冒険者マスクだね
宜しくお願いします。
いま俺とキュラリンは亜空間にいる。
どつき合いだと、お互い怪我をするかもしれないので鬼ごっこを開始したのだ。
「い〜ち、にぃ〜い・・・・・じゅう、いっくよぉ〜」
[ ドンッ! ] まるで大砲の様だ!
身体能力で劣る俺は、きっと伸び代がある筈なのだ。
リミットステート化し、プラズマを纏い全力、全開でダッシュをする!
「あはは、あははははははは、あははははははははははぁあああ」 変なテンションになりながら、駆け巡った。
「どうだ!俺に追いつけまい!」
「ん?何か良い香りが.....」
俺が上を見上げるとフワリと浮かんでいるキュラが天使の微笑みで.....
「ジン、つかまぁ〜えたっ!」
優しく抱きしめられたのだ。
俺の中では超高速移動中なのに、彼女を見た途端時間が止まったかの様だった。
多分15分とかからずに捕獲されていまいました。
(何だか鬼ごっこの方が、俺のレベルが上がりそうだな...)
今度は俺が鬼になったのだが.....
1時間経過........2時間...駄目だ!このままでは....
ちょっとズルしました。
そうです、自分を不可視化させてトランジェントディビジョンして追い込み捕まえました。
「はい、キュラリン捕まえた!」
「ジン、ずるぅ〜い!ぶ〜ぶ〜ぶ〜」
(楽しそうに逃げる顔も十分堪能させて貰ったし、正攻法で捕まえられる気がしません)
「可愛い子が、ぶーぶー言ってはいけませんよ」
「私が、可愛い?」
「まっまあ....な.....」大人な対応を心がけて見たが、あえなく俺がドキドキしてる....
「エヘッ、ゆるすぅ〜」 抱きつかれました.....
「そろそろ出るか?」
「そだね」
木の陰に出て来た俺とキュラは周りの様子を伺ったのだ。
「あっ3人いるよ」
「ああ、俺も探知した」
二人で三人がいる小屋の横へ忍び寄り話し声に耳をそばだてた。
「らっくしょ〜っスね」
「ああ、あのお方が居れば何でも思いのままだ」
「お前ら、あんまり奴のことは信用するなよ」
「なんスか、それ...」
「ソロソロ到着する様だな、行くぞ!」
「へ〜イ」
「はっ!」
一人はダルそうに、もう一人は直立して答えていた。
小屋から出て来た三人組は森の切れ目に整列して仲間を待っている様だった。
[ ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ ]
大きな荷車を三頭の馬で引き、更に隊列を組んだもの達が約30人、手に手に色々な防具や武器、衣服、を持ち、馬車に続き入って来たのだ。
「か〜〜っかかかかか、おめぇーら今日は最高だな!」
「「「「「おぉ〜う!」」」」」
地鳴りの様な野太い声がこだました。3メートルはあろうかの大男は唾を大量に飛ばしながら入ってきた。
「おい、馬車に詰め込んだ奴らを連れて来い」
「了解でさ」
肌着だけにさせられた人達 8人は地べたに膝をつき、震える者、恨めしそうに睨む者がいたのだ。
「おかっ......殿下を解放して!」
「なぁ〜にが?」
「殿下を攫ったのはあなた達なのでしょう?」
「さぁ〜?しっかしよぉ俺がもしそうだとしたらどうするんだ?何ができるんだ?オメ〜に!ああっ!」
「くっ!あっあっアンタな...「おやめ下さい、ココは冷静に....」
「ほ〜お、冷静にってか」 かっかかかかかかか
「おい、お前らあのお嬢ちゃんを好きにして良いぜ!取り敢えずよぉ、立場ってぇのを分からせねぇとなぁ」
「くっならば.....」 舌を噛み切ろうとしたのだが..
「おっとぉ、死なせねぇよ!おい縄ぁ持って来い!」
口に縄を巻かれてしまった。
縄はきつく縛られたのか口の間から血が滴り落ちていた....
