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レヴィ登場だね

宜しくお願いします。

メドは月華達に向き合うと話始めた。

「東の海域を何人も立ち入る事が出来ない海域にしてしまったのは、私達なのです」

「東の海域、聖域の事か」

「ええ、そうです」

(何だか、私達の手に負えない感じが....)


メドが明かすのは、エノシガイオスの今の姿からは想像がつかない程の、強者であり海を支配し、大地を作り出す程の神であった。更にその強さ故に数多の女性もいたのだが、1人の女性と結婚する事になった。その名はアンフィと言い、とても美しい女性だった。しかし結婚後もエノシガイオスの女癖は治らず、時が経つと1人2人3人と浮気を繰り返して行きました。その例に漏れずに私も相手が既婚者のエノシガイオスと知った後も心を許してしまった男から別れられなくなっていたのです...浮気相手の女達の中には独占欲が強く、私とエノシガイオスとの仲を妬まれある時、私のお腹にエノシガイオスの子を宿したと噂が流れ、その噂がアンフィの耳に届く事になった経緯まで話して聞かせてくれた。

「コイツは...最悪じゃ...」

「なっなんと....」

「私も話を....」 ジベットに捕らわれているアンフィも掠れる様な声で話し掛けてきた。

「私の話を最後まで聞いて欲しい.....そして私を側室に迎えるなどと噂までが飛び交い出し、長年子に恵まれなく悩んでいたアンフィの逆鱗に触れたのです。アンフィは、エノシガイオスの得物を手に持ち私に襲いかかって来たのです。私は深手を負いましたが、エノシガイオスの元を去りました」

「アンフィは私を殺したと勘違いしたのでしょう、そのまま自害したと聞きましたが?貴女は本当にアンフィなのですか?」

「うふふふ、私も死ぬ気で自らの胸を刺したのよ、しかし致命傷にはならなかったみたいね。でもメドゥと再会出来て良かったわ」

「本当に?そう思っているの?」

最低男に惚れてしまった、女2人は長い時が流れた今では何故か友情の様なものを感じていた。

「ところでメドゥは、目をどうしたの?」

「とある島の住人に、若かった頃のエノシに雰囲気の似た男がいて....深くは話さないけど、その者に与えたんです」

「あらあら、本当にメドゥは....そんなにお人好しだったかしら?」

「私は南に下った島から海域や人々の暮らしを見て、世界も旅をしてきたの、南の島の人族は魚人に近い存在で、何故かほっては置けなかったって事かしら」

「その目を与えた人って、ブルボンにいるイオと言う青年じゃないのか?」ルクリウスはもう分かったとばかりにメドゥに話し掛けた。

「ふふふっ、さあどうかしらね」

「まぁ、個人の特定までは良いじゃろう」

「僕もそう思うよ」

「そっそうだな...すまない....」


「イオは、エノシガイオスで間違い無いんだな」

「「ええ」」

「核を取り出した、エノシが偽物でイオから核を奪った張本人だと」

「そうね」

「だが、どうやって身体を手にしたんだ?」

「私には、伴に寝ている隙に自分の身体を異界から来た魔神に乗っ取られてしまったと言っていたわ。更に自分の身体を復活させてもその魔神を倒すのは難しいと言われて、私に新たな力の源になる核を与えるから、共に戦って欲しいと...」

「あっ!それであの偽エノシは勇者の核を返せとか言っていたのか」

「だけどよ、あの偽エノシの力もとんでも無かったぜ」

「もしや、あの遺跡の大虐殺と何か繋がりが...」


「....................」

アンフィの背後に黒い影が...

