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71話 タイムアタックダンジョン③

続き



ーー第4階層〜03:54



 ようやくこのダンジョンの三分の一を通過したところ。

 俺たちはベストタイムを出せるよう、モンスターを狩りつつも走り続けている。

 下層に行くほど、モンスターのレベルがどんどん上がっていった。

 今でさえ、100レベル弱のモンスターがワラワラと湧いてでてくる。

 このままの調子だと、最下層の第10階層には1000レベル超えが、当たり前のようにいそうだ……。


 俺たちはできるだけ余力を温存しておくのが目標だ。

 できるだけ敵の攻撃に当たらずかつ、スキルを使わず自力で切り抜けていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ブラッドコブラ  オス Lv.500【体力】85000/85000


ブラッドスネーク オス Lv.95【体力】10000/10000

ブラッドスネーク オス Lv.95【体力】10000/10000

ブラッドスネーク オス Lv.95【体力】10000/10000

ブラッドスネーク オス Lv.95【体力】10000/10000

ブラッドスネーク オス Lv.95【体力】10000/10000

ブラッドスネーク オス Lv.95【体力】10000/10000

ブラッドスネーク オス Lv.95【体力】10000/10000

ブラッドスネーク オス Lv.95【体力】10000/10000

ブラッドスネーク オス Lv.95【体力】10000/10000

ブラッドスネーク オス Lv.95【体力】10000/10000


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 レベルとしては1番強いので以前戦ったスケルトン少佐くらいまで。

 ここまでは急成長前でも難なくルシアーネと倒せていたので問題はない。


 地を這う巨大な水道管のようなモンスター。

 瞬く間にブラッドスネークの集団を蹴散らして、一気にブラッドコブラの元にさし迫る。


「『心眼』からの…………『獅子奮迅』! 喰らえェェェ!」



“グッシャァァァァァァァ…………!?“



 俺は渾身の一撃を込めて、ブラッドコブラの喉元を裂く。

 数秒のたうち回った後、ピクリとも動かなくなり光の泡となり消えていった。



ーー経験値40000取得しましたーー

ーー【双対の加護】経験値40000取得しましたーー






ーー第5階層〜05:44


 

 ここのフロアは今までの中で1番厄介と言って過言でなかった。

 出てくるモンスターは花の形をした植物系統のモンスターだ。

 攻撃といった攻撃はしてこないものの、常時大気中に毒を放出させている。

 体力数値が徐々に減ってきて、ステータス管理を徹底的に行わないといけない。


 ならば、倒してしまえばいいと思ったがそれもダメなようだ。

 咲曰く、倒してしまうと猛毒の置き土産をして消えるらしい。

 また、強制的に不可避のカウンターである麻痺攻撃を喰らうハメになり、大幅なタイムロスとなる。


 対抗策として、【治癒術師】による回復という方法もあるにはあるらしい。

 が、俺たちのパーティーには生憎いない。


 出来るだけ毒を喰らわずに、雪の転移で避け続けボスモンスターの元へと至る。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


喰花:デスプラント  Lv.777【体力】333333/333333


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 目の前には第6階層へと続く階段を防ぐように大樹が立っていた。

 大気中には視認できるほどの、猛毒花粉が舞っていて骨が折れそうだ……。


「サク! ボスモンスターも植物系だぞ! さすがにコイツを素通りして次の階層に行けないが……」

「さっきのモンスターの親玉だね……。攻撃はしてこない分、体力も高い。毒もさっきまでより断然に強いし、もたついていられないな……」


 意外な強敵に俺たちの足が遂に止まった。

 このフロアに充満した毒によって、ドンドン体力が減っていく。

 高レベルの俺たちにはまだ少し余裕があるが、雪のレベルだと少し危ない。

 雪にとっては、この階層で既に格上か同格のレベルのモンスター。


 出来るだけ早く倒したい。

 が、倒したら倒したで麻痺による報復のカウンターが飛んでくる。

 一体どうすれば……?

 と、思っていたら咲が何か決断したように俺に告げる。


「言いたくなかったけど……ここはこのパーティーで1番高火力のカイ君たちによる単騎討伐が最良だね。……嫌な役割だけど頼まれてくれるかい?」

「任せとけ! すぐに片付けてくる! 行くぞルシアーネ!」

「うん!」


 ここのボスモンスターの掃討は俺たちに一任された。

 わざわざ全員で突っ込んで麻痺になる必要はない。

 毒による体力の減少もみて、出来るだけ早く倒せた方がいいと考えたんだろう。


 初めは、武器判定であるルシアーネが倒せばいいと思ったが違うようだ。

 その麻痺攻撃は所有者である俺に返ってくるようで、俺が倒すのと同じになる。

 結果的に見た時、結局俺とルシアーネが共闘して戦った方が効率がいいわけだ。


「テルミット焼夷弾。連続発射!」



“ヒュルルルルルーーーーバゴォォォン!!!”

“ヒュルルルルルーーーーバゴォォォン!!!”

“ヒュルルルルルーーーーバゴォォォン!!!”

         ・

         ・

         ・



 ルシアーネが右腕を変形させ、ミサイル弾を次から次へと作って発射していく。

 着弾と同時に爆発しダメージ、さらに火が燃え移りダメージの二重攻撃を繰り広げている。


「俺も負けられないな! 行くぞォォ!」


 俺はルシアーネの攻撃の隙間に駆け出して、デスプラントに急接近する。

 近づけば近づくほど毒の威力が高くなっていく。

 その体力の減少量に内心、かなり焦りつつもーーーー


「これで…………終わりだァァァァァ!!」


 構えによって溜めに溜まった力を全開放出する。

 刃先を大樹の表面に当てると同時に一気に切れ味が鈍くなるように感じる。

 まるで刀身がモンスターを食いちぎっているかのようで、バキバキと音を立てて斬れていく。

 切り込み口から拳くらいの大きさの木片が飛び散り、更に勢いを増した。



“バギィバギィバギィバギィィィィィ…………ドゴオオオオオン!!”


 

 そして遂に大きな騒音を立てて、大樹が崩れ去る。

 目の前には大きな切り株が出来ると同時に光の泡となって消えていった。



ーー経験値300000取得しましたーー

ーー【双対の加護】経験値300000取得しましたーー


ーーレベルが1上昇しましたーー



「お兄ちゃん凄い!」

「カイ君、よくやってくれたね!」

「やるじゃねえか! カイセイ!」

「主、レベル上がった!!」

「レベル上昇来たな…………って、うおっ!? 急に力が…………」



 俺は祝福のアナウンスと共に近寄ってくる皆んなのを見ると同時。

 締まりなく、麻痺のカウンター攻撃をくらい力なく倒れ込んでしまった……。


次話は0時過ぎに投稿します!

ちなみに日曜日分の3話がまだ出来ていないです……ヤバいです……頑張ります。

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