海底に咲く花
落ちていく球の中で、少しパニック状態になりそうだった私に水の精霊ウンディーネ のアクティが
「アリス、大丈夫 よ どうやら精霊達の所に連れて行かれるみたいよ」
「え? そうなの? 海の精霊?」
「そうだよぉ〜」と後ろから声がする
球を押して運んでくれる生き物が喋ってる
「えっと? あなたは、聖獣なのかな?」
「そうなのぉ、白イルカなんだよぉ」
「うふ、可愛いわね」
さっきまでめっちゃくちゃ怖かったのにアクティのおかげで急に安心できた
「うわぁ、綺麗ね」
海の中に泳ぐ魚や生き物たちをみる余裕さえでてきた
「そうだ、アクティ 船に乗ってる人やロイ達も心配していると思うから船に戻って大丈夫だって知らせてきて」
「わかった」
アクティは、球の中からスルンと抜け海上を目指して上がっていく
上を見上げると真っ暗な夜の海の中にキラキラと魚達が光って泳いでいる
「綺麗」
「あれはね、月の光が海面近くの魚の鱗に反射しているんだよぉ」
「へぇー素敵だね」
「ほら、下をみてぇ もうすぐ到着だよぉ」
海の底に大きな結界に守られるようにつつまれた白い城が建っているのがみえた
「あの、お城の周りの蒼くみえるのは?」
「お花だよぉ、ミルフというココにしか咲かないお花なのぉ」
ミルフというネモフィラに似た蒼い花が一面に咲いていた
結界をぬけて、城の前まで到着すると
私を包んでいた球がパチンと割れて消えた
「あ、息ができる……」
すると城の中から白いドレスの女性が沢山でてきた
その中でも一際存在感のある女性が一番前にでてきた
髪は青くてキラキラして足元まである長さ
胸元まで開いた白いドレス
切れ長の瞳が印象的な美しい顔
そして体全体からオーラを放っている
精霊?
彼女が話だした
「ほら、皆で1度に出てきたらアリスが驚くであろう」
「だってお姉様私達だってアリスと会いたかったのですもの」
「仕方ない、妹たちよのぉ」
私は、びっくりして見ているしかなかった
「ああ、アリス驚かせてすまんのぉ、我等は、海の女神ネーレーイス 海上から愛し子の……アリスお主の「気」を感じてな、迎えを寄越してしもうた」
「正直びっくりしましたし、すごく怖かったです」
(め!女神様だったのか 美しいわけだわ)
「それはすまぬのぉ……ところで、あのお主の背後に見えるすごい勢いでコチラに向かってくる 光の塊じゃが、お主の片割れではないのか」
「え? あ? は?」
後ろを振り向くとすごい勢いで光ってるものがくる
「え?もしかしてセラ? いや!ちょっと結界破るの止めて!」とか叫んでいると
「ふー、仕方ないのぉ」と呆れ顔の女神様
光の塊ことセラが結界破ろうとしたら
スルンとこちら側に入ってきたと思った途端
セラが
「アリス!大丈夫か!」と思い切り抱きしめた
「うん、ごめんね心配かけて大丈夫よ セラ様アズールレーン王国にいたのじゃあ……」
「王国の城に着いて部屋にいたらエリィ(風の精霊)から報告受けスグに船へ行きそこでアクティからも報告を受けたのだが、アリス本当に大丈夫か? ケガはしてないか?」と抱きしめた力を緩めようともしない
「うん、セラ 海の女神様ネーレイス様 女神様に呼ばれて来たの」
「お主が、アリスの片割れか…… なるほど面白い あの者からは、聞いておったが面白い
普通の人間なら、いや例え力の持った魔法使いでもここまで来れんのだがな…… お主はかなり無理しよって…… まあ、後ほどよいものをあげようぞ」
「ありがとうございます ご挨拶遅れまして申し訳ございません
セラ・ロイ・ド・エトワールと申します」
「ほぉ、星の王か、なるほどな……」
と女神様はニコニコしながら頷く
「まあ、呼んだのは他でもない アリスお主に会わせたい者達がおってな まあ、ついてこい」
そう言われて 女神につれていかれたのは
一面に咲くミルフの花畑だった
ミルフの花畑の中に 大きなガラスの箱が2つ置いてある
「あ! 」思わずそのガラスの箱に向かって私は、ミルフの花畑の中を走って行った




