表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/91

82話 ソロ攻略❻

遅れました……。



「『獅子奮迅』ーーーー! オラアアアアア!!」

「…………っ!? 『光聖矢』ーーーー!」

「閃光弾。…………発射!!」



“………………”



 化け物過ぎる…………。

 このゴッドスライムはジャイアントスライムの上位互換。

 目を疑う体力の高さにさっきの荒削りな戦法が通用するわけもなく、俺たちはただ逃げ回っていた。


 そしてなによりもーーーー


「ア、アイツ……プレイヤー吸収してどんどん成長していっているっすよ!?」

「ハハ……もう軽く体力1000万突破したか……おかし過ぎて笑えてくるよな」

「こっち来てる。早く逃げないと……」


 まさかこのゴッドスライムは常時強化され続けているのだ。

 手当たり次第にプレイヤー、他モンスターを喰らっていっている。

 その度に体力量が跳ね上がっていくのだから、もう手の付けられようがない……。


「お、おいアンタら……なんて化け物引き連れて来たんだよ!?」

「速すぎるわよ……モンスターってこんなに追ってくるものだったかしら!」

「マジで気色悪いな!? なんなんだよコレ! ヤバイヤバイヤバイ!!」

「想定外ですね。状況が理解できませんがここは協力して逃げましょうっ!」


 いつの間にか周囲には俺たち以外のプレイヤーもいた。

 ここにいるプレイヤーは誰も対抗することができずに必死に逃げるだけ。

 勇敢にも立ち向かっていった人たちは皆、光の泡となって消えていってしまった。


「そろそろ前のステージに戻るな……。確かワームのいる砂漠だったか……」

「足で砂を取られるから気を付けないといけないっすね……」

「距離100メートル切った。どんどん加速していってる」


 俺たちはひとつ前のステージに差し掛かっていた。

 ワームの群れが逃げ惑う俺たちを一網打尽にしようと襲いかかってくる。

 それを各々の力で打ち伏せて瞬時に退路を確保していた。


 後ろを見ると黒色のゴッドスライムが何やら変貌を遂げている。

 丸い饅頭型(まんじゅうがた)から細いホースのようなものが幾つも出ている。

 まるでイソギンチャクかのようでその先端から自身を砲弾のように飛ばしていた。


「ジェネラルワームを吸収してその特性を得てますね。……正真正銘の化け物ですよコイツはっ!」


 隣で走っていたプレイヤーが教えてくれた。

 確かにジェネラルワームを捕らえては難なく食していっている。

 まさか、相手の能力を奪うまでとは……。

 

「おっと……合流地点に着いたっすね! 誰の元に行くか…………」


 すると、今まで一言も無駄口を喋らず走っていた癒弓が口を開いた。

 合流地点……?

 よく周囲を見回してみるとその意味が自ずと分かってきた。


 円形型をしたジェネラルワームのエリア。

 ここの円周上に複数の水色の薄膜通行口が存在していた。

 つまりプレイヤーらはそれぞれのそこを通り抜け、ここ1箇所へと合流したというわけだ。


「3、1、1、1、1…………よし! 頼むぜスライムちゃん人数が1番多いアイツらのところに……」

「な、なに言ってるんすか!? ここまで一緒に来た仲じゃないっすか!」

「お、お前ら1番最初に連れて来たんだろ! せ、責任取ってひ、引き受けろよぉぉ」


 今まで集団で動いていたメンバーが自分の来た道へと離脱していく。

 

「お兄さんと一緒っすね! 最悪、囮にしてウチだけでも…………」


 俺と同じ通路には癒弓がいた。

 隣で陰湿なことを呟いていて背中から刺されそうな勢いだ。

 過去の考えなしの軽薄な行動からは一切信頼することができない……。


 本題のゴッドスライムはというとーーーー


「4つに分裂しているな……誰も逃す気はないらしいな」

「不毛な争い。余計な時間使った」

「スライムですもんね……分裂くらいするっすよね…………どうするんすか!?」


 見事に四分裂して見せ、引き続きデスレースとなった。

 身軽になったゴッドスライムは更に加速して俺たちを着々と追い詰めていく。


 すると、遠くの方で聞き覚えのある声の断末魔が聞こえて来た。



“おい……嘘だろ嘘だろ…………そんなことあり得るのかよおぉおぉお“


”うわっ……ヤッベッ……道間違えたって……許してくれねぇよなぁぁ!“

 

”ここに来てまだ『隠しスキル』を残していたとは……コレはもう諦めるしかありませんね“


”もう……こんな姿()あるなら逃げ切れる訳がないわよ……最悪ね全くもう……“



 さっきまで一緒にいたプレイヤーの悲観の声が微かに響く。

 最後の2人に関しては意味深な発言を残していった。


 あの時はまだ余裕があった筈だが……。

 この数十秒の間に一体何があったというのか?

 それを聞いた俺、ルシアーネ、癒弓の顔が自然と引き攣りつつある。


「距離50メートル切った。何か様子がおかしい……」


 俺の背中に背負われたルシアーネから報告が入る。

 物凄く気になるが、振り返りでもして一度減速してしまえば全てが終わる。


 後ろから追いかけてくる物々しい恐怖と緊張感。

 精神疲労によって何処となく脱力感も襲ってきている。


 だが、俺たちはそれでも逃げ続けるしかない…………。




執筆用の端末がバグってしまい……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