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19話 骸骨ダンジョン③

続き


 俺はルシアーネを背中に背負いスケルトン兵長と相対する。

 

 さっきルシアーネに伝えた作戦というのは単純明快だ。

 機動力はあるが攻撃に欠ける俺。

 多彩な攻撃を持つがそれに反し、攻撃の回避が後手に回るルシアーネ。

 ならば、二人で物理的に協力すれば良かったのだ。

 回避移動を俺が担当し、攻撃全般をルシアーネがする。

 いわゆる、移動式砲台の戦術だ。


「ルシアーネ、ちゃんと捕まっておけよ! 落ちたら元も子もないからな。後は間違っても俺の頭を撃ち抜くなよ」

「うん。分かった。主の背中あったかい」

「本当に信用していいよな……?」


 俺はルシアーネをおんぶし走り出す。

 武力の低下とルシアーネのお守りの分、大分回避は苦労するが『心眼』さえ使っていればなんとかはなる。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


スケルトン兵長 オス Lv.40【体力】1100/2000


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「はぁ……はぁはぁ……良いぞ! ……もう体力半分差し掛かったっ! ルシアーネ、魔力は空になるまで使い切るなよ。そこからは俺が引き受ける!」

「了解。魔力1残して留めておく」

「おうっ!」


 耳元でアサルトライフルに切り替わっている銃撃音が聞こえてくる。

 着々とスケルトン兵長の体力が削れている分、俺の体力、魔力、知力も減り続けていた。


「Smawロケットランチャー、最後に一発切り替える。反動大きい。耐えて」

「お、おい待て……なんか伸びてきているぞ」


 ルシアーネがそう言うと、彼女の右腕が長い円筒状に変わった。

 俺の右肩から先にそれが突出しルシアーネが狙いを定める。


「狙いを定める。敵の直線上に動いて」

「直線上だって……? 攻撃はどうやって避けるんだよ?」

「しゃがみとジャンプ。これでオッケー」

「……まじかよ。まあ、ルシアーネが攻撃できなくなるんだったら次は俺の番だ!」


 俺は一気に距離を詰める。

 薙ぎ払いをしゃがんでやり過ごし、ルシアーネがロケットランチャーを発射する。



“ブォーン! シュルルルルル…………ヴァンッ!!”



 弾が見事命中しスケルトン兵長の頭蓋骨にヒビが入る。

 煙幕が立ち昇りそれを振り払おうと、剣を躍起になり振り回す姿を目に捉えた。

 相手が冷静さを失っているーーーー今がチャンスだ!


「ルシアーネいるな? しっかりと離れるなよ!」

「うん!」


 銃化が解けたルシアーネは両腕でしっかりと俺の背中を握りしめる。

 『獅子奮迅』を再度発動し直し、知力を500/3500まで消費し『心眼』を発動する。


 攻撃軌道が見えた。

 奴は煙を振り払った後、構え直し斜め45度方向から剣を振り下げてくる。

 刃渡りが向かってくる前に予測した俺は、間をついて相手の懐に潜り込んで攻撃だ!


 次の瞬間、剣は振り落とされ俺はスケルトン兵長の目前にいた。

 ステータスのレベル、更にスキルによって身体能力が底上げされている。


「これで最後だぁァァァァァ!!」


 俺は空中に飛び上がり落下と同時に、脳天に蹴り落としを喰らわせる。



“ヴァキンっ……バコバコォォ!!“



 頭から粉砕していくスケルトン兵長。

 体の節々の骨が崩れ去り光の泡となっていく。

 そして、目の前が拓けて二階層目に続く階段が見えてきた。



ーー経験値30000取得しましたーー

ーー【双対の加護】経験値30000取得しましたーー


ーーレベルが5上昇しましたーー



「よしっ! 一気にレベルが5も上がったぞ! やったなルシアーネ!」

「主、最強!」


 すると中央に木箱のような物が人知れず出現していることに気付いた。

 戦闘中には確かに無かった。


「……? アレってもしかしてダンジョンの宝箱じゃないか?」

「ボスを倒した時出た?」


 俺達はそちらに出向き箱に手をかける。


「これって貰って良いんだよな? 罠とかだったりしない?」

「主、臆病。私開ける」


 ルシアーネがピョンと背中から降りてきて宝箱を開けた。

 初めての戦勝品。

 自分で開けたい気持ちもあったが、ここは罠でも対処できるルシアーネに任せることにした。


「装備……」

「ん? なんだその反応?」


 俺も覗き込んでソレを見る。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 竜牙の首飾り  


【所有者】バンドウカイセイ

【特性】骨アクセサリー


【耐久値】500/500

【能力】『魔力上昇』魔力+1000


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 5センチ程の牙が3個紐に通された首飾りだ。

 竜牙と書かれていて何処かの部族の御守りのようだ。


「魔力を1000も上昇させてくれるんだとさ。結構万能じゃないか?」

「お宝。こんなの違う」


 どうやら想像していた宝箱と違ってご不満のようだ。

 だが、この世界で初めて自分で手に入れた装備品。

 俺はありがたく首にかけさせて貰うことにしよう。


「元気出せよ。まだどこかで宝箱なら出るだろ?」

「……うん」

「よし、気を引き締めて2階層も攻略するぞ!」

「主、おんぶして」

「いや、ひとまずもう大丈夫だろ?」

「……作戦」

「……分かったよ! ほらさっさと乗れ行くぞ!」

「おー!」


 俺は膨れるルシアーネを宥める。

 

 彼女は戦闘にはとことん頼りになるが、それ以外は容姿相応の精神年齢に戻る。

 今更改めて思うがNPCなのに本物の人間と間違えそうになるな……。

読んで頂きありがとうございます。

これからも是非よろしくお願いします!

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