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45話 ジャイアントメテオタートル戦④

ジャンル別日間18位ありがとうございます!

このままだとインフレしそうになったので経験値の修正を行いました。(6/20追記)



“ブオォーンブオォーンブオォーンブオォーン”

“ブオォーンブオォーンブオォーンブオォーン”


“ブオォーンブオォーンブオォーンブオォーン”

“ブオォーンブオォーンブオォーンブオォーン”



 固定砲台:スクアッドは思わぬ戦果を上げていた。

 その名の通り複数の銃口は小隕石を余すことなく撃ち落とし続けている。

 ダダンと白老の主力メンバー2人が防衛の後手に回らずとも良くなったのだ。

 

 また、暇さえあれば敵本体への攻撃に切り替える。

 厄介武器とは言っていたが、俺にとってはかなりの得手物だった。


「おいマジかよ……坊主、まさか本当にソイツらを使いこなせるとはな」


 ダダンが今日一番の驚きを見せる。

 確かに『弱化』のスキルは武器の中ではとんでもない痛手だ。

 だが、俺には偶然ながらそれをカバーできるだけの加護がありスキルもあった。

 そして、今初めてこの武器の本来の能力が出たというわけだ。


「結構、相性いいみたいですね」

「そうみたいだな。ウチのクランの【銃士】にも試させてみたがダメだったのに。専門ジョブに勝る、器用貧乏の【戦士】とはまた面白いな!」


 ダダンが苦笑いして答える。

 依然としてダメージ変化には微々たるものだが……。

 それでもないよりは全然マシだった。



 すると、遠方から複数の足音が聞こえてきた。

 防具のかさばる音に人々らの掛け声が混じる。

 その足音は段々と近づいてきて、遂に俺達の目の前へと現れた。


「ボス、総勢50名。ただいま王国に帰還しました!」


 騎馬から降りてきた1人のプレイヤーが駆け寄って白老に報告する。

 どうやら、皆急ぎ帝国から馬に騎乗してやってきたよう。

 他のメンバーもそれに続いて降りてきて、戦闘に向け装備を支度し始めた。


「ご苦労であった。準備でき次第、順次攻撃を開始してゆけ」

「了解しました!」


 すると、到着してすぐにメンバーらは王都の至るところに散ってゆく。

 

 銃を持つ者は俺達と同じ広場で迎撃を始める。

 弓を持つ者は射程圏内の高所に上り矢を放っている。

 杖を持つ者らは様々な属性の魔法の攻撃。

 近距離武器のプレイヤーらは小隕石の破壊、サポートをしていた。


 また、有用なスキルを持つ者は巧みに戦場を駆け回っている。


「一気に活気付いてきたな! お前ら手を止めるなよ!」

「当たり前だオッサン!」

「まだまだいけるよ!」

「もっと弾速上げる!」


 ルシアーネらは負けじと張り合っている。

 彼女の右腕の銃器は今もなお、最良の形へと変化し続けている。

 俺も負けていられない!


「ようやくこの武器に扱いに慣れてきたところだ……一気に火力を上げるぞ!!」


 俺は手に持っていた魔力回復薬(マジックポーション)をガブ飲みする。

 魔力が回復してくると同時にスキルを発動する。


「【獅子奮迅】ーーーー!」


 一気に体中に力が溢れ出す。

 知力を大量消費し武力補正を一気にかけたのだ。

 相変わらず反動で体力が減り続ける、諸刃の剣だが今の状況には最適だ。

 

 この効果は俺の武器判定である、ルシアーネと固定砲台の両方に恩恵がある。

 つまり、一石二鳥。

 ルシアーネの方も火力が増し増しになったようで笑みを浮かべている。

 俺の使う固定砲台もまた同然だ。


「主、最強ー!」

「死ぬ気でどんどんと撃ち込みまくれ!」


 甲羅の体力、9億9千9百9十9万9千9百9十9。

 ようやく1割削り切ったか否かというところ。

 まだ、討伐には程遠く制限時間が迫り来ている。

 王都に落ちる影が濃くなってきて絶望へのカウントダダンが密かに始まろうとする。



 すると誰もが、顔に疲れを見せ始めた時に“彼ら”は現れた。



 北の空から飛んでくる謎の黒い集団。

 目分量でも軽く100は超え、上空を物凄いスピードで駆けている。

 三角形の陣形をとり、急降下すると共に王都の周囲を一周する。


 まるで戦闘機かのように思える姿の正体は【黒竜(ドラゴン)】だった。

 空軍の軍事パレードのように空を思いのままに旋回する。

 その上にはプレイヤーが騎乗し、ジャイアントメテオタートルの容態を確認していた。

 皆、様々な武防具を構えており、冷静な面持ちで戦況を図っている。

 その他には見ない落ち着いた様は、正真正銘の歴戦の猛者らしく俺達とは一線を画していた。


 すると周囲から歓声が上がる。


「おおおお! 【King Lord】がお出ましだ!」

「まさか……こんな辺境の地にきて貰えるとは百人力だ!」

「クラマス……【千眼】まで居るぞ!」

「全員、竜騎乗…………噂に違わない姿ですね!」

「サブマス2人に、他にもランカー数十人! えげつねえメンバーらだぜ」

「うおおおお! 帝国から最強のメンツがやってきたぞ!」


 俺もその声を聞き彼らの姿を追った。

 先陣を駆ける白ローブの水色髪の男が真っ先に目に入った。

 杖を持ち100人ものメンバーを意のままに指示している。

 空中を華麗に舞い、それを真似するかのように行動する後続。

 

 そんな姿に思わず見惚れてしまっていた。


「主、めっちゃカッコいいアレ!」

「そうだな……」


 ルシアーネも同じ感想を抱いたようで目をキラキラとさせている。

 明らかにモンスターに騎乗しているのは一体どういうことなんだろうか?

 実際、この世界にも何かに騎乗するという概念があるということを今日初めて知った。

 おそらく、俺の想像もつかないようなことがまだまだあるんだろう。


 咲と翔が思わぬことを俺達に告げる。

 その声はルシアーネ同様、恍惚とし興奮していた。


「……世界ランキング14位の【千眼】。嘘だろぉ……」

「や、や、ヤバいよ! カイ君、ルーちゃん!? ダダンさん……もしかして」


 そう言うと俺達はダダンの方へと目を向けた。

 すると、ダダンは今日一番の安堵の笑みを浮かべて答えてくれた。


「King Lord、俺の入っているクランだな。そして、千眼は俺達のクランマスターだぜ」


 



 緊急依頼中盤。

 世界プレイヤーランキング14位、二つ名【千眼】。

 彼をクランマスターに置く、世界クランランキング7位【King Lord】。

 俺達の目前には世界最高峰(・・・・・)の助っ人が空から黒竜に騎乗し参戦した……。

10万字達成しました!

粗文ですが、いつも読んでくださる方には感謝で一杯です。

次話は明日の19時過ぎに更新します。


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