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キャラバンだね ②

宜しくお願いします。

鍛治師の女性は冬凪(トップ)黒髪だが光が当たると赤髪に見える非常に綺麗な背の高い女性だ。黙っていればお姫様と呼べそうな雰囲気ではあるが、実際はかなり男勝りなイケイケである。


「今日は何だい?」

「ああ、俺の友人を紹介してやろうと思って連れて来たんだよ!」

「ふ〜ん」

「まぁ勝手に見な!」

「ああ、遠慮無く....」


「ところで、ギンさぁ〜このカンテラ村に居る...ジンて冒険者を知らないかい?知っていたら紹介して欲しいんだよ!」

「ジンだと?」

「ああ、アンタ顔だけはデカイだろ!」

「イヤイヤ、そういう場合デカイじゃ無くて広いだろ!」

「ギン...コマケェ...ナァ....」

「まぁお前が王都から出て来るくらいだから何か目的があると思っていたけどよ...」

「んで?どうなんだよ!」

「多分お前の探してる奴はアイツだよ」

「マジかぁああああ」

(何だか騒がしいな)

「ちょっアンタ!」

「ん?俺か?」

「アンタがバジリスクの幼生を捕まえのかい?」

「バジリスクの幼生?ああ、あの幼生を捕まえたのは、この子だよ」

「ジン、なぁにぃ?」 このテントの中にある最も大きなハンマーを担いでいた....

「なっなっ!アナタ、そのハンマー一体何キロあると思っているの......しかも片手で......」

「ジン、ジン〜この武器とっても良い感じだよ」

「気に入ったみたいだね」

ハンマーに100tとか入って無くて.....良かった......

「あのバジリスクは、このキュラが捕まえたんだよ」

「信じるしか無いようね....」少し疑いの目で見られている?

「後どうやって仮死状態にしていたの?宮廷の魔術師達が驚いていたわ....幼生を覆っていた膜を解除したら、メチャクチャ元気で最高の素材だって言われたのよ」

「あの幼生は、トップさんが買ってくれたんですか?」

「そうよ、それで幼生の出所を調べまくってやっとこのカンテラ村の冒険者のアナタを見つけ出したのよ」

「どうかしら?私の所で働かない?」

「う〜ん、お断りします」

「決断はやっ!..........まぁそうよね....」

「じゃあ、今晩付き合いなさいよ!」

「えっ?」

「ギンも、それにキュラさんも....ねっ♡」

「ワ・タ・シ・も行くぅ〜」センが背伸びをしながら手を挙げていた。

「おや、ジンの子供なのかい? 可愛いわね」

「オ・レ・ノ・コ・だぁ!」

「はぁあああああああ?ギン!何処で攫ってきやがった!それとも奴れ...「うぁうわぁあああああ」 ギンは両手を地面につき、崩れたのだ。

ギン、頑張れ!


キュラはハンマーを気に入り手放さなかったので購入した。魔法が付与された武器で使用しない間は腰から下げられる位の大きさになる優れ物...しかし何故か重さは変わらない為うっかり普通の人が持った時には、間違いなく腰を痛めるだろう....

俺は....要らないんだけど....とも思ったがせっかく名鍛治師と出会えたのだ、一つ業物を!っと、腰から下げられる位の大きさの短剣にした。

その短剣だが、名鍛治師トップが最も手間暇をかけて作った業物だったのだ。選んだ俺を高く評価してくれたのは正直嬉しかった。

短剣の凄い所は、どのような属性の魔法でも短剣に一時的に付与できるという優れもの!しかもどんなに強力な魔法を付与してもヒビ一つ入らないハズ?と豪語もしていた。


すっかり気に入られてしまったキュラリンと俺は夜の部に強制参加となったのだ。


後は衣類の購入だが、俺とキュラの服のセレクトは完全にセンの独壇場となり、俺達が意見しようものなら.....

