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20話 骸骨ダンジョン④

続き


 俺とルシアーネはそれから難なく階層を進んで行った。

 2、3、4階層では意外にも出てくる敵は弱かった。

 途中経路でもスケルトン一等兵の小隊と何回か鉢合わせしたぐらいだ。

 

 それぞれの階層に出てくる中ボスでは、スケルトン兵長よりもレベルの高いスケルトン兵が出てきた。

 

 2階層の最終ではレベル45の【スケルトン伍長】。

 3階層の最終ではレベル50の【スケルトン軍曹】。

 4階層の最終ではレベル55の【スケルトン曹長】。

 

 いずれもかなり苦労を強いられるはずの相手だった。

 だが、攻め手としては1階層と同じ、ボスとその取り巻き達の連携だった。


 故に一回慣れてしまえば後は流れ作業。

 俺達の経験値の糧へと成り下がった。




 そして、俺達は今4階層から5階層の最終階にかけた階段で休憩している。


「……遂にここまで来たか。結構頑張ってきたな」


 俺は首に掛けたアクセサリーをいじりながら言う。

 実のところここに来るまで宝箱はあれきり一度も出なかった。

 一階層でコレが出たのは本当に奇跡のような確率だったのかも知れない。


「主と私がいれば当たり前!」


 俺の隣にいるルシアーネが胸を張り応える。

 流石にもう俺の背中にはいない。

 何回か同じ形式の中ボスと巡り合わせ、ルシアーネをおんぶせずともボスを倒せる方法を見出したのだ。


「じゃあ、早速行くぞ!」

「うん!」





 第5階層。

 通称ボス部屋の扉に手をかける。

 この部屋だけ異様に空気が重く、円形の広いホールの中に3体の巨大スケルトンが佇んでいた。


 俺は早速敵のレベルと体力を見る。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


スケルトン大尉 オス Lv.100【体力】10000/10000


スケルトン中尉 オス Lv.90【体力】9000/9000


スケルトン少尉 オス Lv.80【体力】8000/8000


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 俺はそれを見て驚愕した。

 さっきまでとは比べ物にならない程の化け物だ。

 レベルと体力がそれを赤裸々に物語っている。


「き、聞いてないぞ……。な、なんだよ……!? さ、流石に難易度ぶっ壊れてるだろ……」

「どうする……どれから……?」

 

 流石のルシアーネも困惑し冷静さを失っているようだ。

 スケルトン大尉は大剣、中尉は弓、少尉は槍を持ち武装している。

 背丈も軽く5メートルを超え、顔は見上げなければ届かない。


「一体ずつ倒していく……? いや、3体に満遍なくダメージを入れた方がいいのか……?」


 思考を加速させるが結論が出ない。

 ステータスを見るとジリジリと知力が削れていることに気が付いた。

 明らかにあの3体のスケルトンにスキルを使われている。


「主、あの一番弱い奴から順々に。まともに戦うと火力不足。レベルを上げて継続戦闘に持ちこす」

「そ、そうだな! それで行こう!」


 ルシアーネが案を出してくれた。

 代案も出ないし今にもスケルトン中尉の矢が飛んできそうだ。

 俺は即座にそれを了承する。



“ビュンビュンッーービュンビュンッーービュンビュンッーーーー”



 途端に矢が放たれた。

 ルシアーネが反応しきれずに矢を掠める。

 俺はギリギリそれを避けることに成功した。


 だが、連射してきて攻めにも転じれそうにない。

 大尉と少尉は近中距離戦型だからまだ攻撃は放たれていない。

 しかし着々と詰め寄ってきていて状況は悪くなる一方だ。


「ルシアーネ乗れ! さっきまでの方法は通じない! 弓使いを先に2体から引き離す! その隙に集中攻撃しろ!」

「主、頼んだ! 攻撃は任される」


 俺はヒョイとルシアーネを背負い矢をいなし始める。

 生憎この第5階層の空間は広い。

 距離を空けて一体ずつ倒していくには効果的面のステージだ。


 スケルトンの違いの距離が一定離れた状態になった。

 今がチャンスだ!

 俺達はスケルトン中尉に対して攻撃を始める。



“ヴァヴァヴァヴァヴァっヴァヴァヴァヴァ!!”



「『獅子奮迅』! 成長した俺の蹴りを喰らいやがれぇぇぇぇぇぇ!!」



 距離を詰めて一気に二人で攻撃。

 『心眼』で攻撃の予兆を見て回避。

 大尉と少尉が近づいてきたら戦闘環境の作り直しのルーティンだ。

 時間は結構掛かるがヒットアンドアウェイ戦法はかなり有効だ。


「マズイ! 知力がもう底を尽きる!」

「主、一発ドデカイのを叩き入れる! そのまま回避を続けて!」


 背中でルシアーネがそう叫ぶ。

 俺は彼女を信じ回避と逃げにだけ集中した。


「ATGM:成形炸弾。対戦車用。肩外れないように頑張って」

「ああ! もうどうにでもなれ!」



“ブォォォォオンーーーーーーーーー“



 身体中に一気に激痛が走る。

 衝撃で呼吸ができなくなり体力が一気に1割以下に削れ落ちた。



『ガラガラガラガラ』


“……ビキビキぃ……ヴァンッ!”



 発射されたミサイル弾はスケルトン中尉の骨を砕き大爆発を起こす。

 風圧が襲ってきて跪き転がらないよう、その場で耐えるので精一杯だ。


 すると、聞き馴染みのあるアナウンスが流れてきた。









ーー経験値80000取得しましたーー

ーー【双対の加護】経験値80000取得しましたーー


ーーレベルが20上昇しましたーー

是非よろしくお願いします!

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