超ショートショート「シャンシャンと星が降るだけ。」No77
わたし 星は好きだけど、星座については何一つ知らない。
シャンシャンと星の降る夜。私はビルの林立する街から飛び出して、少し離れた丘まで来ていた。
夜空は海のように深い色を抱え、その奥地から光の線を放出している。
空から降る光の一つ一つが、燃え尽き消えゆくものだと考えると、大事なものを無くしてるみたいでなんだか悲しい。
そんな気持ちに酔っ払っていると、星のひとつがヒューーーンと言いながらこちらに向かって降ってきていた。私は驚きのあまり体が固まる。
ドン!
私がゆっくり目を開けると、そこにはほのかな光を放つ、星型の石があった。暗闇の中で消えそうな光を放っている。
隕石?
私はその異物に惹かれるように、少し触れてみる。熱いかと思ったが、そんなとはなくアイスみたいにひんやりと冷たい。
持ってみると異様に軽くて、まるでこの世のものとは思えない。それでいてその光をみているだけで、遊園地に来る時のような高揚感と、育った家のような安心感を与える。その光に、私は釘付けだった。
私はそれを急いでバックに詰めると、足早にそこを去った。
それ以来、その石は私の部屋に置いてある。
不思議な石から何かが起こる気配はないのだけど、私はその石がすっかり好きになってしまっていた。
ただ、寂しい夜は一緒にいて、楽しい明日を一緒に喜ぶだけ。
そんな仲になっただけである。
お恥ずかしながら文章の仕事を目指しています。先はまだまだまだ遠いですが、一生懸命1歩ずつ頑張りたいと思います。アドバイス等をどしどし下さると助かります。
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今度の一番くじのB賞、カービィーのランプがどうしても欲しいなみのりです。
1回やったら一番下の賞でした。(でもタオルは嬉しいです。)
代わりにマホロアの人形を買ったのでテンション高いです。