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105/114

#105 総集編 2/4

 さて。前回同様、今週も総集編だよ。詳しくは前回の小説を見てね。


 誘拐された小子は半ば強制的に戦いを強要されていた。攫った貴族は特殊な能力を使用して小子を洗脳。だが小子は持ち前の才能と体質により完全な支配には陥らずに耐えていた。貴族は小子に『武闘試合で優勝する事』と命令を下し、その手で彦星を地下送りにしようと企んだ。

 その翌日から、いよいよ武闘試合は本戦の始まりを告げる。初戦は余裕で勝ち残り、同日の夕方には彦星とヴォリスが衝突。激闘の末、彦星は満身創痍で勝利をもぎ取った。


 武闘試合二日目。実際には一週間が経過していたのだが、ともかく勝ち進んだ彦星は小子と試合をする事に。小子は行動を制限されながらも、彦星を救うべく本人の前で壁となった。こちらも激闘の末に彦星は勝利を収めたのだが……その際、衆人環視の中でマーキングを施す。

 更に迎えた武闘試合三日目……ついに、彦星はザンキとの再会を果たした。約束通り、決勝で。付け焼き刃の重力制限を駆使し、どうにか優勢を保っていたその時、ザンキは力に溺れて魔王の一柱と成り果てる。そうなるともう武闘試合どころでは無くなり、彦星はその圧倒的な力の前に膝を折る事となった。


 その後、傷を完全に治した彦星は能力の裏を突き力の源である魔王因子を分離させ、最悪の事態だけは回避した…はずだった。

 小子を攫った貴族が分離した魔王因子を取り込み、あまつさえその力を制御してみせたのだ。だが貴族もまた魔王因子を持つ人間だったため、やがて大きすぎる力に精神を蝕まれていく。ただでさえザンキに大部分の体力と魔力を消費したというのに、まさしく連戦に次ぐ連戦。流石にもうダメかとそう思ったその時、応援に駆けつけたリンによって形勢逆転。どうにか二人で貴族を無力化し、武闘試合は一先ずの終結を迎えたのだった。


 しかしまだ終わらない。終わらせない。終わってくれよ切実に。


 貴族を無力化して牢に入れた後、彦星は治療を受け、更にザンキの精神を救った。物語はここで終わったかと思いきや、タウロスの謀略によって決勝戦の再戦が行われることになる。左腕を失い、代わりにゲヒャゲヒャ笑う腕を手に入れ、力の後遺症を背負うことになったザンキと再度対戦。お互いに短期決戦を望み、今自分の持てる全てをぶつけ合った結果。首の皮一枚ぶん、彦星が上手に回った事で、晴れてタウロスの脱出に成功したのだった。


 ▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎


 いやぁ、長かった長かった。ほんっとーに長かった。


「いや、まだあと半分あるぞ……大丈夫なのか?尺とか」


 大丈夫、大丈夫。ちゃあんと百話分振り返るよ……四回に分けて。


「……こりゃあ本編再開は遠いな…」


 まーまー何はともあれ問題だッ!第二問はこちらっ!


『二人が結婚する際のプロポーズ文を答えなさい』


「「待て待て待て待て待てえええええええ!!!!」」


 おぉんやあ?どうされましたかなお二人さん?


「ここここここんなの認められませんっ!断固抗議します!」

「そうだそうだッ!そもそも、それじゃあ問題にならねーだろうがっ!」


 ほほー?つまり彦星は一字一句覚えていると?それは小子も同じでいいのかな?


「そ、そうです!問題に問題があります!不公平です!ですよね、皆さんっ!」

「いや?そんな事ないだろう」

「せやな。俺もマキ姉も、その記事は読んだし」

「……記事?」

「知らぬのか?武闘試合の様子はギルド掲示板に細かく貼り出されるのだぞ?」

「まぁショウコちゃんは誘拐されて捕らえられてたワケだし、知らないのも無理無いけどね?」

「…………っ!」


 真っ赤な顔してこっちを見られても、事実は変えられないよ?


「あほおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」


 さて、そんな裏設定が判明したワケですが彦星さん。どうですか?


