70話 タイムアタックダンジョン②
続き
タイムアタックダンジョンの攻略を開始した。
階層数はパーティー専用の全10階層で比較的少なめのダンジョン。
その名の通りタイムアタック。
と、いうことで俺たちは今急いで走り階層を降りていた。
ーー第1階層〜00:00
「カイ君は正面を! ルーちゃんは2時の方向のモンスターを殲滅して! ユキちゃんはその10秒後に転移を! 翔はルーちゃんとユキちゃんの支援補助にも回って!」
「「「「了解!!!!」」」」
円滑に咲からの指示が飛んでくる。
走るのが苦手なルシアーネはあの時のように、翔が背負い走ることとなった。
ここの目標は適宜モンスターを狩り、一気に階層主の元まで駆け抜けること。
俺、ルシアーネ、咲が攻撃に回り討伐目標数に到達次第、雪の転移で一気に移動すると言った感じだ。
しばらくしていると、2階層へと続く少し広めの場所に着いた。
ここに第1階層のボスモンスターが居るはずだ。
目を凝らして見てみるとその姿を捉えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コボルト オス Lv.20【体力】1500/1500
・
・
・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
犬の形をしたモンスターの集団。
ステータスを鑑みても……はっきり言って弱い。
屍刀を一振りさえすれば一気に体力ゲージが消え、光の泡となり消えていく。
装備効果、パーティーの加護の相乗効果も相まり肩慣らしにすらならず1層目の攻略を完了した。
ーー経験値10000取得しましたーー
ーー【双対の加護】経験値10000取得しましたーー
ーー第2階層〜01:04
雪の転移魔法によって攻略スピードが格段に上がっていく。
転移を使えるプレイヤーは世界的に見ても少なくかなりのレアジョブ。
しかも、当の本人は知力消費なしにセカンドワールド内なら、どこにでも瞬時に移動できるらしい。
代償として、戦闘系のスキルは得られないということだが、それでもなお素晴らしいものだった。
ちなみに、このフロアのモンスターは倒しても旨味はないらしい。
俺たちは周囲のモンスターを完全に無視し、転移ですぐにボスモンスターへと辿り着いた。
一般的なプレイヤーはいちいち倒さないとここまで至れない。
つまり、かなり俺たちはタイムロスが少なく済んでいた。
「ーーーー転移! ボスモンスターのところまで来たよ! お兄ちゃんたちお願いね!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コボルトクイーン メス Lv.100【体力】15000/15000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「『獲得経験値上昇』! カイ君たち一気にいくよ!」
「分かってる! ルシアーネ、援護射撃を!」
「任せて!」
俺たち3人は一気に駆け寄る。
1人でも倒せるが、ここは3人の瞬間最大火力をもって瞬時に屠る。
その間に、雪が次のフロアへの転移準備を。
翔が騎士のジョブによって、消費した知力の回復を行なっている。
「……カイ君、今だ! トドメを!」
獣人の脚力によって先攻して咲が蹴り上げられた。
すかさず、ルシアーネの銃弾の雨が空中で身動きの取れないコボルトを襲う。
そして、最後に俺がーーーー
「その首、貰ったァァァァァ!」
空中に飛び上がりその体を一閃した。
ーー経験値11000取得しましたーー
ーー【双対の加護】経験値11000取得しましたーー
ーー第3階層〜02:11
このフロアは一風変わっていた。
今までは地上にいるモンスターとしか出くわしてこなかった。
が、目の前に今いるモンスターは全部高い天井近くを飛んでいた。
「空中モンスターフロア。攻略情報サイトと一緒だね。本来はここも無視していく予定なんだけど、僕たちのパーティーには嬉しくも遠距離アタッカーが2人いるからね。ここで移動しながらできるだけ倒していこう!」
どうやら、今回俺の出番はなさそうだ。
俺と翔、咲は近距離型のアタッカーで空に浮かぶ相手には攻撃が通しづらい。
基本的に、万能型の魔術師や銃士、遠距離アタッカーの狙撃士のテリトリー。
ここはルシアーネと雪の出番というわけだ。
「ルーちゃんがメインアタッカー、ユキちゃんは十分な余力を残しつつ対処するんだ!」
「分かった! 対処し切ってみせる」
「ありがとう! ……9時の方向から2体近づいてきてるよっ!」
「誰も傷つけさせない」
雪の風魔法で動きが止められたところに銃弾が降り注ぐ。
魔術師であれば、基礎属性の魔法は誰でも使える。
間近で見れば見るほど、羨ましいジョブ能力だ……。
しばらくしていると、ボスモンスターと遭遇した。
基本的に対処できる人数が2人な分、今までで1番たどり着くのに時間がかかった。
相変わらず、ボスモンスターは空中にいるよう。
パーティー頼りで、こっちから手が出せないのが歯痒い……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゴールデンバット オス Lv.200【体力】30000/30000
シルバーバット メス Lv.100【体力】11000/11000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さすがに2人だと時間がかかるか?
俺はそう思い、ルシアーネに攻撃バフをかける。
「ルシアーネ、『獅子奮迅』! これでいけるな?」
「ありがとう! 主!」
そう言うと、ルシアーネの右腕が銃に変わっていく。
スタイリッシュなフォルムで先が細い長い銃。
これはもしかして……。
「スナイパーライフル。一発で両方とも撃ち落とす」
「じゃあ、ユキは援護ね! ファイア!」
すると雪の杖から出た火玉が両方に衝突する。
ダメージはそこまで高くないが、継続的にジワジワと体力が減り続けていた。
ルシアーネが銃口を上空に構える。
彼女に目にうっすらと照準の印が映し出されている。
瞳の先にバッチリとモンスターの姿が捕らえられていた。
そして、2つに影が同時に重なった時ーーーー
「これで…………終わり!」
“バコンッツ………………………”
ーー経験値45000取得しましたーー
次話は夜に更新します!
ハイテンポでいつになく話の内容が薄いです……。




