ギルドに登録だね
宜しくお願いします。
全く!なぁんて日だぁ〜〜
ムッツリ確定の俺は少し不貞腐れながらギルドカウンターの前にいたのだ。
「10歳は超えていらっしゃいますか?ではこちらの用紙に記入してください」(10歳以上でギルドカード登録できるのは鬼人と同じか)
以前プエルト国で書かされたものとだいぶ違うな....
鬼人と人族の差なのかな?
[ パーティ名 ]
[ 名前 ]
[ 15歳以上か以下かの二択 ]
以上である。
後は任意で記入してもしなくても良いらしい。
要は細かく書けば指名依頼などが来る確率が上がるとの事。
(別に書かなくて良いか)
「何ぃ!」
キュラがサラサラと書いているしかも字がメチャクチャ綺麗だ。
「キュラリン、どうして書けるんだ?」
「エヘヘへ、パっ...ジンが書いてるのを見て?覚えたよ」
(ああ、そうだったのか、俺の中に入っている時か....って.....ええええ!)
(じゃあ、あんな事やこんな事をしていた時も....見ていたのね.....はっ恥ずい....恥ずすぎる!)
(ううう〜俺がキュラリンの中に入りたい......)
何故か、キュラは両手を広げておいでおいでしている。
「どっどうしたのかな?」
「わかんなぁ〜いけど、ワタシの所に来たいのかな?って思ったの♡」
(oh!読心術マイスターなのですか?)
「べべべっ別にぃ、そんな事思ってないしぃ〜」
「ガッハハハハハハハハハ、兄さんムッツリ確定だな!」
「..................此処のギルドを潰すか.....」
「パっ....ジン....ダメでしょ.....メッ!」
あっ何だか懐かしい......
緑色のギルドカードに俺とキュラの血を少しだけ垂らして登録完了。
「ローディング」
掌に消えていった。この辺は一緒だな。
キュラリンは?とも思ったが、無事に収納された様だった。
(いちいち、ステータスの確認をされないのが、助かるな....カンストカードも無くなったしどうするかな)
「リード」
改めて確認すると、特にステータスの表示は出なかった。
プエルト国のカードと違うようだ...いつかタイミングを見計らって聞いてみよう......
緑は初心者
青は中級者
赤は上級者
そこから先は人外の領域で鬼人族のランクに入るようだ。ランカーとして登録となりFランクから上がっていきAそしてSやSSとなっていくのだ。
なので、ギンプウのCランクは人族としては人外の強さだそうだ。
「此処のギルドはいつもこんなに、騒がしいのか?」
「まぁ田舎だからな、皆んな家族みたいなものだぜ」
「そうなのか....」
俺は此処が気に入ってしまった。少し滞在しても良いかな?
一応俺達が捕まえた食材をギルドに見せると、なっ何と金貨7枚にもなったのだ。
俺が捕獲した魚の中に幻のイト魚が1匹混ざっていたのと、キュラが捕獲したバジリスクの幼生は滋養強壮に効果絶大で、貴族には特に人気で捕獲できれば即売れるとの事。しかも今回は生きているので、金貨10枚でも売れる時は売れるらしい....
この村でそこまでの金額で引き取れる商人は立ち寄るはずもなく、全ての食材で金貨7枚で売り払ったのだった。
(ふむ、商売って楽しいな...)
早速だが、宿を確保しに村へ繰り出したのだった。
人口は3000人位の中規模な村だが、風光明媚で冒険者や商人達が良く立ち寄る為やはり活気があって賑わっているのが特徴だ。
此処には異形の魔物も少なく薬草や食材、素材に適した魔獣が多く棲んでいるらしい。
村の中心部には噴水広場が有り、そこに1人の女性の像が建っていた。
「あれは......」
何度も見た顔の像で、その像の下に名前が記されていて読むと.....
バーサクヒーラーのランプさんだった。
(ヤッパリ....)
どうやらこの村の開拓や整備に尽力したとある.....
何でも此処は王都から工業都市であるシャムまで続く輸送の重要な経由地として開拓したようだ。さらにシャムまで続くを2日程進むと、ギンの家があるのだそうだ。
ギンも依頼を完遂すると、そそくさと自分の家がある、タウンボルへと向かって行った。
「又、会おうな!約束だからな!遊びにも来いよ」
「ああ、分かった」
顔はコワモテだが、本当に良い奴だった...かなり勘違いされるタイプだろうな....
等と独り言を言っていると、キュラがヨシヨシしてきて....泣いても良いよ?....だとぅ.....
はぁ...一体誰に教わったんだ?
宿屋に着いた俺達は今後どうするかを考えたが、生活基盤を整えるためにもお金を稼いでそれからだね。って事になったのだ。
暫くは、依頼を受けたり森で捕ってきた食材を売り生計を立てないと.
明日も森に入り食材探しの計画を立てるのだった.....
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高ランクの魔獣も討伐していたので、実入りも多く存外と上手くいき、良い暮らしが送れて既に1ヶ月が経とうとしていた。
何だかとっても居心地が良くこのまま年を重ねても良いかな?何て事を考えてもいたのだが、ギルドから呼び出しを受ける事に....