「作者がクズだが小子が可愛いので許す」


 ではでは、皆さんの回答を確認してみましょう!

 リュウガさん、おなしゃっす!


「おう。確か『僕が小子の盾になる、矛になる、剣になる、鎧になる。だから、小子は僕の隣で…ずっと、癒してくれ』だったかな」


 さすがリュウガさん細かいっ!じゃあ次は……タトさん!


「うむ、殺し文句は『僕が小子の盾になる、矛になる、剣になる、鎧になる。だから、小子は僕の隣で…ずっと、癒してくれ』じゃ」


 ほうほう、つまりはリュウガさんと同じ……と。では次にトラ!


「トラちゃう、タイガや!答えは『僕が小子の騎士になる。だから、小子は僕の隣で…ずっと、癒してくれ』や!」


 おっとお?ここでまた違ったニュアンスのセリフですねぇ?ではではでは、女性陣行ってみましょう!マキさんっ!


「う、うむ。こう行った事には耐性が無いのだが……『僕が小子の盾になる、矛になる、剣になる、鎧になる。だから、小子は僕の隣で…ずっと、癒してくれ』と『自分の身くらい、自分で守れますし戦えます。だから、そうですね……片手間で良ければ、癒してあげましょうか?』だろう?」


 ほほう!ここに来て更に付け加えましたか!確かに、返事まで含めてプロポーズとも考えられますがっ!さぁてこの判断が吉と出るか凶と出るかっ!ユカちゃん!


「はいはーい!ユカちゃんの答えはねぇ……『僕が小子の盾になる、矛になる、剣になる、鎧になる。だから、小子は僕の隣で…ずっと、癒してくれ』と『自分の身くらい、自分で守れますし戦えます。だから、そうですね……片手間で良ければ、癒してあげましょうか?』で部屋に戻ってめくるめく愛し合いを果たしたんだよねっ!そうだよねっ!」


 はい、ユカちゃんには答えどころか余計な蛇足までありがとうございます。無条件で不正解にしてやりたいけどルールだからね。じゃあ結果発表と行きますか!


「「え?」」


 何を驚いてるのかな?君達二人は別に、回答する必要ないでしょ?代わりに、壇上をご用意させていただきましたっ!


「おい……」

「…まさか……」


 再現VTR、どうぞ!


「「やっぱりかああああああああああああああああ!!!」」


 ほらほらぁ、みんなワクワクして見てるんだし、早く済ませちゃおうねぇ?


「鬼…鬼畜……」

「悪魔…あほ……っ!」


 わくわく、わくわく!


「すー……ふー…『作家の僕は誰かの助け無しじゃ生きていけないって事だ。つまり、なんていうか……小子は嫌だって言うかもだけど』」

「『……』」

「『今回みたいな事は二度と起こさないし起こさせない。だから…僕が小子の盾になる、矛になる、剣になる、鎧になる。だから、小子は僕の隣で…ずっと、癒してくれ』」

「『っ……馬鹿なんですか、彦星さんは…っ』」

「『……そうだな、どうしようも無い大馬鹿野郎だ』」

「『自分の身くらい、自分で守れますし戦えます。だから、そうですね……片手間で良ければ、癒してあげましょうか?』」

「『……ははっ…素直じゃねぇな』」

「『彦星さんには言われたくありません』」

「『うるっせ』……と、ここまでが一応プロポーズのつもりだが」


 ブラボーっ!エクセレントッ!大、大、大正解っ!!!!流石はご本人ですね、物覚えも素晴らしいっ!さぁ、皆さんもこの素晴らしい告白に祝福を!勇気ある行動に喝采を!


「「もうやだかえりたい……」」


 彼らの勇気を讃え、近しい答えを書いたトラ以外の回答者にすばるくん人形を贈呈させていただきます。二体目のすばるくん人形はスーパーすばるくん人形に変化します。あと一体でクリスタルスーパーすばるくん人形ですからね、頑張って下さーい。では次の問題、行ってみよう!

ご愛読ありがとうございます。


面白ければ評価、感想、レビュー、ブクマ、ツイッターフォロー等、よろしくお願いします。

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