徐々に壊れていく世界
「なに言ってるんですか?」
「なにを言ってるの?」
姉妹が疑問に感じるのは当然だ。
「キスをしないと世界を滅ぼしますと言ってるんですよ。」
「いやそれが疑問なんですよ。なんで私たちなんですか?」
首をかしげ考える。
「この世界の姉妹で百合百合してたからですかね」
「百合?さっきからなんですか?百合って」
「まあそれはお姉さんがよく知ってるでしょ?」
私の視線はお姉ちゃんに向けられる。
「百合ってゆうのは女の子同士がいちゃいちゃすること。なんで妹に説明しないといけないのよ」
お姉ちゃんが赤くなりながら説明する
後半ぼそぼそ言って聞こえなかったが
「女の子同士でいちゃいちゃ?」
「そう!僕は女の子同士がいちゃいちゃしているところを見たいんだ!そのなかでも姉妹がいちゃいちゃしてるところみたいのに!見ずに死んでしまった!見れずに死ねるかと思ったら神として生き返っちゃったんだよね、ゆうなれば百合神だ!生き返ったなら見るしかないじゃん!でも姉妹百合なんてこの世界にはない、なら意地でもみてやるってことでお願いしにきました、しないとこんな百合がない世界滅ぼしますんで」
「長い。」
とお姉ちゃんがばっさり。
「姉妹でキスなんて出来るわけないじゃない。」
「なら滅ぼしますね。まぁ時間かけて滅ぼしますんでキスする時がきたらこの駅に来てくださいね」
時間が進む。さっきまで不自然な止まり方で止まってた人たちが動き出す。
「帰りましょう、どうせ滅ぼすなんて出来ないでしょう。」
「うん、そうだね、徐々に滅ぼすって言ってたから急がなくてもいいみたいだし」
と何事もなかったかのようにすごす。
けれど。徐々に世界は壊れていくのはまだこの姉妹は知らない。
いつものアラーム音がならず警報音がなる心臓に悪い。寝起きだからこそ尚悪い、ビクッ!!となって飛び起きスマホを見るとそこには、私の隣の町の空き家に穴があきました、警戒してくださいとゆうメッセージがうつる。どう警戒しろとゆうのか、
「そうだ、お姉ちゃんは!」
自分の部屋をでてお姉ちゃんの部屋の扉を勢いよくあけて
「お姉ちゃん!」
お姉ちゃんは起きていてスマホを見ていた。
「瑠璃、これどうゆうことだと思う?」
うっ一瞬頭が痛くなりとまたスマホから不快な音がする。今度は道路が穴があいたそうだ、
「そろそろお母さんが来てもいいと思うんだけど」
警報音がお母さんのスマホでもなっていたらの話だけど
「そうだよね。ちょっと朝食まで寝ようか…眠い」
お姉ちゃんが目を擦り眠そうな感じだ
お姉ちゃん基準からゆうと1時間くらい早い時間だ。
「そうだね、一緒に寝よう、ちょっと
早い時間に起こすかも知れないけど」
「うん、いいよ、るりぃぬくぬくぅ、いっぱいぬくぬく出来る」
ほんとに朝だとキャラ変わるんだから
「おやすみ」
「おやしゅみ」
小さい頃はいつも一緒に寝てたのになと思いながら今自分がおかれている状況をぬぐいさっていた
「お姉ちゃん起きて」
「ふわぁ、おはよう」
朝日がお姉ちゃんにあたり髪の毛が輝いて見える。
「めずらしいね、すっと起きるなんて」
「状況が状況だからね、まずお母さんたちに聞かなきゃね」
下に下りてお母さんたちが朝食を食べている。
「おはよう」
「おう、めずらしいね、ふうり、おはよう」
「おはよう、なんかはやく目覚めちゃってさ」
「そうか、ご飯食べるかい?」
「食べるー」
私が返事して家族四人でテーブルを囲う。
「美味しい」
「久しぶりに四人で食べるね、ふうりはやく起きてきたらどう?」
「えーやだ、寝てたい」
「なんかひどくない?」
「そうかもしれないね、ところでお母さんたちなにか警報音とか聞こえなかった?」
お姉ちゃん下手…だけど私も下手だからなんとも言えない。
でも
「アラームしかならなかったぞ?なぁ?」
「そうだね。」
お母さんたちも察するのが下手なのだ
「そう、ありがとう、ご飯食べよう」
「団らんを楽しもうぜ」
