英雄の帰還
「後、少しだ!いくぞ!結晶魔法!」「龍達よ、放て!ドラゴミュート!」「絡みつけ!我が茨よ!」「「我らの精霊よ、今揺るがせ、大地を!」」「神雷、神風!空気を振動させろ!」「覇気開放!全強化!獄炎よ、全てを焼き尽くせき!」「お願い、神様、我らに加護を!」「ぐ、わ、我が負けるとは、だが、ただではこの命はやらん!偉大なる死を、デスタイム!」「ふぅ、なんとか倒したな。これで安心だ」「でも、最後なんか言ってなかった?」「空耳だろ」(不安だな。)
あれ?夢か。魔王は倒した。大丈夫だ。でも、なんか引っ掛かるな。まぁ、いずれ分かるか。
1章-1 英雄ベルフェゴーレ
「はぁ、またですか」あ、どうも私の名前は、ヘラクレス・ベルフェゴーレ。え?ヘラクレスって男じゃないのかって?いやいや、それは貴方達の勘違いでしょ?私は女です。まぁ、かれこれ600年は生きてますが。見た目はって?エルフェンで言うところの20歳くらいですよ。エルフェンが分からない?貴方達の世界で言うところの人間という種族ですよ。え?私の寿命が知りたい?それは...あ、あっちから助けを求める声が聞こえます。早く行きましょう。
「た、助けてくれ...え?魔神アイラだー!」「な、何?本当だー!皆逃げろー!」「でも、団長、もう囲まれてます!」はぁ、またこれですか。見た目はエルフェンなのに。あ、確かあの魔族もエルフェンに似てたはず。まぁ、後で考えましょう。今はどうやってこの人達を助けるかです。追ってきてるのは、ただのゴブリンですか。なんでエルフェンはゴブリンに負けるのか、分かりませんね。まぁ、魔力はゴブリンの方が高いですが。あ、でも、知能はエルフェンの方が高いですよ。とりあえず、ゴブリンを追い払いましょう。「出でよ!我が同志、ライト・パタクロス!シャイニング!」「ギャー!、ギー!」ふぅ、なんとか無傷で追い払えました。手加減は難しいです。「あ、あ、団長、ど、どうしましょう」「ここは、ひとまず、俺が話てみる」「でも、」「大丈夫だ、俺には助けてくれたように見える」「その通りです。全員無事なんですか?」「いや、途中でローウルフに襲われてな、ほとんどの仲間が死んだよ。ところで、貴女は何故我らを助けてくれたのですか?」「助けを求めていたからだ」「貴女は魔王の幹部ではないのですか?」「違う、私は魔王の幹部なんかではない」「そ、そうですか。安心しました。ところで、提案なのですが、その優秀な魔術を使って、我らの街のギルドに入りませんか?」「ギルドか、懐かしいな。いいだろう。さぁ、街まで案内してくれ。」
基本的に英雄達以外は後付けです。