[ カララン ]
「コンチワ 」
「おう、来たか」
「そろそろ、アンタらランカーにならないか?」
「へっ?まだ緑なんだけど?」
「アンタらが狩ってくる魔物はスゲー高ランクの物が混じっていてな、買取部隊からの推薦があったんだよ。滅多に無い事なんだぜ」
「そうなのか?」
「ああ、それにどんな狩り方をしているのか知らないが、状態も良いから商人の卸先でも評判になってんだよ。お前達を引き入れたい何て声も聞こえて来るぐらいだぜ」
「何だか嬉しそうだな」
「あったりメェーだよ、おかげでここのギルドの評判が急上昇中なんだぜ!ギルドマスターとして鼻が高いってもんだ!そんで?どうする?」
「そうそう、ランカーになると任意でステータスを公表出来る。するとお前、指名依頼などが来るようになるんだよ」
「ステータスの公開って?」
「まぁ、AやらSランクとは違い自己申告になるんだそんで依頼者はステータスを確認して依頼を決めるってぇ〜事だ。変に高く登録すれば依頼を失敗する恐れもある、最悪死ぬ事もな....公開するなら正直に申告しろよ」
(ふ〜ん...この辺りも鬼人族と違うのか...)
「ありがとう、分かったよ」
「でっ?どうすんだ?」
「ランカー登録するよ」
「そうこなくっちゃな!お嬢は?」
「やるぅ〜」
「はっははは・・・」
俺とキュラはめでたくFランク冒険者になりました。
カンテラ村のギルドで人族がランカーになったのは2年振りらしく、ギルド内は大いに賑わったのだ。
「あれ?」
「おう、久しぶりだな」
「ギンじゃないか、どうしたんだ?」
「ああ、たまたま依頼を探しに来たんだが.......ジンお前全然遊びに来ねーじゃねーかよ!」
[ グリグリグリグリグリ ] ウメボシを食らった...
「イタタタタタタ」
「あっ面白そぉ〜・・・」
[ グリグリグリグリ・・・メリッ ]
「うきゃぁあああああああああああああああああ」
俺のライフはゼロになりました.................南無......
15分程意識を失った俺は.....
「はぁはぁはぁ......キュラリぃぃン......」
「川向こうで、お爺ちゃんがおいでおいでしていたのが見えちまったじゃないかぁ〜〜」
「エヘヘへ、ジンに勝った!」
「勝ったじゃありません.....メッ!」
「ゴメンナサイ・・・」
「よろしい」
「ガッハハハハハハハハハ、相変わらず仲が良いなお前達は」
「ん?」
ギンの後ろに誰かがひょっこり顔を覗かせた。
「ああ、紹介するよ俺の娘雋だカワイ....「はぁあああああああああああああああああ?」
「えっええええええええ、ジン、ジン、きっと攫って来た娘だよ!ねっねっね」
「なぁ、余りにも酷くねぇか?」何だかギンが落ち込んでる...
「だけど、余りにも違うだろ」(顔が、体型が、雰囲気が....可愛いすぎる!)
「そだよぉ〜、同じ血が流れているとは考えられなぁい」
「うっうっうう・・・」
「お父さんを虐めないで、その事はとっても気にしているの」
「え?あああ、すまなかった」(棒読)
「ゴメンネ」 ペロッ キュラは舌を少し出して戯けた。
「まぁ、次からは気を付けてくれよ....お嬢さんだから許すけどよ」 ポッ
「あつお父さん、顔が赤くなってるぅ〜ヤラシィ〜」
「いや、なってねぇ〜し」
「お母さんに言ってやるぅ〜」
「あっやめて、お願いだから、本当、マジで、そそそそうだ!お洋服でも買いに行こう」
「う〜んどおしよっかなぁ〜」
「ガハハハハハハ、大剣使いのギンも相変わらずお母ちゃんにはヨワヨワだな」
「いや、マジでうちの嫁さんの怖さを知らないからそんな事がた言えるんだよ」
「ヤッパリ、お母さんに....「うわぁあああああ」
ギンさんはその場で崩れ落ちた....
(平和だね)
ギンは何故か俺の肩を掴んで満面の笑みを浮かべ
「なあなあ、お前達は何時なんだ?」
「ん?何が」
「そりゃあお前、しこたま稼いでんだろ?ソロソロ家でも買って....なっなぁあ〜」
「なんですぅ?ワタシも関係あるはなし?」
「そりゃあお前達は、ソロソロじゃねぇのかよ」
「え〜なぁにぃ〜?」
「あ〜まどろっこしい 結婚だよケ・ッ・コ・ン!」
「けこん?」
「うっ!あっあ〜〜まだ先の話だな」
「何だよ、ジンお前知らないのか?そこのお嬢を狙ってる奴は多いんだぞ!ボヤッとしてると掻っ攫われるぞ」
「ワタシはジンと離れないよぉ〜」
「ほら見ろ!あんまり女を待たせんじゃねぇぞ!」
「まぁ飲もうや」
「あっああ」
その後、キュラと冒険者達とが飲み比べを始めた.....
キュラの飲みっぷりは豪快で.....盛り上がった....
とても盛り上がった......
冒険者の1人が潰れた....
キュラは..........潰れました......
俺はキュラを背負って宿屋へ向かおうとギルドをでた時...
「なぁ、ジン」
「何だ?」 ギンが話しかけて来た。
「ランカーになったからって、ちょーしに乗って無理するなよ!」
「ああ、心しておくよ」
「またな!」
「ああ、またな!」
読んで下さり、ありがとうございました。
次回も宜しくお願いします。




