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プロローグ
『異界』。
それは地球とは別の次元に存在すると言われている別世界を指す。
異界との繋がりは古くから存在していて、神話や伝説、文献などの様々な形で地球に残っている。
だが、地球に住む大多数の人間は異界の存在を知らずに生きており、異界から来た異種族の存在も公にはされておらず、一般的には秘匿されている。
地球と異界は別に争っているわけではなく、お互いに共存する姿勢を見せている。
異界からやってきた大多数の異種族は無用な混乱を避けるため、地球に住む人間の姿に擬態し、地球の常識を学び、人間社会に溶け込んでいる。
そんな異種族が人間社会に密かに溶け込むのが当たり前になった現代。
日本の都心に近い郊外に佇むとある学園。
その学園には異種族やその存在を知る人間が通う裏の顔があった。
この物語は、ひょんなことからそんな裏の学園に迷い込んでしまった1人の受験生から始まる、普通のようで普通じゃない、そんな青春の日々を描いものだ。