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魅了の力は封印するのでお姉様!ざまあ展開はご遠慮します!  作者: 瑠璃
第一部 第二章 クランフィールドアカデミー

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眠れない夜

 おじい様とおばあ様とお会いするのは、まだ数ヶ月ぶりなのだが元気そうなお顔がみれて、そしておばあ様が私の顔を見るなり泣くからもらい泣きしてしまった。


「おじい様、おばあ様お元気そうで良かった」


 ヴィユンディ侯爵家 おじい様の執事であるシドが、

「姫様、おふたりとも姫様がアカデミーに行かれてから空気の抜けた風船のようになられていたんですよ

今日もまだ来ない

まだか、まだか とうるさく仰られて…… 」


「シド! 要らぬ事申すな

アリスが心配する」

 おじい様が、顔を赤らめながらシドを叱る


「ふふ、お待たせして申し訳ございませんでした」


「アリス、もっと近くに来て顔をよくみせて」

 そう言いながらおばあ様がハグをしてくださる


 その後ろで、現侯爵のシュリティ様と奥様のアンリ様がニコニコと微笑んでいた。


「シュリティお兄様、アンリお姉様ご挨拶遅れまして申し訳ございません お招きありがとうございます」


「アリス、堅苦しい挨拶はいらないよ 自分の家に帰ってきたつもりでいてよ」


「ありがとうございます」


「食事の前に、応接室へ行こう」

 珍しく応接室へ案内された


「後ほどキャラウェイ公爵も来られるからね」


 なるほど……

 しばらくして、キャラウェイ家のおじ様、おば様そして、アイリーン が到着しその後にセラお兄様も到着した。


 食堂に移動し、食事をしていると交流会の話となった


「私のわがままで、アリスをこの家で支度をすることになってしまってごめんなさいね」

 とおばあ様が、おじ様とおば様に仰ったら


「いえ、こちらこそ 今回は、セラがアイリーンのパートナーになって頂いて…… 」


 おば様…… フェリックス王子の噂耳にしていると思うから気に病んでいらっしゃるだろうな


「アリス、私達は会場で娘たちの綺麗な姿みせてもらうからな」とおじ様が明るく笑って仰った。


「おじ様、実は私のパートナーなのですが…… 」


「そうだ、まだ聞いていなかったから今日聞かねばと思っていた」


「ノア・スタンウェイ様2年生の先輩です」


「ノア・スタンウェイ!」

 ガタン


 おじ様が立ち上がるほど驚いた


「まあ、そうか…… あいつなら…… 」と

 席に座り直しながらぶつぶつ言ってる


「あの…… 実はドレスももう彼と合わせに行ってまして…… 7着…… 侯爵家に届けられることに……」

 というと

「なんですって!」「なんだと!」

 とつぎは、おばあ様、おじい様、おば様まで凄く驚いた


「ドレスは、私達が一緒に選ぶつもりでしたのに…… 」


「私のせいですわ、色々あってアリスの事が遅くなってしまって……」


「いえ、貴女は悪くないわ」

 とおばあ様とおば様は、慰めあってる


「でも、当家に届けるという話になっているということは、シュリティあなた全部知っていたの」


「はい、彼と偶然話する機会がありましてね。ドレスの代金は、当家で出すと言ったのですが頑として彼も譲らなくてですね、それに母様がこちらに来るのをお待ちしておりましたら仕立てが間に合わないでしょう…… それにしても7着とは!」

とハハハハハとシュリティお兄様は、大きな声で笑っていた


「本当に呆れますね」

おば様が呆れながら笑った

 いつしかみんなクスクスと笑っていた


 ただ、ひとりを除いて…… 私は、気がつかなかったのだが

 アイリーンだけは、気がついていた


 食事会が終わりキャラウェイ公爵家の3人を見送り

 おじい様、おばあ様とお茶会をしているとセラお兄様が入って来られた


「お兄様、お茶いれましょうか」


「ああ、ありがとう 」


「あ、私のブレンドしたお茶飲んで下さいます?」


「アリスの? それはいいね」

 コクコクとお兄様が飲む


「へぇー、これは好きだな

ノドに優しいな

シトラスとなんだろ」


「ゆずです」


「ゆず? 」


「東方にあるアズールレーン国のもので領地にいた時に港の市場でみつけて」


「そうなの、あまり人気がなくて売れ残っていたのをアリスが全部買ってきてね。ジャムしたりお茶にしたり果てには、入浴する時にいれたり」


「入浴の時に?」


「これが、ぬくぬくと温まるし、香りがよくてな落ち着くんじゃ」


「そうすると領地で人気がでてね アズールレーンの商人も凄く喜んでね


「私も気に入りました」

 そういいながらお兄様は、またお茶を口にした


「そうだ、お兄様渡すものがあって」

 と刺繍をしたハンカチを渡した。


「剣術大会出場されるんですよね」


「ああ、いつも研究室にこもっているからどこまでいけるかわからないが……ね」


「儂の息子が何を言ってる 不甲斐ない試合をしたら許さん」


「はい、わかっておりますよ」

 お兄様は、幼い頃からおじい様に鍛えられていることもあるのと本来の資質もあり実はかなりの剣の使い手でもあるのだ


「あら、我が家の家紋である獅子ね アリスまた上達したわね 凄く綺麗だわ」


「おばあ様の教えのおかげです」


 セラお兄様に獅子の刺繍を……

 ノアには、フェンリルのリルをモチーフに狼の刺繍をした

 ノアにいつ渡そうかと思いながら自分部屋の扉のノブに手をかけた時

「アリス」と後ろからセラお兄様の声がした


「お兄様……」

と振り返ろうとしたら


 お兄様に、後ろから抱きしめられた


「あの彼にもハンカチ渡すのかい?」


「うん……

だってあんなにドレス買って貰ったし……

こんな事でしかお礼できないから……」


「お礼か……じゃあ僕のは?」


「だって お兄様だから…… 」


「お兄様だからか……

アリス、僕はこのまま お兄様で終わるつもりはないから……ね 」

 ともう一度ギュッと抱きしめられ後ろから頬にキスをされた


 え?自分に何が起こっているの?

その後どうやってお兄様と別れてベッドで入ったのかもわからないまま……

そのまま眠れない夜を過ごした


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