両親との再会
蒼いミルフの花畑の中に置かれた2つのガラスの箱に横たわり眠っていたのは、会いたくて仕方がなかった両親とあの肖像画のふたりウィリアムの両親でありセラの姉夫婦であった
「あ…… 」
言葉にならずによろめきながら両親の眠る箱にすがりつきながら涙が溢れた
もう、顔も忘れそうになるぐらい幼い頃に別れたお父さんお母さん……
眠る4人は、穏やかで美しい
ウィリアムも……ウィリアムにも会わせてあげたい……
ごめんね、私だけ……
私の肩を抱きながらセラも
「姉上」とそっとお姉様の眠っている箱を優しくなでた
「アリスのお父様、お母様 そしてお姉様 お義兄様 お会いできて嬉しいです
必ず僕達幸せになります」
とセラが挨拶した
「女神様、アリスの両親と姉夫婦をこのまま地上に連れて帰ることはできないのでしょうか?」
「このままは、無理じゃ このミルフの花のおかげで 姿を保ておれておる どのような魔法を使ったとしても体が朽ち落ちてしまう またミルフもここにしか咲かぬ花でのぉ」
「では、ウィリアムというこのおふたりの息子を連れて来ることはできないですか」
「それは、もっと無理じゃ 普通の者はここには来れん セラお主は、魔法使いの上にアリスの片割れそれでもかなり無理してここまできておる その事自体が奇跡なんじゃ」
「え!セラ……」
「アリス、心配する事はない お主の為に無理をするこやつには、我が褒美をやろう
ほれ、セラ…… 口をあけよ! アリスもな」
というと私達の口にポイッと真珠の玉をいれた
「ごくん」と思わず飲むと
カラダ中にぼわあああと風が吹くようだった
私より、セラのほうがすごい
金色の光に包まれている
「どうじゃ、これでセラ お主の傷ついたマナは、治るどころかより大きく強固になったであろう」
「は、はい……ありがとうございます 体中で…… 髪の毛の先まで感じます」
「セラ様…… 瞳の色がブラウンから金色に変わっています」
セラの瞳の色が薄い金色に変わっていた
「ハハハ、やはりお主は面白いのぉ 」
「女神様 ありがとうございます もうひとつお願いがせめて家族だけの秘密に致しますのでこの4人の画像を見せてあげたいのですがよろしいでしょうか」
「秘密にするのであればな……良かろう」
了承を得てセラは、保存魔法で4人の姿を残した
「アズールレーンの国王は、ここの事を知っておる あやつもまたここに立ち入れる数少ない者のひとりじゃ では、アリス この者をお主の眷属とするがよい」
すると、私の前にあの白イルカがでてきた
「アリス、可愛い名前つけてほしいのぉ」
「では、ルル、よろしくね」
名付けと共に光の鎖でルルと私が繋がった
「おお、あとひとつ驚かせた詫びじゃ」と
私には、蒼い玉の入った薬瓶 セラには剣をくださった
「アリス、そなたにはミルフの花の薬 どんな難病にも効く いざという時に使うとよい
セラ、お主にはオリハルコンの剣じゃ 聖なる剣だからな、まあ、頑張って使いこなせ」
「ありがとうございます、精進いたします」
「ああ、楽しみにしておる……それとじゃな
言伝を頼みたい……あの王の息子ウィリアムにこの指輪を渡してほしい 実はな あの王の最期を看取ったのが我でな……息子に渡して欲しい……息子の事も頼まれたのじゃ……」金の土台に王の紋章が入った指輪、王家に伝わる指輪なんだろう
「指輪に我の力もいれておる ウィリアムに伝えてくれ 我は、お主の力になろうと大きな力必要な時はいつでも我が力になろうぞ……最後までそなたの父と母は、お前の事だけを気にしておったとな」
「わかりました、必ずウィリアムに伝えます…… 義兄上!姉上 預かりました!
ウィリアムの事は、お任せください」
そう言ってセラは指輪をにぎりしめた拳を高く上げた
「アリス、お主の精霊の愛し子の力はまだまだこれからじゃ沢山の精霊と出会い人と精霊の橋渡しとなって精霊と人が共存できるような世界をゆっくり歳を重ねながら作って参るのじゃぞ
セラも、アリスを頼んだぞ ではふたりともまた、会おうぞ」
私達に別れを告げ女神様は、私達ふたりをあの球にいれ見送ってくれた
「なんだか、すごく良くしていただいたね」
「でも、びっくりして心臓が止まるかと思ったんだぞ」とまたセラは私を抱きしめた
「でも、両親と義姉様ご夫婦にも会えて嬉しかった・・・・・」
「ああ、本当に・・・・・ 奇跡のようでまだ夢の中にいるようだ」
「ふたりともぉもうスグつくよぉ」とルルは、私達の球を尻尾で海面高く叩き上げた
船の上でパチンと球が割れ、セラにかかえられながらふたりで船に降りたった




