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17話 骸骨ダンジョン①

続き


 俺は今ルシアーネと共に初級ダンジョンの前にいる。

 王都を出て数十分のところにある洞窟。

 中は自然剥き出しというわけではなく人工的に手を加えられたものだ。


 なぜ2人でいるかというと俺が皆に頼んだからだ。

 あの後話を終えて、皆で中級ダンジョンへと向かおうとなったが俺が待ったをかけた。

 

 初級ダンジョンもクリアしていないのに急すぎる。

 咲達は『僕達がいるしそんなに深く潜らないから大丈夫』と言っていた。

 だが、俺の格好は未だに初期装備の麻の布地にナイフ。


 俺の心持ちが大丈夫じゃない。


 色々と話し合った結果。

 俺のパーティーへの合流は初級ダンジョンで知識を学ぶ。

 そして、宝箱からマシな装備を出してからということになった。

 

 皆は俺の加護によるレベル上げの効率化を今にも期待していたのだろう。

 少し申し訳ないが、ここはビギナー特権として我を通させてもらった。


「ルシアーネもすまないな。お前に一番迷惑をかけることになる」

「迷惑違う」

「そうか、ありがとうな。早速入ろうか?」




 俺達は中へと踏み込んだ。

 ここにあるダンジョンは⭐︎×1の一番簡単なものだ。

 アワタスト王国の国土にあり、国選択をした時のあの指標が基となっている。


「全5階層からできているアンデッドモンスターの湧くダンジョンだそうだ。初見だからな。気を引き締めて行くぞ!」

「分かった!」


 ルシアーネを先鋒としながら前に進む。

 彼女は基本的に体力という概念がないらしい。

 それに加えて、能力『不滅』により死んだり破壊されることはない。

 

 唯一の心残りは銃弾による魔力の消費だけ。

 ダンジョンなど罠や敵に対して絶対的優位を取ることができる。

 また、ただ移動するだけなら基本的に魔力は消費しないという点も強い。


「主、敵来た!」

「おう、2人で一緒に倒すぞ!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


スケルトン一等兵 オス Lv.10【体力】700/700


スケルトン二等兵 オス Lv.5【体力】350/350


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『カッカッカッカ!』


 体の骨を震わせて音を出す人骨のモンスターだ。

 手には剣を持ち皮の鎧をつけている。


「同時に一撃ずつお見舞いするぞ!」

「分かった!」


 俺が踏み出しスケルトンらに二連続で回し蹴りを決める。

 壁に打ちつけられた兵士はルシアーネの銃弾の雨を浴び光の泡となる。


『カッカッ……カッ!』



ーー経験値1000取得しましたーー

ーー【双対の加護】経験値1000取得しましたーー



 どうやらスキルの効果に書いてある通り。

 共闘すると加護が発動して経験値が2倍になるようだ。


「加護の方の確認は大丈夫と。加護の重複はパーティーを組んでいてもメンバーが近くにいないと無理だったな」

「主、コイツ消える直前に何かスキル発動した。多分、仲間呼び寄せるスキル」

「さっきの消滅する前に若干青い光を放っているあれが合図か?」

「そう。注意して進む」


 しばらく歩いていて、まばらに発生するスケルトンを狩り続ける。

 基本的に出てくるのは一等兵、二等兵であまり変わり映えのしない光景だ。

 



 二階層に差し掛かった時、騒々しい骨音が聞こえてきた。


「うん……? これ結構モンスターいるよな?」

「階層の終わり毎に少し難易度の高い、中ボス発生する」

「……って言ってもな。これは初心者にはちょっとキツくないか……まだ一階層だぞ」


 俺の目の前にはスケルトンの大群が現れた。

 俺はその数に目を疑った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


スケルトン兵長 オス Lv.40【体力】2000/2000


スケルトン一等兵 オス Lv.10【体力】700/700

スケルトン一等兵 オス Lv.10【体力】700/700

スケルトン一等兵 オス Lv.10【体力】700/700

スケルトン一等兵 オス Lv.10【体力】700/700


スケルトン二等兵 オス Lv.5【体力】350/350

スケルトン二等兵 オス Lv.5【体力】350/350

スケルトン二等兵 オス Lv.5【体力】350/350

スケルトン二等兵 オス Lv.5【体力】350/350

スケルトン二等兵 オス Lv.5【体力】350/350

スケルトン二等兵 オス Lv.5【体力】350/350

スケルトン二等兵 オス Lv.5【体力】350/350

スケルトン二等兵 オス Lv.5【体力】350/350


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「モンスター13体……。兵長っていうのは格が違うな……もしかして、ダンジョンってパーティーで攻略するのがメインなのか?」

「うん。主がソロで初級ダンジョン攻略できないとダメって言ってた。皆、暗に思っていたけど主の覚悟見て何も言わなかった」


 ……勝手に勘違いをしていた。

 皆が中級とばかり言うから初級ダンジョンなんて簡単なものだと錯覚していた。

 よくよく考えてみればダンジョンなんてパーティーで攻略するのが当たり前。

 ここだっておそらく初心者がパーティーを組んで初めて倒せるものなんだろう。

 

 知らなかったなんて言ったら、後で咲や翔にからかわれそうだな。

 よし、ここは進むことにしよう!


「ゴ、ゴブリンキングよりかは……よ、弱いし! 昨日もソロでやれたんだし……た、多分大丈夫だ!」

「うん。こんな好敵手、他に譲るの勿体ない」


 

 少し怯える俺と舌舐めずりするとルシアーネ。

 スケルトンの分隊を前にしてようやく武器を構えた。

休日なので昼頃更新してみました。

今日はもう1話投稿予定です。

今後共是非よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] やっぱり寄生小説は詰まらない!しかも加護共有とか加護の意味ないじゃん。加護共有のせいで、主人公の魅力がすべて消えた。
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