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64話 最上位ランカー②

※若干汚い表現が入っています。ご了承下さい。


 レイド戦出場2チームのインタビューが終わったところ。

 あのハイテンションなアナウンスの男の気分がだだ下がっている。

 水を飲んで一呼吸置きつつも話は進んでいく。


『…………残り、3チームも紹介していくぜぇぇぇ! チェケラッ!!』


「チェケラッ!」


 ルシアーネがハマったのか俺の肩の上で指を鳴らして言う。

 どこか中毒性があってどうやら惹きつけられたようだ。




『3チーム目は……世界ランキング30位【Golden Fighters】だァァ! クラン100名全員、世界トップ1000入りの超精鋭部隊だァァ!!』



 モニターが大吹雪の吹く雪山へと切り替わった。

 黒色の重装備を背負った数百人のプレイヤーが訓練を行なっているようだ。

 深い雪の中を隊列を組んで突き進み、襲いかかる白い化け物を銃撃している。

 ファンタジーな雰囲気とは真逆の過酷な軍事演習という感じだ。


『おう……ここも今まさに戦闘中のようだぜぇぇ! おっと! あの銃器……もしかして今回のレイド戦の試運転をしているのかァァ? そこのところも含めてぜひ聞きたいぜぇぇ!』



“ブオオオオオオオオ”



『吹雪のせいで音がよく入らないなぁぁ! ……スタッフ。マジでこの時間に取材許可取ってるんだよな……? ……え? ちゃんと取っているって……?』



“ブオオオオオオオオ”



『そこの人! 今回のレイド戦について話を…………』



“ブオオオオオオオオ”



『…………どうやらちょっと通信環境が悪いようだぜぇぇ! ここのチームもレイド戦に向けて着々と準備を進めていると言うことかァァ!』


 アナウンスの男が投げやりにインタビューを切った。

 随分と対応に苦労しているようで可哀想に思えてくる。

 ルシアーネはというと、上で吹き出して笑っている。

 案外、可愛い顔して腹黒いところがあるんだな……。




『次だ! 次に行くぜぇぇ! 4チーム目は少し異色のコンビだぜぇぇぇ! 世界ランキング43位【SPEED】、世界ランキング51位【CLOVER】の兄弟クランの参戦だァァ! ルール上、人数制限はないところを突いているなァァ! 王権はSPEEDのクラマスになっている。そこにCLOVERが助っ人増員だァァ! 現時点ではここまでしか公開されていないが、【HEART】と【DAIYA】の追加参戦もあるかもしれないぞォォ!』



 すると画面が切り替わり中心にネズミの縫いぐるみが映し出される。

 誰かが操っているようでピョコピョコと変な動きをしている。

 普通はそれが可愛らしいと思うのだがーーーー



『アハッ! 僕、ミ◯キーだよ! 今日は朝に愛妻のミ◯ーとバッチリ2回◯して元気発剌さ! 最近、ミ◯ーの付き合いが悪かったんだ! それで倦怠期が来たのかなと思って、昨晩デイ◯ーとしていたらまさかのコレさ! 罪悪感と疲労感を抱えながらも、さっきまで2回ほど自◯発電していたわけなんだけど最高に気持ちいいね!』



『スタッフ!! 今すぐモザイクかけてぇぇぇ!!』


 開始早々、色々とぶっ込んできた……。

 著作権、放送禁止用語諸々大分侵している。


 アナウンスの男の迅速な判断により通信が切られた。

 が、もう大喜利大会と化している……。

 ルシアーネが『◯して? 自家◯電? 主どういうこと?』。

 と、純粋な目を向けて質問してきている。

 全く勘弁してくれ……。

 

 このクランは世界放送に後先考えずにとんでもない爆弾を投下した。

 この素行からもがかなり治安の悪いことは目に見えて分かる。


『はぁはぁ……。運営から番組を切られる前に最後のチームを紹介するぜぇぇ!』


 モニターが切り替わる。

 5人の男女が画面に並んでいるようで、今度こそマシになりそうだ。



『5チーム目は……世界ランキング100位、新進気鋭の今話題沸騰中のクラン【NEW GATE】だァァ!』


 すると、リーダー格らしき青年が前に出た。

 緊張した面持ちで真面目な口調で切り出す。


『は、はじめまして! 【NEW GATE】のクラマスの……レ、レインと申しますっ!』


 大分テンパっているようで舌を噛んでいる。

 まあ、全世界のプレイヤーに見られている訳だし前のクランがアレだ……。

 緊張するなという方が無理だろう。

 


『ぼ、僕たちの……初めてのクラン戦がこ、このハーレイ帝国のレイド戦になりますっ! 僕たちだけ、100位と周りのライバルクランに比べて差が、ありますが精一杯頑張りたいと、思いまっす! ……え、えっと。僕たちはまだ実力不足で個々の戦力が弱いので、今、この戦いに一緒に参戦してくれるメンバーを募集しています! だ、誰でも大丈夫ですっ! ぼ、僕たちは、神域星の【第三都市:サードタイガー】に拠点を置いているので、興味がある人は是非来てくれると嬉し……です! 僕たちと一緒に勝ちましょうっ!』



『あ、ありがとうぅぅぅ! ええ、ええ、ええ!! 一緒に勝とうぜぇぇ! モニターの前の皆んなも、興味があったらぜひ応援してやってくれ! コイツらなら絶対テッペン取れるぜぇぇ!』



 最後の最後に真面目に答えてくれたからなのか?

 アナウンスの男のテンションが爆上がりしている。

 大分、贔屓(ひいき)めに見えるがその前のインタビューを見たら仕方がないだろう。


 どこかで見たような既視感のある青年。

 俺としても一途に頑張っているようで好印象だ。


 King Lord以外にも応援したくなるようなクランが出てきてくれて、対戦の日が待ち遠しいな……。



今月中は更新日が安定しないと思いますが、できるだけ頑張ります!

次話は今週の休日です。

投稿出来なかった日の分も含め、3話は出す予定なので暫しお待ち頂けると嬉しいです……。

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