「あ゛あ゛っ!この服を、着れば間違い無い!」

「「..................」」


はい、ほぼ全てセンさんにお決め頂きました。


しっかし皆んな暇なのかね?キュラが試着をして出て来る度に、売り子さんは大はしゃぎ....気が付けばイベントの一種になってしまったかのような黒山のような人だかりができていた.....キュラやセンはアイドルと違うぞ! っとボヤいてみたのでした。


センとキュラのペアルックがとても増えました....


本当のイベント会場に入ったのだ。

この会場は最も人気のある場所で、仮設の闘技場になっているのである。

人混みの中をギンと一緒に歩いていると、非常に悪目立ちするのだ。まぁ大剣を背負った大男は否応無しに目立つ、さらにその横には美少女が2人も並んで歩けば....ただの移動がミュージカル美女と◯獣状態である。

女性達からは、溜息と共に羨望の眼差しが....

男性達は、何やら呪詛が........死ぬなよ...ギン.....


シルクハットをかぶった小太りの男が近寄って来たのだ。指という指に金銀の指輪が二個以上はめられ、首からはネックレスをジャラジャラスーツは仕立てが良いのか?黒光りしたタキシード、ニヤリと笑う歯は全て金歯という見るからに金にモノを言わせるタイプだった。

(キッキモイ!)


「どうも、ギンプウさん黎明(レイメイ)です」

「えっ?知り合い?」

「ああ」 何故か不機嫌?

「本日は参加されないのですか?」

「そうだな、今日は友人と来ているからな」

「おやおや、珍しいですね。宜しければご紹介して頂いても?」

「いや...「俺はジン、そして隣に居るのがキュラだ宜しく」

(何だか、ウザそうな奴だがギンが気を使う必要は無い)

「おやおや、お美しいお嬢様だ」 舐め回すように見る目がとてもとても、気持ち悪い...

「キュラでぇ〜す」 キュラは気にする素振りも見せずに挨拶をした。

「ははは、元気なお方だ、見れば貴女は冒険者の様ですね、宜しければこのトーナメントにお出になりますか?」

「えっ?良いの?」

「おい!駄目に...「出たい、出たい!」

ギンが止めようとしたが、キュラの返答が早かった....

「ジン、駄目ぇ?」

「そうだな、先ずはルールを聞いてからだ」

「おや!話が早いですね、私好きですよそういう御仁は...」

「おいおい、ジン良いのか?」

「ああ、キュラリンの実力を見て驚くなよ」

「参加は簡単、ギルドカードを見せれば参加出来ます。ルールは1対1で戦って貰い魔法、武器の使用は可しかし身体を欠損させる程の剣撃や殺す事を目的とした魔法も反則となります。相手を戦闘不能、もしくは参ったと言わせれば勝ちです。一応闘技場内は致命傷の傷を受けそうになると発動する障壁魔法が施されています。如何ですか?」

「ジンは出ないの?」

「俺は、やめておくよ」

「じゃあ、私出るぅ〜」

「良いんじゃないか?」

「マジかよ、ヤルのかよ」

「うん♡」

「じゃあ、決まりだ」

「キュラお姉ちゃん、怪我しないでね」

「うん♡ありがと」


キュラリンはトーナメントにエントリーをしたのだった。


「レディースアーンドジェントルマン!」

「本日のメインイベント!プエルト国王妃ランプ殿下が始められた熱き戦いのトーナメント!プエルト国王妃賜杯カンテラ大会が始まります」


「では選手入場です」


会場は歓声と熱気に包まれたのだった。


闘技場の、中心部に集まったのは16名男が11名女が5名並び選手達が手を振ると歓声が更に大きくなりヒートアップしたのだ。

(人族も結構戦闘狂が多いよな..)

俺とギン、センは選手関係者席に座らされている。


「あれ?あの人って.....」

「マジかよ」

「ギンプウさんじゃね?」

「うぉおおおおお!ギンさぁあああああああん」

「そうです、本日は前回の優勝者ギンプウ様が来ております」

「出ないのかぁよぉおおお」 会場のファンから声が聞こえた。

「本日ギンプウ様はエントリーされておりませんが、審査員をしていただきます」

「マジかぁ、ギンプウさん出てくれよぉ〜〜」

(ギン、凄え人気だな......)