「くそっ王女が.....」
「さぁ〜て、後は王様?を呼び出してっとぉお前らが大事にしている魔神様の獲物を回収させて貰おうか」
「まだ、言うか!そんな物は我が国には無いのだ」
「はいはい、雑魚君は黙っていてね」
「さぁ〜て、お前が王女だってぇ事はもう分かってんだよ!獲物を保管している場所を解錠する呪文を教えろ....ん?」
少女は頭を横に振った。
「ほぉ〜、根性あんじゃねぇか。言いたくなったら首を縦に振るんだな!」
「おい、はじめろ」
「ひやっはぁ〜〜!俺が一番だぁ!」
飛び掛かった、バンダナを巻いたガリガリ男は銀色に輝く巨大なハンマーで弾け飛びました。
[ べちゃちゃ・・・ ]
肉片が、親玉風の男の顔に大量に掛かったのだ。
「んなっ! なんだぁ?」
「だぁ〜れだ!テメェは!」
「せっせっせいきのみかた....」 ポッ
「だあ〜、濁点入れなきゃダメでしょ!せ・い・ぎ・分かった?正義です」
「何故か、恥ずかしいの.....」
「分かった、じゃあ俺が言うから」
「ゴホン!俺達は通りすがりの冒険者だ!」
「あっズルッ!私だってそれだったら言えた、言えたぁ〜」
(ねぇお仕置きは?ねぇお仕置きって言わないの?)
コソコソと喋っていると....
「何なんだよ!オメェら」
「ふっふはははははは、冒険者マスクだ」
「私は、マスク・ド・レディ」
「行くぜい!」
名前の通り、キャラバン会場で購入したジェイ◯ン風マスクを被りました。リアル情報は隠しておかないとね。
キュラは完全にモグラ叩き感覚で盗賊を潰して行くのだった。
10分後、俺とキュラ、下着姿の方々そして親玉という図式になっていた。
「このっ、バケモンが!俺の精鋭部隊31人が全員瞬殺だとぉ?」
「まぁお前だけは、俺が許さないからサッサと掛かって来い!」
「うりゃぁああああああああああああああああああ」
(声、うるっさ!)
ドタドタと走って来るが....まぁ遅い...振り上げた巨大な斧を振りかぶり....
[ ドカッ ]
「けっ口程にもねぇな、そこの細いバケモンの方がいくらかマシだったんじゃねぇか?」
巨大な斧を振りかぶった後に、起こった土煙で視界が悪い中....
「おい、又言いやがったな!俺の大事を罵る奴わぁ絶対に許さん!」
[ スパンッ ]
素手でも良かったが、キャラバンで購入した短剣を使って見たかったのだ....雷を纏わせて下から切り上げただけなのだが....後ろの小屋そして倉庫まで叩き斬っていました.....
(ヤッベ....やり過ぎちまった....)
下着姿の方々は
「...................................」
「...................................」
「...................................」
「ひっひっふぅー、ひっひっふうー」
(ラマーズ法かよ!)
呼吸を整えていたのだった。
「まぁ、何だ!無事で良かったな!」
「撤収!」
「はぁ〜い、てっしゅう」
隠蔽の魔術を解除して、地中に閉じ込められていた方々を運び出して、はい終了です。
「さっ!行くぞ!マスク・ド・レディ君」
「うん♡ 分かったぁ」
俺達は颯爽と飛び去ったのだった。決して逃げた訳じゃ....
(俺こんな感じの奴に憧れてたんだよなぁ〜)
「ジン、何だかとっても嬉しそう」
「あはははははは」
「ぷっぷぷぷぷっジンおもしろ〜い」
「あはははははは」
「クスクスクスクスクスクス」
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「大丈夫ですか、ブレンダ様」
「ええ、私はもう平気よ」
「ところで...」
「はい、倉庫の様な建物の裏に大穴が開いておりその横でアディ殿下の無事を確認しました」
「良かった....一体あのマスク様は何者なのでしょう」
「族の生き残りはどうしますか?」
「主犯格のモナス・アプルトンは死んでます、何も聞き出せないでしょう」
「では....」
兵士たちは、その場で賊共の息の根を止めて死体を燃やして帰国の途についたのだった....
「ジン、怒ってた」
「何が?」
「あの真っ二つにした人に」
「ああ、怒ったな」
「私の為?」
「うっ!えっええ〜っとぉ.....」
キュラは突然キリリとした顔付きになり
『俺の大事をののしるやつわぁ〜・・・「うわぁああああああああ」
「キュラリン、お願いさっきの俺の言葉忘れて.....」
「エヘヘへッ・・・」
「キュラリン、ありがと〜「イ〜ヤッ!」 ベッ
綺麗なピンク色の舌をチロリと出して、走って離れて行ってしまった....
「あああ〜〜〜キュラリ〜ン」
読んで下さり、ありがとうございました。
次回も宜しくお願いします。




