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マイ・テラー ２－２
「そっか。」
それに一番最初に反応を返したのは、
章太の隣で胡座をかいていた斎木歩だった。
それに吊られてみんなも笑う。
恋なんて誰だってする。
当たり前のことだ。
でも、出逢った当初から、恋はしない。と頑なに言っていた彼が恋をした…。
その理由は知らない。
恋の傷なんて誰しもが持つものであって、それを聞こうなんてことはしない。
それは、なんとなく、俺達の中で出来た暗黙のルールなのかもしれない。
だから、素直にみんな嬉しかった。
口には出さない。
でも、わかったんだ。
「で？誰なんだよぉ～」
だからこそ、真剣な話をバカらしく、面白おかしくするのは、俺達流。
「うっせぇよ。そこはまだ秘密だしっ。」
そう言って、子供のように章太は笑った。
恋に臆病になった男の子。
そんな彼の…、
真っ直ぐな想いの一言から、
このストーリーは章を刻み始めたんだ。
。
