表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/91

53話 ゴールデンシャワー

52話と53話で二分割を行いました。

更新日は変わっていますが、話には相違はないです。

通知が入ってしまった方には大変申し訳ないです(6/28改稿)。


 心臓へと着くと既に千眼の率いるプレイヤーらによる攻撃が始まっていた。

 その中には親友の翔の姿ももちろんある。

 その他にも3方向からプレイヤーらと黒竜が集いつつあった。


 俺たちもまた最後の砦へとゲリラ戦を仕掛け始める。

 が、突然千眼からある話が持ち出された。

 皆の手が一時的に止まり、視線が千眼へと向けられる。

 


「残り10分強…………皆んなの協力もあってようやく最後の一柱まで辿り着いたねぇ。ここには戦線の開始から常に戦ってくれていた者、王国全土のプレイヤー達の為に面子を捨てて頭を下げた者、隣人の為に仁義を立てて参戦してきた者たちがいるよねぇ。僕は、この混沌とした前代未聞の窮地に、駆けつけた者達に感謝の意を表したいと思うんだぁ。…………もし、僕の気持ちを受け取ってくれるなら“コレ“を承認して欲しいぃ」



 彼の話が一旦終わるとあるアナウンスが鳴り響いた。



ーープレイヤー名:千眼に魔力供給を開始しますか?ーー


 

 話の意図がよく分からなかったが、これを承認すればいいのか?

 俺以外のプレイヤーも皆、同じ現象が起きているよう。

 King Lordのメンバーは逆に感謝の意を述べている。

 白老のメンバーと俺たちは困惑していたが、ダダンを見ると『大丈夫だ』と首を縦に振っていた。


 俺は訳も分からなかったが、それを承認する。

 すると、一気に俺の魔力が減っていき、3、4割と残されたところで現象は止まった。


 しばらくしていると千眼はまた口を開いた。

 もう制限時間は10分を切ったところ。

 こんな呑気におしゃべりなんかしていられない筈だが……。


「ありがとうねぇ皆んなぁ。全員了承してくれたようで僕は嬉しく思っているよぉぉ」


 千眼はニコリと笑みを浮かべ前に出る。

 手元にあった杖をクルクルと回し始め何か始める様子だ。


「セカンドワールドが開始されて早10年。☆×1の地域での緊急依頼……このゲームの歴史の転換点(・・・)に今、僕たちは立っているんだぁ……」


 色々とブツブツと唱えている。

 それから杖を二度打ちつけ、杖先を上空へと掲げた。




「【森羅万象】…………此処に収束……」




 千眼がポツリと呟く。

 ゆっくりとした波動が王都中に響き渡り、その瞬間足元が崩れ去っていた。

 音もなくただ静かに攻撃がジャイアントメテオタートルを侵食していく。

 俺たちの周りはまるで、光の花畑のようなもので咲き誇りオーブが上空へと消えていく。


 誰かが不意に叫んだ。


経験値(ゴールデン)(シャワー)…………?」



 すると、誰もが待ち望んでいたアナウンスが聞こえてくる。



ーージャイアントメテオタートル:心臓が破壊されましたーー

ーー完全討伐後、ダメージ概算100.0%の心臓経験値報酬を受け取りますーー


ーー!!緊急依頼が達成されました!!ーー

ーーアワタスト王国全土を非戦闘地域に変更ーー



 その音声と共に周囲からは勝利の雄叫びが上がる。


「お、おい…………俺たちの街が遂に……」

「やったぞ!? 俺達があの巨大亀を討伐したんだ……」

「死ぬかと思っていたが……ゆ、夢じゃないんだよな……」

「うおおおお!! 遂に勝ったんだよぉぉぉ!!」


 ジャイアントメテオタートルの姿が消え、王都の上空を落ちながらもまだ歓声は続く。



ーー経験値概算完了ーー


ーーパーティ名:叡智の星による加護、スキル効果を確認ーー

ーープレイヤー名:バンドウカイセイに適用される効果は以下の通りですーー

ーー》緊急依頼《【双対の加護】【成長の加護】『獲得経験値上昇』ーー


ーー以上を合算し経験値報酬、クランポイント、及び通貨の報酬となりますーー



「……おいおい。なんだこの量のアナウンスは…………」

「主ーーー!」


 俺が空から落ちながら驚愕していると、ルシアーネが近づいてきた。

 非戦闘地域となった影響で着地時の衝撃ダメージは0となったが……それでも怖い。

 俺は空中で彼女と手を繋ぎ、互いの戦果を喜び合う。


 すると、遂に待望の経験値とレベル上昇諸々のアナウンスが入る。




ーー総額経験値120000000取得しましたーー

ーーレベルが4781上昇しましたーー


ーークランポイント10000P取得しましたーー


ーー報酬金貨1000枚を取得しましたーー

 



「「…………え?」」


 俺達は思わず声を漏らした。

 経験値が加護などを鑑みても軽く1億を超えている。

 レベル上昇も4000強。

 確かに、物凄く強大過ぎる敵だったが、まさかここまでの報酬を貰えるとはな……。


 俺は恐る恐る自分のステータスも確認した。

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 バンドウカイセイ 男性 Lv.5971【炎帝の騎士団】

              〜〜叡智の星〜〜               

【種族】人間

【ジョブ】双対の戦士

【加護】『双対の加護』『戦士の加護』『混沌の加護』


【体力】4398000/4398000

【魔力】3700000/3700000

【知力】3590000/3590000

【武力】4120000/4120000

【経験値】23000/597100


【スキル】『autoレベリング』『獅子奮迅』『心眼』

     『封・¿?¿? ¿?¿? ¿?¿?』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「主ー! 主ー! めっちゃ強くなった!」

「そうだな……。色んな意味で今日はもう疲れたよ。もうこのままログアウトしていいかな……」





 万道快晴(バンドウカイセイ)の世界最高峰への軌跡は此処から踏み出されたのだ……。 

これにて1章が完結しました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