「お前!.....グァァァァァァッ......」

「アンフィさん」

「返してぇ貰いますよぉ」

アンフィの身体から虹色に輝く光が溢れ出し、1つの球体となり、偽エノシの身体に吸い込まれていった。

「フハハハハハハハハハハハハ、流石は勇者の核でぇす!サイコゥでぇす!」

「仕上げでぇす!」偽エノシはディア達の所に飛び込んで来た。

「あっ!」

「しまっ...」

エノシガイオスの取り出したばかりの核が浮いていた。


[ ザバンッ ] [ ガキンッ ]


少し遅れて、イオが河から飛び出して来た。

偽エノシは、後30センチの所で何かの障壁に遮られ伸ばした手が弾かれた。


「んっなぁ〜〜〜ぜぇ〜」


「わっはははははは、偽物め!俺の勝ちだぁ!」


イオはその核を手にすると、自分の胸の奥深くに拳ごとねじ込んだ。


「あっバカなの?」

「ええ、本物のエノシはバカなの......」

「ゴバァ〜〜・・・」 盛大に血を吹き出すエノシは意識を失った。


「すまないが、ディア・トゥルス・デメララそのバカを頼む」

「「「了解じゃ」」」

「ただ単に胸に核を押し込むだけで元に戻るわけ無かろう.....」


「アチシ達の出番だな!」

「ああ、アイツだけは許せんが、1つだけ確認したい」

「ああ〜ん何だい?」

「遺跡付近で起こった大虐殺の件だ」

「ああ、アレね私の仲間にマモンって奴がいてねぇ、私の核と肉体を召喚する為に生贄が必要だったのさ

ぁでも多すぎたみたいだからついでに、ルシファーが奪った世界に居た勇者も連れてきたってわぁけ」

「盗賊達でも無いだろう?」

「あはははははは、気付いたかぁい?確かドロミテって国の王妃アディを使えば、ゾロゾロと砂糖に群がる蟻の様に集まって来るわ来るわで楽勝だったよぉ」

「お前は...何者...なの...だ」

「ああ、申し遅れたぁねぇ、私はレヴィと申しますぅ。異界で私も海の管理者だった者でエノシとの相性は抜群だったよぉ」

「なぁ...ルクリウスいつまでくっちゃべってんだ?」

「あっああ、そうだな」

「良いよな、もう」

「ああ、決着をつけよう」


「ふふふふっ!.........グゥゥゥゥッ....」

レヴィの身体が虹色の光に包まれ苦しみだしたかと思うと....

「あああっ何、何コレ、最高・最高・サイコゥ・滾る・滾る・滾るぅ〜〜」


「やばく無いか?」

「やるしか無い」


「りゅうじ〜んふぉ〜むからのぉ、紫炎弾」

レヴィの発する光へ撃ち込んだ。


レヴィの発する光は更に輝きを増して、紫炎弾を消滅させた。

「あり得ない...」

レヴィの纏っていた光は収束し、人影が現れて来た。

見た目は人型になったが、肌は鱗が浮き上がり、目は有鱗目そして背中には竜の翼が生えていた。まるでその姿は、青いアレス(男)だった。


「何だよコイツは!」


(不味いな、アレスは情が厚すぎる)

一瞬でアレスの本質を見抜いたルクリウスは、すぐにアレスに下がる様に命じた。


しかしアレスはそんな命令なんぞ聞くタマでは無かった。


そのまま、レヴィへ突っ込んで行った。


戦闘センスの塊であるアレスは、初見の数手は攻撃を貰ったが、速さで圧倒している事で決定打を受けていない。...いや、受けてはいたのだが、メビウスの帯のペンダントの効果で凌いでいた。


「なぁかなぁか、やりまぁすねぇ〜」 レヴィはほくそ笑んだ。

レヴィの放つ雰囲気が少し変わった。

「へへ!ソロソロ見切れて来たぜ」

アレスは大振りの一撃を繰り出そうとしていた。

「不味いぞ!アレス、下がれ!」

ルクリウスはアレスとレヴィの間に割って入った。

レヴィは、右腕の先に黒い亀裂を空間に作り出した刹那。

[ バキンッ ]

ルクリウスをリィパルシャン [ 障壁魔法 ]毎切り裂いたのだ。

「くうっ.....」

「おい、ルクッチ大丈夫かよ?」

「ああ、かすり傷だ!」

「おいおい、すげー血が出てるじゃねぇーか」

「気にするな、それよりも同族なんかでは決して無い、本気を出さなければ、アレス負けるぞ!」

「ああ、ああ、分かってるよ。ルクッチ血が、止まんねーじゃん!」

「そうだな、私は少し休んでくる」

「ああ、そうしろ」

「レヴィだったな、本気で行くからよ!」

「あら?今まで本気じゃ無かったのかい?」

「ああ、そうだよ!」

飛び込む速度は、今までで見せたことも無い程の瞬発力を見せ飛びかかった。

竜の必殺技は然程多くはない、火炎を吐く、スクリーム、そして.....


