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マイ・テラー   作者: 名口 慎
14/19

マイ・テラー 7-2

「章太は優しいやつだよ。

チキン過ぎて、不器用で優しいやつ。」


「…それ、褒めてる?

いや、貶してるよな?」


「…でも、恋は優しくないぞ?」


「…。」


「亜早美。男友達、少ない訳じゃないしなぁ~。」


片言な棒読みの台詞を言ってみる。


君はさ、もう十分悩んだよ。

根拠はないけどさ…



「大丈夫。」


恋に正論は存在しない。

100%とという答えもない。


だから、これが2人にとっての幸せの道かなんてわからない。


…だけど、きっと。


「大丈夫。」



「…俺、今日いってみる。」


ほら、やっと一歩踏み出す準備は出来た。


今の君はさ、たぶんスゴくかっこいい顔してるよ。


「…ふふっ。慰める準備はしといてあげるよ。」


私が笑うと、それにつられて笑顔が返ってきた。


・・・やっぱり…。


言いかけた言葉を飲み込んで、章太の背中を入り口へと押した。



「ちゃんと慰めろよ?


…あと、お前も無理すんな?」



じゃぁな。と私に背を向けて走っていく君。


想い人の所へ。




「…てか、なんでわかっちゃうかなぁ~。」



私は、しばらく空を見上げていた。



私もそろそろ頑張らないとなぁ…。




私の恋の語りテラーは、


不器用でちょっぴり臆病で、

それでも真っ直ぐに人のことを思える。



そんな仲間達の温かいストーリーと、


そして、それを描き出す彼ら自身。


素敵な物語が、私の心の本棚にはあります。





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