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46話 ジャイアントメテオタートル戦⑤

続き


 黒龍に騎乗したKing Lordが到着した。

 それからまもなく彼らも遂に戦闘に参加し始めた。


 黒龍に乗ったプレイヤーは続々とジャイアントメテオタートルの上に着陸していく。

 どうやら直接攻撃をしていくようだ。

 逞しい雄叫びを上げ次々に乗り込んでいっている。


 また残された黒龍も攻撃に参加している。

 口から炎を吐き甲羅を燃やし尽くしたり、爪や尻尾での攻撃。

 実質の戦力は1クラン100プレイヤー、黒龍100匹であった。


「お前ら! 上位陣に続いていけ!」

『おおおおおおおおおおお!!!!』


 そこらにいた白老のクランメンバーらの士気も彼らの登場によりうなぎ登りだ。

 それだけに世界を背負うその背中は逞しく頼りになっている。



 すると、その黒龍のうちの1匹がこちら側に向かってきた。

 近くで見ると中型トラックくらいの大きさのありそうな黒龍。

 背中にはあの遠くでも映えてみえる水色髪の白ローブのプレイヤーだ。

 

 地面に降り立つとその男性プレイヤーは俺達の元に合流した。

 

「千眼殿……この度の緊急依頼の支援要請、窮地のところのご助力大変痛み入る」

「……へぁ? すっごいねぇこれぇ! こんなバカデカいモンスター……あ、ごめん白老だっけ?」


 上空を眺め少しどこか気の抜けた喋り方をする男。

 まさに今ここに立っているプレイヤーが【千眼】だった。


 近くで見ると丹精な顔立ちをした青年。

 水色の透き通るような癖毛にキラキラとしたラメが舞う。

 肌白く、ジュエルのように輝く銀河のような瞳が印象的だ。

 耳がトンガっていて容姿からは見ると、おそらく種族は人間ではない。

 エルフかとも思ったがそれも何か違うような気がした。


「それよりクラマス。……どうだ? 勝算はあるんだろうな勿論?」


 俺達が呆然とその会話を見つめる中、ダダンが会話に混じった。

 その言葉はさも、自分らのクランマスターの判断を信じて疑わない様子。

 この千眼というプレイヤーはかなり信頼をおかれているようだ。


「おおぅ? ダダン! 帝国の武器供給助かったよぉ! ……で、何だっけぇ?」

「だから、そこに浮かんでいるモンスターに勝てるのかって聞いているんだ! 余計なこと考えずにさっさと答えてくれよ!」


 今もなお、重機関銃の引き金を引き続けているダダンから怒号が飛ぶ。

 

 千眼はこの殺伐とした戦場の中でどこか浮いている。

 これが強者の余裕なのか、ただ単に天然のポンなのかは分からない。

 が、俺達をここまで目かけてくれている人をここまで唸らせる。

 他のクランメンバーも今も必死に攻撃をしている最中だ。

 おそらく後者なのだろう……。


「ごめぇんって! そんな怒鳴らなくてもいいじゃぁん! ……で、何だっけぇ?」

「おい! こっちは必死なんだ! 撃ち殺すぞ! このバカ!」


 ダダンの堪忍袋ももう限界だ……。

 この千眼って本当に実在する人間なんだよな……?

 キャラが立ちすぎて、どこかのNPCかと勘違いしてしまいそうだ。


「うわぁ!? 最低だよぉ……ねぇ? こんな訳の分からないオッサンどう思うぅ?」


 すると、ふと千眼が俺の肩に触れ聞いてきた。

 いきなり話を振られて戸惑うが、それよりももっと驚くべき点があった。


 彼の触れている肩から力をどんどんと流し込まれているのだ。

 俺のステータス数値を見ると、体力、知力、魔力、武力の全てが上昇していた。

 それも上昇倍率が×10といった超高性能なオールバフ。

 言っては悪いが、さっきの翔の【従者】スキルの完全上位互換だった。


 今まで撃っていた弾速、威力、回転率がメキメキと上がっていく。

 その恩恵をルシアーネも感じたようで俺の方を二度見した。


「強っ…………」

「そうだよねぇ。ちょっと言い方キツすぎるよねぇ。一応、僕クランマスターなんだけどなぁ?」


 今のはバフの効果に感嘆したのだが別の意味に捉えられたようだ。

 彼がそっと手を離すと数値が正常値に戻っていく。

 今の出来事からも、彼が本当の真の実力者ということは身をもって感じた。


 彼になら今のこの絶望的な状況すらも解決する手立てがある。

 そんな確信を持つほどに今、俺は納得させられていた。


「まぁ……こんなところでチマチマ突いているだけじゃ倒れないよねぇ……」


 千眼は不意に口を開いた。

 手元にあった杖で二度地面を打ち鳴らし上空に声をかける。


「今からぁ……整地するからぁ! 10秒以内に離脱してねぇ!」


 すると、彼の言葉はすぐさまクランメンバーらへと聞き届けられた。

 5秒とたたないうちに一斉に上空に発っていく黒竜の姿が見えてきた。

 大分急いでいるようで次々に空中から退避し王都の街へと降りて行っている。


「……お前ら上空には十分気を付けろよ!」


 ダダンの指摘が飛ぶ。

 すると千眼はポツリとただの言葉(・・)を唱えた。




()ぜろ」




 咄嗟に閃光が走り爆音が聞こえてくる。

 俺は耳を押さえて視界を遮った。


 そして、ふとあるアナウンスが流れてくる。



ーージャイアントメテオタートル:左脚が破壊されましたーー

ーー完全討伐後、ダメージ概算0.5%の左脚経験値報酬を受け取りますーー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


巨大浮城:ジャイアントメテオタートル Lv.130(↑↑)


甲羅 Lv.130(↑↑)【体力】999032000/999999999

頭  Lv.130(↑) 【体力】999999/999999

右腕 Lv.130(↑) 【体力】999999/999999

左腕 Lv.130(↑) 【体力】999999/999999

右脚 Lv.130(↑) 【体力】999999/999999

左脚 Lv.130(↑) 【体力】   0/999999

心臓 Lv.130 【体力】99999/99999


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


読んでくださりありがとうございます!

次話も同じくらいの時間帯に更新します。

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