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51話 ジャイアントメテオタートル戦⑩

続き


       

ーー経験値14400取得しましたーー

ーーレベルが1上昇しましたーー

       


ーー経験値15600取得しましたーー

ーーレベルが1上昇しましたーー

       

       

ーー経験値17200取得しましたーー

ーーレベルが1上昇しましたーー



「レベル500代のモンスターがなぜこんなにも簡単に倒せるんだ……」

「私のスキルだ。おい、いちいち驚いてないで手を動かせ!」

「はい……おらぁぁ!!」


 切り捨てては切り捨てて。

 光の泡で視界を良好にしては又、切り捨てる。

 システム音が鳴り響く中、俺はそれでも快進撃を続けた。

       

       

ーー経験値18100取得しましたーー

ーーレベルが1上昇しましたーー



「遅いぞ雑魚助! そんな体たらくだとモンスターの波に潰されるぞ!」

「雑魚助って……俺はれっきとしたカイセイって名前があるんですけどねっ!」


 刀で生を断ち、蹴りで間をおく。

 蠢きあうメテオタートルの数量は計り知れず、それでもなお俺たちは快進撃を続ける。


       

ーー経験値20000取得しましたーー

ーーレベルが1上昇しましたーー



「攻め手を緩めるなよ! スキルも注ぎ込んでもっとスピードを上げろ!」

「分かってるっ! 【獅子奮迅】【心眼】!!」


 スキルの相乗効果によって戦局はもっと加速する。

 スキルによって知力と体力が減衰するものの、それを上回るレベル上昇とその恩恵による全回復。

 多勢に無勢だが、そこは個々の戦力差によって補う。

      

       

ーー経験値23200取得しましたーー

ーーレベルが1上昇しましたーー



「ああ……ルシアーネがいればこの経験値の2倍だったのに…………」

「ふん、いない女の話か? 随分と余裕な態度だな? かけていたスキルを切るぞ?」

「…………まだまだ倒し足りないなあ! 喰らえぇぇ!!」


           ・

           ・

           ・





 狩って狩って狩りまくった。

 耳にたこができるくらいレベル上昇の音声を聞き、そして今に至る。

 

 視界を埋め尽くしていた有象無象。

 俺と銀姫の猛攻により、もうその姿はどこにも映らない。

 まるで、今まで幻覚を見ていたかのように光の泡となり、最後の1匹まで消えていったのだ。


「数百……いや、千近くはいましたね」

「少々手間取ってしまったが、ひとまずの懸念は消えた。引き続き右腕に向かうぞ!」

「はい!!」



 俺たちは走りそちらへと向かう。

 ジャイアントメテオタートルと相対してから30分ほど経った。

 地面への着弾までの制限時間が1時間弱。

 と、言うことは残りちょうど30分で仕留めきれなければならない。


 俺たちは行く途中も極力、周囲を斬りつけていく。

 どこの肉にダメージを与えているのかは分からないが、移動時間すら無駄にできない。

 言ってしまえば、周囲を取り囲む肉壁全てに攻撃が通る。

 走りながら刀の刃を滑らし続けるだけでも効果はあった。

 

 

 しばらくしていると右腕に着いたようだ。

 銀姫が急に立ち止まり、辺りを見回しながら確認する。


 俺たちの立つ地面がどうやらその右腕にあたるようだ。

 

 確かに生きているかのように地面は微かながら波打っている。

 また、奥の方にはこの暗い闇を照らす光の穴が見える。

 おそらくあそこが腕を出し入れするための開口部分になるんだろう。

 

「ここで間違いない。抵抗してこない分倒しがいがないがな」

「コレで抵抗なんてしてきたら、とっくに王都なんて潰れてますよ……」


 俺たちは装備を整え右腕の討伐に備える。

 と、言っても俺の場合スキルをかけ直すだけだが……。

 銀姫にはもう一度、【銀河の栄典】をかけバフして貰った。

 

