80話 ソロ攻略④
続き
俺たちはなんとかジェネラルワームを倒して足を進めていた。
結局、タイムのことは半ば諦める形となり、レベルを1上げてステータスが回復させてから臨むこととなった。
おかげで今は不備なく推し進めることができている。
そして、第ニのホールステージに差し掛かろうとしていた。
「それで…………次はなんだ?」
ーーエリア【ジャイアントスライム×1を討伐せよ!!】ーー
ーー上記の条件を達成すると次通路へと進むことができますーー
今度は液体状のモンスターの討伐だ。
草地の上にボヨンボヨンと効果音を立てている水色の巨大饅頭がある。
幾人かのプレイヤーがさっきと同様、奮闘している姿が見えた。
その中に偶然ーーーー
「ぜ、全然攻撃が通らないっすよ!? なんなんすかコレって……あーーーー」
「泥棒猫! ここにいた!」
ルシアーネがいち早く反応した先には、俺たちの獲物を奪い去った弓の女もいたのだ。
褐色肌で未成年のようで低身長。
頭に獣耳があり細長い尻尾も生えている獣人のプレイヤーだ。
キングスライムの討伐に手こずっているようで、こちら側を見た瞬間停止した。
「やっば……見られたっす、見られたっす……。完全に見られたっす……」
動揺しているようで手元が狂い矢が変な方向に飛んでいる。
隣でルシアーネが頬を膨らませブツブツと小言を吐いているが、ひとまず無視する。
「……まあ、いいや。さっきのことは水に流すとしてスライムの方……大丈夫か?」
「スライムの方……? ……って忘れてたっす! 全然効かなくてーーーー」
すると弓女がジャイアントスライムに捕られた。
透けて見える体内に閉じ込められ外に出ようと足掻いているのが分かる。
「うわっ…………酷いなぁ」
「ヌメヌメでいっぱい。惨めな死に方」
「グボボボ…………ってまだ死んでないっすよ! ゲホゲホっ……ちょっと見てないで助けて貰っても……」
「助けるのはチーミングに入るじゃなかったか……?」
「主が正しい。泥棒猫の言うことに耳を貸さないほうがいい」
「た、倒してもらうだけでいいんっすよ! グボボボ……それなら問題ない筈っす……」
なんてことを言っているがどうしたものか……。
はっきり言って助ける義理はないが、目の前で少女がスライムに陵辱されている姿はよろしくない。
ならいっそのこと、醜態を晒す前にスライムに早く吸収されて欲しいが物凄く粘っている……。
見ていてだんだんと可哀想になってきた……。
「もう邪魔しないっす! だから早くこのヌメヌメを……あっ!? ヤバいっす! 服の中に入ってきたっすよ!」
弓女から必死の叫びが聞こえてきた。
何か取り返しのつかないことになりそうだ。
「はぁ……ルシアーネ。まあこんなところでいいんじゃないか?」
「主がそう言うなら……ひとまず許す。休戦!」
「あ、ありがとっす! ……ゲボゲボ」
結局のところ弓女の救出、基ジャイアントスライムの討伐に乗り込むこととなった。
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ジャイアントスライム Lv.2000【体力】50000/50000
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かなりレベルが高く体力も伸びてきている……。
こんなキュートな見た目に反してかなり厄介なモンスターだ。
しかも攻撃が通りづらいと……。
だがーーーー
「…………やってみないと分からないよな!」
俺は屍刀を抜刀し一気に詰め寄った。
ルシアーネは右腕を変化させ攻撃準備をしている最中だ。
「『獅子奮迅』ーーーー! 喰らいやがれェェェ!!」
“スパンっ…………”
…………!?
意外にもスッパリ切れたんだが……体力を見てみると1ダメージも入っていない。
一体どう言うことなんだ?
「ゲボ……ちょっとお兄さん……ゲボゲボっ……ウチの尻尾、今掠めたっすよ!」
弓女が何か言っているが無視だ。
まさかここまでとはな…………ルシアーネの銃撃ならばいけるか?
「重機関銃。…………発射!」
“ババババババババババババババババババ”
銃弾の雨が一気に浴びせられる。
今度のダメージは…………入っているな。
俺がダメでルシアーネのものは大丈夫。
何の違いがあるのかさっぱり分からない。
すると、弓女がそれを察したのか答えてくれる。
「スライムは中にある透明な核を探してそれを攻撃するっすよ! ゲボボ……ちょっとヤバくなってきたっす! ちょっと早くして欲しいっす!」
核か…………。
多分、満遍なく攻撃を与えたルシアーネの攻撃が入って、部分的な俺の攻撃が効かないかったということだ。
それなら早めに教えて欲しかったが……無理を言ってもしょうがない。
倒す方法も分かったことだし、一気に片付けよう!
「ルシアーネ、今度は先に攻撃してくれ!」
俺はある作戦を思いつき、ルシアーネに指示を与えた。
もしかしたら次話日付跨ぐかもしれません……。
すいません……。




