表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/91

14話 パーティー編成①

続き


 咲と翔の2人からフレンド申請が届いた。

 俺は快くそれを承認すると、再びアナウンスが流れる。



ーーユーザー名:サクラバサクがマイホームへと招待していますーー

ーー招待を承認しますか?ーー


 

 戦争やらなんやらで王都の門に集まるのは無理だと思ったのだろう。

 俺もこの人混みの波に抗って進むのは少々、骨が折れるところだった。

 

 俺はそれも快諾すると、体が光の泡となって溶けていく。

 そして次の瞬間、視界が真っ白になり部屋の中にいる三人の人影が見えてきた。


「お兄ちゃんもようやく来たよ!」

「カイセイ、お前本当にセカワやってたんだな!」

「カイ君、僕のマイルームへようこそ!」


 幼馴染二人と妹が出迎えてくれる。

 俺とルシアーネは雪に手を引かれ部屋の奥に入る。


「ユキっちから聞いていた通りマジでお前、女の子連れてるんだな……。羨ましい過ぎるだろコノヤロー」

「おい、くっつくな離れろ! 気色悪い。お前なんで山賊みたいな格好しているんだよ……」


 俺の目には荒々しい装備を着た翔が映り込んでくる。

 黒のダメージジーンズに、上は少しはだけた虎模様の皮装備。

 背中には両刃の斧のようなものを背負い、さもそうであるかのようだ。


「初期装備のお前には言われたくないぜ。なぁ、サクっち?」

「おい、落武者。誰が僕より先にカイ君と喋っていいなんて言ったんだい?」


 俺は翔に辛辣な態度をとる咲を見た。

 すると、彼女にだけ俺達とは違うある異物があることに気づいた。


「サク、なんでお前の頭には犬の耳が付いているんだ? 腰には尻尾まで付いてるし……」

「おっ! 気付いた? 僕、実は狼の【獣人】なんだよね」


 咲はまさにゲームに出てくるような獣人の格好をしていた。

 綺麗な素脚の見える短パンに薄らと腹筋の割れた腹の見える黒のタンクトップ。

 片耳には洒落たイヤリングを付けて、上にカーキ色のコートを羽織っていた。

 

「初期ステータスの影響でそうなったのか?」

「そうそう当たり! 初めてログインした時から人間じゃなくて獣人だったんだよ。他にも【エルフ】【竜人】【ドワーフ】【魚人】って色々いてね。結構珍しいんだよ。ガオガオ!」


 咲が悪戯げにちょっかいをかけてくる。

 尻尾やケモ耳がピクピクと動いて本物のようだ。


「サクお姉ちゃん、お兄ちゃんから離れて! お兄ちゃんもずっとジロジロと見ないの!」

「ユキちゃん、もしかして嫉妬しちゃった? お兄ちゃんが僕に盗られると思って……もう、可愛いね。ヨシヨシー」

「もうっ! ちょっと離して、そこは……くすぐったいよ!」


 雪と咲が戯れ合う。

 すると、一人蚊帳の外だったルシアーネが袖を引いてきた。


「主、あの二人誰?」

「ルシアーネにも二人を紹介しないとな。ほら、サクもユキもその辺にしとけ。ショウ、サク。もう知っているかもしれないが、コイツがルシアーネだ。俺の相棒でもありゲーム内のNPCでもある」


 俺がルシアーネを持ち上げて二人の前に見せる。

 翔はじっと顔の造形を眺め、咲は機械化した右腕右脚を観察している。


「へぇ……本当に可愛い子だな。透き通るような肌に絹のような銀髪。体型は胸がなくて残念だが、それを補うくらいの神秘的な子だな」

「主、コイツちょっとムカつく」

「ああ、確かにそうだな。一発くらい撃ってもいいぞ。あ、ちなみにコイツがショウだ」


 すると、ルシアーネが腕を変形して銃にする。

 初日王都で見たあのゴツい重機関銃。

 それを見ていた翔の顔色は次第に青くなっていき、ルシアーネの膝下で土下座した。


「た、大変失礼なことを致しました。心より謝罪申し上げますルシアーネお嬢様。わ、私めお嬢様の端麗な御姿を拝見させて頂き、誠に眼福に御座います!」

「しょうがない、許す」


 随分と変わり身の早い奴だ。

 この様子だとこれからずっと尻に敷かれた関係になりそうだ。


「ルシアーネだね。僕はサクって言うんだ。ルーちゃんって呼んでもいいかい?」

「ルーちゃん? いい。許す」


 そう言うと咲がルシアーネの頭を撫でる。

 翔とは違い、嫌そうにもせず嬉しそうな様子だ。

 咲にはすぐに懐いたようでなりよりだ。


「ルシアーネちゃん。私もルーちゃんって呼びたいな。私のこと覚えてる? お兄ちゃんの妹のユキだよ!」

「主の妹。昨日会った。覚えてる。もちろん許す」

「ルーちゃんありがとー!」


 すると雪がルシアーネに寄って抱き合う。

 身長はこの中でルシアーネが一番低く、雪は自分に歳下の妹ができたような気分なのだろう。




 互いの自己紹介を終えた後、円卓のテーブルを囲い席についた。

 ルシアーネは座り心地が悪いと言って、今は俺の膝の上に座ってもたれかかっている。


「んじゃ、今日俺が皆んなに集まってもらった理由を説明しようと思う。カイセイが遂にセカンドワールドにきたって言うことで、俺とサクとユキっちがかねてからの念願を果たせる時が来たって訳さ」

「お前らの兼ねてからの念願?」


 俺は疑問符を打つ。

 すると、三人は身を乗り出して俺に告げた。





「「「4人でパーティを作ろう!!!」」」

次話は1時から2時過ぎ更新。

是非よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