 彼女は抜剣すると同時に片手に持っていた盾を剣身に重ねる。

 “ガチャリ”という装着音と共に剣盾が変形していく。

 今まで細身だった片手剣は、盾の容積分が増えた為ガード辺りが分厚い。

 また、剣身も2倍ほど伸びていて大剣と言っても差し支えない程の物だ。


「その盾剣……物凄い機能を持っているんですね」

「お前達が仲良くしているあのスキンヘッドの生み出したものだ。鍛冶に関して言えば、私も一定の敬意を払っている」


 銀姫は空気を切るように剣を振って手に馴染ませる。

 

 まさか、ダダンが作り上げたものだったとはな。

 どことなくルシアーネの右腕の銃変形に似ている。

 模倣した訳ではないのだろうが、あんなに仲がいいのはどこか通じる部分があるのかもしれない。


「準備は出来たな。早速取り掛かるぞ!!」

「はい!」


 本日何度目かの掛け声の後、戦闘が始まった。


 少し離れた場所で銀姫が周囲全体にダメージを与えていく。

 俺の目には止まらない斬撃の数々。

 ジャイアントメテオタートルの右腕の体力が減り続けている。


 俺はそれを横目で確認した後、自分の世界にはいった。

 屍刀を抜き、両手で握り腰の前で構える。

 

 刀の流儀は剣道ではなく、かつて教えられた桜葉流。

 対人戦の細々とした攻撃でなく、一発で相手を死に追いやれる武術。

 技の美を追い求めることない、生死を取り成す泥臭い戦法。


 幼い頃に身に染みた構えは俺の無意識のうちに発動していた。


 重心を下半身へ。

 一撃一撃を重く。

 踏み込み足はまるで地を揺らすかのように……。


「斬ーーーーーー」



“ズグジュッズグジュッズグジュッズグジュッーーーー”



 『肉喰らい』と『死線渡り』。

 加護、スキル、技の他に武器の能力も相まって強烈な一撃が繰り出される。

 その名の通り、刀が肉を喰らうがの如くの斬撃音。

 今まで刃の切れ味によって安易に切れていたが……。

 この時はなぜか体全身に負荷がかかっていた。

 その暴れ喰らう刀を無理矢理、力で制した一振りだ。


「ぜーはぁはぁ……はぁはぁ……」

「…………!? おい、青年今何をした?」


 心拍数が上がり息切れのようなものを起こす。

 振り返ると一瞬、銀姫が手を止めこちらを伺うように見ていた。


「…………?」

「今の一撃はなんだと聞いている! そのレベルでのスキルなしの通常攻撃が10万だと……しかも継続ダメージ持ち。これではまるでクラマスと……」


 銀姫は考え込んで言った。

 俺は疲れで朦朧とする中、ジャイアントメテオタートルの体力を見た。


「これを俺で……?」


 思わず声を漏らす。

 そこには俺の一撃によって明らかに10万の桁が一桁減っていた。

 さらに継続的に攻撃をせずとも体力が減少していた。


「まあ、いいひとまずはーーーー」



“ドガアアアアアアアアアアアアン!!!!”



 銀姫が何か呟くと同時に轟音が鳴り響く。

 辺り一面がその瞬間から一気に光で晴れ渡り、目眩がした。

 何事かと思い、周囲を見渡し上を見るとその正体が分かった。


「遂に……甲羅を破壊したのか!?」

「ふん……ノロマな奴らめ…………」


 上空を見ると天井がなくなり王都の空が広がっていた。

 壮大な光の泡が立ち上ると共に、そこから複数人の人影が落ちてくる。


 そして、耳元にはあのアナウンスが鳴り響く。



ーージャイアントメテオタートル:甲羅が破壊されましたーー

ーー完全討伐後、ダメージ概算0.9%の甲羅経験値報酬を受け取りますーー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


巨大浮城:ジャイアントメテオタートル Lv.130(↑↑)


甲羅 Lv.130(↑↑)【体力】   0/999999999

頭  Lv.130(↑) 【体力】999999/999999

右腕 Lv.130(↑) 【体力】780018/999999

左腕 Lv.130(↑) 【体力】999999/999999

右脚 Lv.130(↑) 【体力】999999/999999

左脚 Lv.130(↑) 【体力】   0/999999

心臓 Lv.130 【体力】99999/99999


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


クライマックスです。

明日も更新するので是非よろしくお願いします!

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