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12話 Autoレベリング

続き


 俺とルシアーネはTVを見た後ゴロゴロとしている。

 しばらくの間、他に面白そうなチャンネルがないか見ていた。

 だが、特に興味を惹くものはなかった。


「アレが……上位陣のレベルだったのか。世界は広いな……」

「主、寝返りしない。頭おちる」

「普通に転がればいいだろ……」


 ベッドの上で転がる俺の腹の上に、頭をのせたルシアーネが言う。

 打ち解けてきたのかは分からないが、図々しい物言いだ……。


「そう言えば、ステータスで分からないところがあったんだ。体力、魔力については見知ったんだが、結局残りの武力と知力ってのはなんだ? 特に数値が減るようなことはなかったし、疑問に持っていたんだ」


「武力は身体能力のこと。数が大きいと強い。武力を下げられる攻撃もある。0になると攻撃無効、体も動かない」


 ルシアーネが淡々と答えてくれる。

 体力を削ることをただ敵を倒すとする。

 ならば、武力を削るというのは敵を無力化するということなのか。


 身体能力というからには、ただ単に攻撃力だけでもないということだ。

 瞬発力や持久力など諸々がそれにあたるのだろう。

 そこからでも色々な戦略が立てられそうだ。


「そうだったのか。だったら知力はどうなんだ?」

「知力は判断能力のこと。数が大きいと優秀。知力も下げられる攻撃がある。0になると加護下のスキル以外は使えない。スキルを使うと減る。精神への影響もある」


 スキル使用不可と精神耐性のダウン。

 多分、精神耐性はモンスターと会ってパニックを引き起こす。

 固まって思うように動けなくなったりすることを指しているんだろう。

 

 あと、スキルについては対人戦闘に限るということなのか?


「じゃあ、モンスター相手には使えないということか?」

「そんなことはない。強いモンスターは皆スキルある。ゴブリンキングもあった。でも使ってなかっただけ」


 まだ俺が出会ったことがないだけか。

 先日はゴブリンキングが運良く使わなかったらしい。

 俺だって無我夢中でいつの間にか使っていただけだし。


「俺だってスキルも発動させることはよく分からないからな。それにしても、ルシアーネはよくそんなこと知っているな」

「私は能力に学習がある。モンスターの生態系はある程度分かる。主、スキルは発動簡単。スキル叫ぶだけ」

「叫ぶだけ? 俺はアナウンスから聞かれて出来たけど……」

「その方法は緊急。体力が2割を切った時自動的に出る。普通はそうなるまで使わないことはない」


 何故か叱責されているような気分になるが、そういうことらしい。

 次回からの戦闘は知力のゲージを見ながら、是非スキルを使っていくことにしよう。


「そう言えば、俺にはどんなスキルがあったんだっけ? ゴブリンキングを倒して心眼っていうスキルは手に入れたはずだったけど……」


 俺は疑問に思いステータスを開く。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 バンドウカイセイ 男性 Lv.51


【種族】人間

【ジョブ】双対の戦士

【加護】『双対の加護』『戦士の加護』


【体力】6100/6100

【魔力】4500/4500

【知力】3400/3400

【武力】5800/5800

【経験値】0/5100


【スキル】『autoレベリング』『獅子奮迅』『心眼』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「…………?」


 レベルが増えている……?

 32レベルから51レベルまでなんか勝手に上がっている。

 ステータスも2000弱近く一律に上がっていて目を疑った。


「ル、ルシアーネ……? なんか俺のステータスおかしくない?」

「私、レベル上げた」


 ………………ん?


「私、レベル上げた……?」

「スキル『autoレベリング』で主いない間」


 俺がいない間……ん?


「ログインしてない時? 一人で?」

「うん。同じ森行った」


 俺はスキル欄を見てルシアーネの言う『autoレベリング』を見る。

 今まで何かとスキルだけは見てこなかった。

 故に、訳の分からないチート過ぎるスキルがあることに今気付いた。


「……お、お疲れ様?」

「フフン……主、褒めても何もでない」


 俺が呆然として言うと、ルシアーネが少し自慢気には鼻を鳴らして見せる。

 さも、もっと褒めてと言わんばかりに。


「もしかして、これって双対の加護の?」

「そう。『autoレベリング』は双対の加護下のスキル。私唯一無二の専用スキル。昨日の戦闘で発動された」


 思っていた以上にルシアーネは規格外のようだ。 

 俺が寝て学校に行きバイトをしている時、一人でにモンスターを狩り続けていた。


「ルシアーネ……辛かったりしてないか? そんなスキルを発動していたなんて知らなかったんだ」

「モンスターを狩るのは楽しい。レベルが上がるのはもっと楽しい。主に褒められるのはもっともっと嬉しい」


 幼なげな少女をずっとこき使っていたのか……。

 と、申し訳なく思っていたが当の本人は楽しいらしい。


「そうか。でも、スキル止めて欲しかったらいつでも言ってくれよ」

「むしろ逆。居なくなる時は発動して欲しい。ずっと部屋の中にいるのも退屈」

「ルシアーネがそう言うんだったらいいんだ。そうするよ」


 俺はそう言ってルシアーネの頭を撫でる。

 せめて(ねぎら)うくらいのことはしよう。


 しばらくしているとアナウンスが鳴り響く。

 




ーーユーザー名:サクラバサクからのフレンド申請が届きましたーー

 

ーーユーザー名:ライモンショウからのフレンド申請が届きましたーー

次話は1時か2時頃投稿。

是非よろしくお願いします!

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