「それでは選手の紹介です............」

選手達の紹介が始まった。

一際大歓声が上がったのが...

キュラの紹介の時だった。

一応、リングネームみたいなものを決めて出場したのだ。

キュラは(モモ)と登録したのだ。

「マスク付けてるけど、超可愛くね?」

「おれ、生涯愛すべき人を見つけた」

何だか色々と問題がありそうな声も聞こえた...がどうやらオーディエンスが味方になってくれた様だ。

ギンの提案で、キュラには簡単なアイマスクを付けて変装をさせているのだ。ファイターは人気が出るらしく、特に女性はややこしい奴に付き纏われる恐れがあるとの事だった。


闘技場を二分して第1闘技場と第2闘技場とに分かれて試合開始、にわかれて試合をして4回勝ち抜ければ優勝となるのだ。

第1試合の相手はギンに少し似た大男だった。

「始め!」

銅鑼のような楽器を鳴らす音が響いた。


大男は舐めきっているのか、掌を上に向けてコイコイとジェスチャーをした。

キュラはジンから全力は出してはダメ、魔法は身体強化以外はダメと言われている為、 キュラは身体強化もせずに自力で対戦相手に飛び込んだ。

余裕を見せていた対戦相手も相手の余りの速さに驚き障壁魔法を展開した。

[ ゴンッ ]

鈍い音と共にキュラの動きは止まった。

「硬いよぉ〜」

「ダハハハ、どうだ!」(驚いたぜ....)

大男は鼻水を垂らしながら一応止められた事に安堵したのだ。

今度は本気だとばかりにキュラに魔法を付与した鎖を投げつけた。蛇の様にクネクネと自在に動き、キュラに襲いかかった。

呆気なく鎖に捕まってしまったキュラは少し扇情的な格好になり、会場が息を飲んだ。 (色んな意味で....)


「がんばれぇええ!お姉ちゃん!」


「うぉおおおおお!ふぁいとぉおおおおおお!」

「モモさぁああああああああああああん」

「モモさぁああああああああああああん...結婚してくれぇえええ」

「頑張ってぇええええ!」

「アイツを殺せぇえええ!」

「モモッモモッモモッモモッモモッモモッモモッモモッモモッモモッモモッモモッモモッモモッモモッ」


センの応援の言葉が会場に響くと、まるで堰を切ったかのように、キュラを応援する声が響き渡り会場を揺らした。

そして、キュラを応援するモモコールが響いた!

(何だか、応援以外も混ざってるよな....コワッ)


「私、頑張るぅ!」

キュラがするりと鎖の拘束をしなやかに動いて逃れ、飛び上がった。

背中に白い翼の様な光を発した瞬間、対戦者は目が眩んだのか、少しふらついた。会場の観客も目が眩んだ様だった。そして対戦者が目を腕で覆った隙を逃さず、キュラは対戦者の真横に立ち、掌を当て掌底を放った。

対戦者は闘技場の側壁に叩きつけられ、失神戦闘不能となり、キュラは一回戦を余裕で突破したのだが、次の試合は、お腹が痛いと言って欠場してキュラは失格となった。


その後、キュラの戦いで一部の男達がMOMO親衛隊とMFC(モモファンクラブ)が結成されその後著作権無視の勝手な キャラグッズも多数作られたのだ....

余談だが、その年に生まれた女の子にモモと名付ける親が増えたとか.....


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「キュラリン、何で辞退したんだ?」


「だってぇ〜あの人達に怪我させちゃいそうなんだもん。どうせ戦うならジンと戦った方が気持ちが良いんだもん♡」


まぁ、そうなるよね....


その後黎明(レイメイ)に付き纏われたのは言うまでも無いてすよね。

読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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