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夏の汐音(なつのしおね)

あの時と同じ場所 頑張っても見つからない

夏の汐音しおねは微かに耳に届いていた


『初めまして 暑いですね』

優しく静かな声で話しかけてくる

眉を上げながら 困った顔で

『探し物が見つからないんです』と言った


腕を掴んで呼び止めた 何故かは分からない

でもこれが間違いだと 何故か思わなかったんだ


あの時と同じ場所 頑張っても見つからない

夏の汐音しおねは微かに耳に届いていた

見つからない冒険が わたしとあなたを成長させる




あの日は快晴 暑い日だった

1人で駄菓子屋へ向かい 何個かお菓子を買った

汗を拭いながら でも笑いながら

新しい出会いをしたかったんだ


暗くなっていく空 君とたくさん遊んだ思い出は

いつまでも忘れずに 心に刻むと約束していたんだ


あの時刻んだ思い出が だんだんと遠くなっていく

夏の汐音しおねは微かに耳に残っていたはず

世界はあの時を最後に 何もかもが止まってしまったんだ




間違いだったのだろうか あの日君と出会った日々が

鍵がかかった心の扉を いま君がこじ開けてくれたんだ




今なら言える 間違っていなかったと




あの時と同じ場所 必死になってやっと見つけた

夏の汐音しおねは今も耳に響き渡る

世界はまた動き出し 君は空高く羽ばたいていく

新連載の作品となります。季節に合わせて、夏が舞台です。

よろしくお願いします。

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