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魅了の力は封印するのでお姉様!ざまあ展開はご遠慮します!  作者: 瑠璃
第一部 第二章 クランフィールドアカデミー

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交流会の準備

「ええー! ノア・スタンウィルがパートナー? 」

 と、クレア、カレン、キャロの3人が声を揃えて驚いた!


「ちょっと、驚きすぎだし!声大きいし!」


「だって、あのノア様よ!

今まで沢山の美女達が挑んでも壊せなかった氷壁が壊されたなんて」

とカレンが声を震わせて言う


「アリスだもん、壊せるわよ〜

でもアリス どこでいつの間にノア様と知り合ったの? 」


 キャロ いつも穏やかでふわふわしているけど一番鋭い所サラッと聞いてくる


「あ、ほら入学式の時 ぶつかったじゃない」


「うわ!ぶつかって恋がはじまるってこの間書店で買った恋愛小説と同じじゃない」

とクレアが嬉しそうにいう


「いや、恋は、はじまっていないから」

 

 またまたー!とばかりに3人が生ぬるい目でみてくる

 本当に私は、そういうのはいいしそれにウィルがいるしね

 ウィルは、私より1歳年上17歳どんな風に成長したのかしら

 大きくなったのかしら……

別れた時は、私より少し大きいくらいだったからそんなに背は高くないかもしれないかな 会いたいなウィル


「ほら、またアリス何処かに行ってる」


「へ?」


「時々、私達といても何処かに飛んでるよね」


「そ、そうかな、ごめん」


「いいよ、またウィルの所行ってたんでしょ」


「えー!え、あ、え? 私 みんなに、あの その」

 うわぁぁぁ 言葉にならない 何?恥ずかしい


「あのさ、アリスよく寝言で言ってるからウィルって」


 寝言か、そうか......... って恥ずかしすぎる


「じゃあ、そこで赤い固まりになっているアリスも聞いて!

まず、ドレスは勿論当日までのコンディションも大事!」


 カレンの講義がはじまった


「ドレスかぁ」


「ドレスかぁじゃないよアリス

パートナーの瞳や髪色にあわせるとか

ペアにするとか

ちゃんとパートナーと相談しなくちゃ」


 ふむ、どうやってノアを捕まえよう

演習場? でもあんまりアカデミー内で接触すると

 よくないかもと悩んでいてもカレンの交流会にむけての講義は、その後も延々とつづくのでありました


 ◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇


 クリンフィールドアカデミー 生徒会室


「フェリックス生徒会長、申し訳ございませんが机の上の書類確認の上、今日中に決済頂かないといけません」


「アイリーン、何のための副会長だ

それに君は、婚約者だろう何の為に君に生徒会長の印章もわたしていると思っている」


「いえ、それでも会長」


「僕はこの机の引き出しの懐中時計を取りにきただけだ」


「その、懐中時計は…… 」


「ああ、僕の物だ

どうするかは、僕が決めること

じゃあマリアが待っているから」

とフェリックスが生徒会室を出ていった


 残された4名の生徒会役員は、無言でたちすくんだ


「さ、みんなごめんね

嫌な思いさせて今日は、もう遅いしここまでにしましょう

 この決済は、私がするから大丈夫よ」


「でも、アイリーン様」

書記をしているメグがアイリーンを涙目でみつめる


「メグ、大丈夫、大丈夫よ だからね …… 今日は、ゆっくり休んで」


 アイリーンがそういうとメグとスタンが肩を落としながら生徒会室を出ていった


「ジム、あなたも帰って

昨日も遅かったでしょ 」


「いや、僕はもう少し一緒にいますよ

アイリーン様とりあえず少しお茶にしませんか ?

その決済、今日中と言っていたけど明日でも大丈夫なものですよね」


「いやだわ、ジムにはお見通しね」


 ジムがお茶をいれている間 アイリーンは、机を片付けていた

 お茶を入れ終わったジムに声を掛けられソファにすわると思わず溜息がでた


「アイリーン様、あの懐中時計よかったんですか」


「ああ、誕生日の時フェリックスにプレゼントしたものね

去年彼が嬉しそうに皆んなにみせていたから少し気まずくなってしまったわね」


「いえ、僕たちは…… 」


「もう、きっと他の人の手の中だわ」

 少しの沈黙の後、ジムが話を変えた


「交流会、セラ様がパートナーに決まられたのですね」


「え、ああそうなの お兄様が快諾してくださって良かったわ」

 頬を赤めながらアイリーンが微笑む


 ジムは、久しぶりにアイリーンの心からの笑顔をみて嬉しい反面少しだけ心がチクリと傷んだ

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