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79話 ソロ攻略③

続き


 俺たちは今もなお攻略を進めている。

 薄暗い小道を幾つか抜けつつも前方に見える光に向かって走り続けた。


「主、前に何かある!」

「これでひとまずラストか!! …………ってどうしたんだ!?」


 両脇のモンスターを丁度片付け終わったところ。

 不意にルシアーネから声がかかり反応した。


「通路の先に何かあるな…………」


 目を向けると、奥の通路に薄い水色の膜が張られているのが分かる。

 その奥は円形のホールになっており砂埃の舞う砂丘が存在した。

 雰囲気がガラリと変わっていることから多分、特別なエリアなのだろう。


「ルシアーネ、このまま俺たちも突っ込むぞ!」

「うん! モンスター気をつける!」

「ああ!」


 ルシアーネが指差す先には数人の人影があった。

 そこで今まさにモンスターと死闘を繰り広げているよう。

 俺たちは様子をうかがいつつもそのエリアへと足を踏み入れた。


 すると途端にあるアナウンスがはいった。



ーーエリア【ジェネラルワーム×1を討伐せよ!!】ーー

ーー上記の条件を達成すると次通路へと進むことができますーー



 いきなりこんなものが伝えられた。

 ここはどうやら強制的に課題を課すエリアのようだ。

 進むにはジェネラルワームというモンスターを狩る必要があるらしい。

 俺が一瞬困惑して足を止めた時、遠くの方である1人の男性プレイヤーがソイツと戦闘しているのを見つけた。



「おい、なんなんだよ! いちいち地中に引き篭もりやがって! このクソが!!」


 そのプレイヤーは地中から這い出てくるミミズ型モンスターに苦闘していた。

 剣を使い攻撃を試みるも地面に潜られ敢えなく回避されてしまう。

 しかも、地上に出て反撃されるタイミングが分からず防戦一方となっている。


「ああ!! もうウザってぇぇぇ! どうせ倒さなくたって通れんだろ?」


 やけにになったのか戦闘をやめ次通路へと向かい始めた。

 そこも入り口と同じく水色の膜が張られている。


「あんなのただの脅しだろ? ほら……通り抜けられーーーー」



“バコォォーーーン!!”



 最後の言葉を聞く前に膜が男を弾き返した。

 その身柄はホール中央へと飛ばされ、これを機にとジェネラルワームが集団で襲いかかってくる。


「…………!? アアアアアア! やめ“でぐれェェェ!!」


 そして呆気なく光の泡となって消えていった。

 その後、群れは満足したのか砂の中へと潜って見えなくなる。



「…………なるほどな。こういうことになるのか」


 俺は事の顛末を見てこのエリアの理を察した。

 この砂漠エリアでは放し飼いにされているジェネラルワームを迅速に処理しないといけないらしい。


 それが分かってからの俺たちの行動は速かった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ジェネラルワーム オス Lv.1000【体力】20000/20000


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ここは数が多くて危険だから規定通り1体だけ倒していくぞ!」

「うん!」

「じゃあ、まず手始めに…………『心眼』ーーーー!」

 


 1体のジェネラルワームに狙いを定め地上に這い上がる隙をうかがう。

 ついでに『心眼』を使って相手の次の動きをよんだ。



 ーー数秒後に前方に砂山が発生する。

   が、それはフェイントだ。

   後方七時の方向から俺たち目がけて飛びかかってくる。

   更に俺たちが急な身動きが取れないよう、足元に蟻地獄を作ってーー



 完全に後手に回されている……。

 ならばーーーー


「ルシアーネ! 銃撃でここらの砂を一気に吹き飛ばせ! 俺は後方の警戒をする!」

「分かった!」


 すると、ルシアーネが銃化した右腕を地面へと突っ込んだ。

 銃口をドンドン地下深くへと伸ばしているよう。

 更に随分と重い魔力弾も作っているらしく魔力の消費が激しくなっている。


「衝撃波くる。…………耐えて」



“…………バコォォーーーンッ!!”



 空気に衝撃が走った。

 地下深くの爆発によって周囲の砂が盛り返し空に舞う。

 すると、空中に放り出され露わになったジェネラルワームの姿を捕らえた。

 あとは空気中で身動きの取れなくなったところを刈り取るだけだ!

 

「『獅子奮迅』! ルシアーネも続いてくれ!」

「うん! 重機関銃。…………発射準備」


 ルシアーネが攻撃態勢を整えている間に俺が先行して攻撃をする。

 踏み込みが甘くなる砂地を無理矢理、ステータスとスキルでカバーして飛び上がった。


 敵は目前。

 落下のエネルギーも乗せて一気に叩き込む!


「おらぁぁァァァ!!」



“ビギィビギィビギィーーーーーーー”



 ジャイアントワームの肉を屍刀が喰らっていく。

 ダメージは一刀両断するまでメキメキと減り続け、体力6382/20000となった。

 あとはルシアーネの一押しがあればいける筈だ。


「ルシアーネ! 今だ! あとは頼んーーーー」



「『光聖矢』ーーーー!!」



 すると見知らぬ声がはいった。

 声が届くと共に俺の隣を駆けていく1本の矢が見える。

 そして瞬く間にジェネラルワームに突き刺さり光の泡となって消えていった。


「あの今の攻撃はルシアーネじゃないよな? 消えていったし、経験値も入らなかったし……」

「誰かに横取りされた」


 横取り……?

 ここらの近くには他プレイヤーはいなかったはずだが……。



「三つ巴戦争の勝者はウチっすね! 一歩先にありがたく進ませてもらうっす!」



 さっきと同じ見知らぬ女の声が聞こえてきた。

 つまり、俺とルシアーネがモンスター争いをしている勘違いして美味しいところを持っていったらしい。

 と、いうことはずっとどこかで俺たちのことをどこかで監視していたのか……。


 ここの醍醐味であるプレイヤー間でのモンスター狩りの奪い合い。

 その術中に見事、俺たちはハメられてしまったようだ……。


「魔力も結構使ってしまったな。始めからジェネラルワームを探さないといけない。好タイムは見込めないが、授業料だと思えばまあいいか……」


 俺は諦め不満を漏らしつつもモンスター探しを再開する。

 こう冷静になってみるものの、実際に横取りされると自分が思っている以上に腹が立つものだな……。




 ルシアーネに関していえばーーーー


「私の獲物……取られた。ムカムカする! 絶対追いつく! 主やる!」


 と、俺以上に腹を立てているようで対抗心剥き出しだ。

 何はともあれ、俺たちはもう一度ジェネラルワームを狩ることとなったのだ……。



日曜日も頑張って2話投稿したいです!(願望)

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