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マイ・テラー   作者: 名口 慎
10/19

マイ・テラー 5-2



「なぁ~俺、どーしたらいい?」


まんまとターゲットにされてしまった私。


1人のためにここまで一生懸命になれる可愛さもあったが、

今の状況ははっきり言って、ウザい。


こいつを送検した悠弥を睨むが、

彼は優雅にバナナオレを飲んでいた。

…くそう。


「…もう。わかったから。私も協力するから、ね?」


仕方がないので承諾してしまう私。

そんな私は、ただの善人なのかもしれない。



「あの子に私も遠回しにアプローチ入れるから。」


そう付け加えると、彼はよっしゃ、さんきゅ。と嬉しそうにどこかへ行った。


…男は、単純だ。


彼は特に単純で…そして真っ直ぐだ。


まぁ、それが彼のいいところなのだけど。



「…流石。一発で機嫌治ったな。」


さっき彼を私に押し付けた張本人、悠弥が笑いながらやってきた。


もう少し早く来て、彼を何とかしてくれる気は、

どうやらこの男にはなかったらしい。


「なんだかんだで引き受けんだよな、お前。」


「あんたのせいでしょっ。


…つか、女嫌いじゃなかったんですか?悠弥くん。」



一応、私も女って類なんだけど?とわざと強調させて言ってみる。



「拗ねんなって。

お前は女だけど、仲間っていう類だろ?」



悠弥はそう言って笑った。

少しだけ寂しそうに。



>>

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