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68話 待合わせ

続き


 俺とルシアーネは王都の門前でいつもの時間に待ち合わせている。

 緊急依頼から数日経った街は意外にも改修のスピードが速かった。

 この作業は国王である白老のクランの元、進められているらしい。

 上位プレイヤーにもなると、内政プレイもできるようになるという訳だ。


「だが、流石にあの事件があったからか人通りは前より減ったよな……」

「皆んな、どっか行っちゃった」


 俺たちは周囲を見回しながら言った。

 事件以来、興味本意で訪れるプレイヤーもいるようだがそれでも少ない。

 特に安全に満喫しようとしていた中年層はほとんど居なくなってしまった。


「そういえば、主レベル上がったよー」

「あれ? もうここらのダンジョンだと上がらないじゃなかったのか?」

「うん。でも、今日はExtraモンスター倒した!」


 ルシアーネがVサインをつくって自慢する。

 確か、Extraモンスターはかなり強かった筈だが倒せたんだな。

 俺のレベルが上がった分、受動的にルシアーネも強くなった。

 初日はゴブリンキングにあんなに苦労したのに、今では1人で倒せるまでに。

 自惚れるわけではないが、かなり良い成長スピードなのではないか?


「おお、やるなー。今日も骸骨ダンジョン行ったのか?」

「違う。もうひとつのダンジョン!」


 もうひとつのダンジョン?

 このアワタスト王国には、骸骨ダンジョンと蟲洞窟ダンジョンがあるが……。

 もしかして、俺の知らぬ間に1人でコンプリートしてしまったのか……。

 

「大きな鎌を持ったモンスター出てきたけど、全部倒した! ステータス見て見て!」


 俺は急かされてステータスを開いてみる。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 バンドウカイセイ 男性 Lv.5985【炎帝の騎士団】

              〜〜叡智の星〜〜               

【種族】人間

【ジョブ】双対の戦士

【加護】『双対の加護』『戦士の加護』『混沌の加護』


【体力】4400000/4400000

【魔力】3704000/3704000

【知力】360000/3600000

【武力】4125000/4125000

【経験値】100/598500


【スキル】『autoレベリング』『獅子奮迅』『心眼』

     『封・¿?¿? ¿?¿? ¿?¿?』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 レベルが10以上も上昇している!

 このレベル帯になってくると上がりにくくなる筈だが、コレは凄い。

 

 おそらく、新たに手に入れていた『混沌の加護』の影響もあるんだろう。

 ダンジョン攻略難易度倍化とExtraモンスター出現率上昇。

 あの時はこの能力を呪ったが、上手く使いこなせればかなり有用なよう。

 相変わらず、諸刃の剣で下のスキルは未だに発動できないが、今回に関して言えば潤沢な恩恵だ。


「もう、ルシアーネ様様だな。ありがとうな!」

「ふふん! 主と私は最強の相棒(パートナー)!」




 それからしばらく2人で街の光景を見ながらダラダラと待っていた。

 すると、いきなりアナウンスが脳内に鳴り響く。



ーー炎帝騎士団:スカーレットからメールが届きましたーー



「……うお! ビックリした……なんでスカーレットさんから?」

「主、どうしたの?」

「なんかクランの方からメールが今、届いたんだけど。何か用事でもあるのかな?」


 俺はいきなりそれがきたことに驚きつつ、ルシアーネに説明する。

 宛先もカイセイと書かれていて、特に送り間違いでもない様子。

 別に俺自身、急に呼びつけられることはしていないと思うのだが。

 一体どうしたのだろうか……?


 俺はメールの中身を確認しようとするとーーーー



「おーい! 待たせたなカイセイとお嬢! おっ! 新しい装備似合ってるじゃないか!」

「カイ君とルーちゃんいつも早いね! へえ、お揃いのペアルック羨ましいね!」

「お、お兄ちゃんたちがイケイケの現代っ子になっちゃってるよ! なんかずるいよー」


 どうやら、3人が到着したようだ。

 様変わりした俺たちの服装を褒めて貰い合流を果たす。

 メールの件も気になるが、ひとまず後にしよう。


「……それで? ショウ、流石にもうどこに行くのか教えてくれるよな?」

「勿論だぜ! その為にもまずユキっちの力を借りないといけないんだけどな」

「ユキの力……?」


 すると、雪がこっちに集まるよう手招きする。


「ユキっちの転移でここから少し離れたダンジョンに行くんだ!」

「へぇ……ユキは確か、移動に特化した属性ジョブだったな。帝国のダンジョンにでも行くのか?」

「ううん、他の場所だよ。それに、今はまだレベルが足りなくて皆んなをそんな遠くに連れてはいけないよ!」


 俺が聞くと少し申し訳なさそうな顔をして答える。

 ……と、言うことはどうやら他の所に行くようだ。


「俺たちが今日、攻略しようと思っているのは【タイムアタックダンジョン】だ!」


 そして、ようやく翔が満を持して行き先を伝えられた。

 タイムアタック……?

 聞きなれない言葉だが、どうやらこのダンジョン一風変わっているそう。

 百聞は一見にしかずということで、色々と聞いてみたいがとりあえず我慢することにした。


「それじゃあ皆んな!【タイムアタックダンジョン】にレッツゴー!」



 雪の掛け声と共に俺たちはその場から空間を歪めるように消え去った。


金土日の3日間は1日3話投稿します。

是非よろしくお願いします!

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