよう。虚偽申告を神化させてくれ。
《『虚偽申告』を神級能力『虚偽神告』に進化――――成功しました》
上手くいったようだな。虚偽申告は森羅万象の対になる能力だ。事柄の偽装が出来る。こうした方が、ステータス偽装も強力になるからこれにしたぜ。
《『神羅万象』『虚偽神告』の存在を確認。統合し、神級能力『叡智神』に進化――――成功しました》
何故か二つ一緒になった。どうしてこうなった。まあ、強くなってるなら大歓迎なんだけどね。
叡智神 神級能力保持者が妨害していない限り、世界の理を完全に掌握できる。
ワオ!アン●カより上じゃん。ていうか、これ相当ヤバくね!?世界の理って、要するに何でも解るってことじゃん。
そろそろ、潮時かな。じゃあ、最後にステータス確認して、能力をいじるのをやめにしよう。
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:異世界からの転生者
LV.1
HP:9999
MP:9999
攻撃力:999
防御力:999
敏捷力:999
魔錬力:999
抵抗力:999
魔術適正
火:99999
水:99999
風:99999
電:99999
土:99999
光:99999
闇:99999
魔法適正
炎:99999
氷:99999
嵐:99999
雷:99999
鉱:99999
聖:99999
邪:99999
魔導適正
神:99999
能力
ランク神級
『創造神』 MP消費により、任意の帝級能力以下のランクの能力を作成する。
『代行神』 一度以上相対した対象が所持している神級能力を複製する。尚、対象が死んでいても発動することができる。
『魔導神』 全ての魔術、魔法、魔導が威力200%、消費MP50%になる。
『帝級神』 全ての帝級能力以下の能力が発動可能。
『誓約神』 『限界制約』発動中に上がったレベルの分、自分の所持している能力を強化する。
『叡智神』 神級能力保持者が妨害していない限り、世界の理を完全に掌握できる。
あ、偽装忘れてた。叡智神発動!!
フェイト・ウェアーリークス 人族 男 15歳 貴族
称号:一般人
LV.1
HP:9999
MP:9999
攻撃力:999
防御力:999
敏捷力:999
魔錬力:999
抵抗力:999
魔術適正
火:99999
水:99999
風:99999
電:99999
土:99999
光:99999
闇:99999
「フェイトッッ!!!」
全てが終わって満足していたとき、いきなり俺を呼ぶ怒鳴り声が聞こえた。そして、その方向に目を向けようとしたら――――
「やっと、気づいたの?遅いわよ!!喰らいなさい、私の拳を!!!」
「ギャァァァァァァァァァァァ!!」
誰かに思いっきり側頭部を殴られた。HPが半分くらい減った感覚がする。頭から血が出ているようだ。痛みの感覚は十五年ぶりだな。っていうか、誰がやりやがったんだよ。
そう思い、殴ってきた人物を見ると、姉のジュリエットだった。
「何で殴るんだよ!?つうか、何で俺の部屋にいるんだよ!?」
「ずっと呼びかけてたのに全然返事しないからよ。って、あれ?もしかして、頭から流れてるの血?まさか、ダメージを受けたの?あなたが?」
弟を殴って血を流させたというのに、悪びれるどころか心底驚いた表情になっている。マジでふざけんなよ。少し無視されたからって暴力に訴える奴があるか!
「ダメージ受けたら悪いかよ、バカ姉!……ん、呼びかけてた?もしかして、何か用事あった?」
「用事あった?って、何言ってるのよ。今日はあなたの誕生日パーティー兼お別れ会でしょうが」
そういえば、そうだった。俺、フェイト・ウェアーリークスは成人を期に、家を出て冒険者をすることにしたのだ。内政チート?知らんな。冒険者こそが男のロマンだろ。
それで、今日はそのお別れ会だ。
「あ、ヤバ。姉さんは先行ってて。すぐ行くから」
「早く来なさいよ。もう、料理も出そろってるんだからね」
◇◇◇
公爵家のパーティーともなると、規模は壮大である。俺はそんな、面倒臭そうな事は嫌だから、身内だけのちょっとした物にしてもらった。とはいえ、出てくる料理は超豪華だ。一流シェフが腕によりをかけて作っている。日本にいた頃に食べていた物よりも数段美味しい。テレビもゲームも無いこの世界で、娯楽と言えば食事だ。食事がこのレベルだからこそ、俺は退屈せずに今まで生きてくることができた。
そのパーティーは二時ごろまで続いた。
◇◇◇
パーティーも終わり、俺は出発の準備を終わらせて、家から出ようとしている。家族たちはこの玄関でお別れだ。
「それじゃあ、行ってくるよ」
「ああ、行ってこい。ところで、本当に持っていくのは金だけでよかったのか?家に伝わる王級の武器とかも必要ないのか?」
「要らねえよ、過保護野郎。第一それを俺が持て行っちゃ不味いだろ」
滅茶苦茶な金額をもらったし、そもそも、能力で王級の武具なら簡単に作れるし、素材さえあれば帝級の武具だって作れるからな。
「楽しんできなさいよ。決して死なないようにね」
「大丈夫だよ。ありがとう母さん」
「おい、お前、父さんと母さんの扱いの差がひどくないか?」
「そりゃ、アンタはウザいからな」
「フェイト、言い過ぎだよ」
兄が半ば呆れたように言う。
「まあ、家のことは僕に任せて、安心して行ってきなさい」
「ああ、ありがとう」
「フェイト、もし死んだりしたら殺すから、覚悟しなさいよ」
「こわっ!というかどうやって殺すんだよ?」
「一回生き返らせて殺すのよ」
「もっと怖い!?」
「それじゃあ、行ってきます」
「「「「行ってらっしゃい」」」」
俺が転生してから十五年間お世話になった家に背を向けて、俺は未来に向かって歩き出した。たとえ、この先にどんな困難があろうと立ち止まることは無いだろう。
俺の冒険はまだ始まったばかりだ!
次回更新は……いつでしょうね?