「そうだね、こんなこと滅多にないし」
「ふうりが起き…なにもないよ」
お父さんがお姉ちゃんの目に黙らされた
「じゃあお母さんたち行くわ、気を付けて行くんだぞ」
「じゃあいってきます」
「いってらっしゃい」
と手を振ってお母さんたちを見送る。
「さてと状況を整理する前にテレビを見ようか」
リビングへ行きテレビをつけて、ローカルにチャンネルをあわせる。
テレビからアナウンサーがうつり
「今日未明。空き家、道路相次いで穴があきました。深さ等は分からず原因も不明です」
テレビを消して状況を整理する
「百合神が表れてキスをしなければ世界を壊すといった、翌日に道路やらが陥没した。私たちには携帯に情報が届いたがお母さんたちには届いてない。ってことは私たちが関わってるってことよね」
反論はない。
「どう思う?」
お姉ちゃんの投げ掛けに
「う~んまだ実感がないかな、確かに道路とかに穴があいたのはびっくりしたけどたまに自然現象であるみたいだし」
本音を答えた。実感がないのだ。私たちが関係してると
「そうだね、もう1日まってみようか。」
この1日待ったことが人の命を落とすことになるのだが。
お姉ちゃんとでて例の駅に行き会社へ学校へ行く。あいつ、百合神に会えると思ったのだが結果は現れない。
お姉ちゃんと別れて学校へ行くと
クラスの人たちの会話が聞こえてきた
「隣町に急に穴が空いたらしいよ」
「みたみたテレビで、すごいよね、怪我人とかいなくて良かったよね」
それ聞いてドキッとする。そうか人がもし穴の上にいたら死んでいたのか。
「おはよう!」
と友達が喋りかけてくる
「おはよう」
「そいえば知ってる?!私の隣の家が急になくなったなんだよ!」
と写真を撮ったのか外壁だけある丸い穴がある元家を写真がうつる。
「すごいね、夜音とかしなかったの?」
と私が聞くと
「しなかったよ!なんで?」
なんでってその友達は喋り足りないらしく言葉を撃つ
「そいえばこの画像SNSにあげたら結構反応がきてさ!世界中であったらしいよ!一日でなにかあったのかな?もう英語で反応がきてびっくりだよ!」
ん?
「なんでその1日だけでその現象があったって分かったの?」
「そりゃあ、反応で昨日その現象がありました!ってきたもん。」
頭がぐらっときた
私たちの回りだけじゃないのか、さすがに1日でこの現象が起きるなんて偶然で片付けれない。怪我人、死亡者がいなかっただけましか
学校が終わり駅に行きお姉ちゃんと合流する
「お姉ちゃん。私たち凄いことに巻き込まれたかもしれない。」
私はお姉ちゃんに友達から聞いた話をそのまま話す。
「それだけ穴があいたら怪我人とかでていいはずなんだけど、いないってことは因果関係を思わせるね。」
「やあやあその通り。さすがに僕も殺したくないからねえ」
いつも間にかまた世界が止まっていた。時計は動いていない。
怒りが沸々と沸いてくる。
「これは貴方がやったってゆうの!」
私は声をあらげる。
「そうですよ。だって僕言ったじゃないですか、世界滅ぼしますって。」
「だからって!」
「瑠璃。落ち着いて」
お姉ちゃんに阻止されて落ち着かせる。
「貴方の目的はなに?」
頭をかく百合神。
「言いましたよね?僕。キスしてくださいって、世界助けると思ったらいいじゃないですか」
「貴方最低ね。こんなことしていいと思ってるの?」
お姉ちゃんが怒っている。
「最低でもなんとでも言ってください。僕は何がなんでも姉妹百合が見たいんです、さすがにひどいと思いますがこうでもしないと見れないこの世界が悪いんだよ。」
「瑠璃、行こう。」
お姉ちゃんが手をとり私を連れて家に帰ろうとする。
「いい忘れてました。次は人が死にます。」
すると受け流しそうなぐらいさらっとゆうが私たち二人には心に重くのしかかった。
百合神は自分がモチーフとなっております。さすがに心情を無視しませんが百合を見たいとゆう気持ちは一緒ですね。




