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マイ・テラー   作者: 名口 慎
17/19

マイ・テラー 最終章-1

「…ねぇ、私、これで合ってたんかな?」


陽が沈みかけた冬の寒空に、彼女は白い息とともにそうつぶやいた。


どうして君はいつも自分を責めるのさ?


そう言おうとしたけど、やめた。


あまりにもその姿が雪のように、触れるだけで消え入りそうにみえたから。


だから、変わりに空の同じ場所を眺めた。

いつもと変わらない、暗くなり始めてしまった空がなんだか今日は重く感じて、少しだけイラついた。


なんだか、君もこの空に吸い込まれていってしまうのではないか…

なんて、思ってしまう自分がいた。


そんな俺を気にすることなく、彼女は話しを始めた。



「恋愛小説を描くとね、いつも考えるんだ…。


こうやって、本人達にもわからない未来のストーリーを、

私は綴っていいのかなって…。


…これはきちんと幸せに向かっていく道なのかなって…。」



「そんなの、わからない。


感動するストーリーがあったって、それが幸せなんたどうかなんてさ、


…わかんないんだよ。」



…そっか。と、彼女は呟いた。



>>

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