「ドラゴンクローだぁ〜〜」


今までアレスが放って来た攻撃技で最高の一撃だ。


[ ズドンッ ]

地響きと共に、砂塵が舞い上がった。


「やれやれ〜貴女の攻撃はとても素直すぎる、そのまま飛んでくるだけでは避けるのは容易いねぇ〜」


「くっそお.....」


立ち上がったアレスは、自爆のダメージも有り、少しふらついていた。

気持ちを切り替えて、竜のスクリームを放つ。


「うおおおおおっ未だこんな力が....」


「おりゃああああああああああああああああああ」


スクリームで怯んだレヴィにアレスは全身に紫炎を纏い突っ込んで行った。


「甘いでぇすねぇ〜、私の出した勇者の剣はあらゆる物を切断するデュランダルでぇす」


「死ねぇ!」


[ ドンッ ]


紫炎を帯びた火の玉はレヴィの手前で弾かれる様に飛んで行った。

紫炎を弾き飛ばした真っ赤な炎の塊はレヴィの目の前に留まり、デュランダルはその炎を切り裂いた。


[ グギャ〜〜〜 ]


「えっ? アチシを庇って?」


レヴィとアレスの戦闘に割って入ったのは、サラマンダーのサラちゃんだったのだ。

サラちゃんは身体を両断され、断末魔の声と共に、レヴィを巻き込み爆発した。


直径70メートルは超えるクレーターが出来る程の衝撃波が襲い爆炎の影響もあり視界も悪く何も見えなくなっていた。


しばらくすると、視界も晴れて来てレヴィの存在は完全に消えているのを確認した。


「アチシ....」

「どうしたアレス?」

「ルクッチごめんなさい」

「アレスが謝るのはやめてくれ」

「だってだってよぉ〜、サラちゃんまでぇ〜」

アレスは号泣して止まらなくなっていた。

「アレス、サラちゃんなら大丈夫だよ、暫くすれば又戻って来てくれると思うよ」

「そう?そうかな?」 やっぱり泣き噦るアレスだった。

「今回の件で、反省して!先走るな!」

「ハイ」

「皆んなと協調性が大事!」

「ハイ」

「お説教は終わり」

「ごめんねぇ〜」

ルクリウスのお説教をアレスはとても素直に聞いていた。


ディア・トゥルス・デメララ達はルクリウスとエノシガイオスの処置が一旦片付くと....


「全く、妾達の旦那様は....出て来れば良いのにのう」

「でも、素敵な人ですね。あのバカに少しは.......」

デメララとメドゥだけは先程何が起こったのか気が付いたようだった。




サラちゃんが自爆した時、レヴィはまだ生きていたのだ。

爆発の衝撃波と爆炎に紛れて、やっと到着したジョー・タカオカは、レヴィをバウンダリゾーン [ 結界 ] で包みQちゃんと共に高速移動をして、アレスから数十キロ離れた荒野に連れて来ていた。

聖剣と言われる剣の出所や、アルゴの情報、勇者の名前、どの様な世界を滅ぼしたのか?等を聞き出したのだ。脳の改変でアッサリ全てをさらけ出したこのレヴィだが、殺してしまう前に先ずは体内に取り込んだ勇者と話をしたくなったのだ。

理由は勇者の名前がヒデオ・ナンカイそう同郷の者かとも思ったのだ。しかし話を聞く限り、レヴィの話と合致していて、俺が居た世界から来た者では無いようだった。

勇者との会話は核に直接念話で話しかけると、何でも話せる気さくな人柄だった。

俺は、プエルトに戻った時キビ爺(ビッケ)から念話の方法を学んでいたのだ。

先程レヴィが語ったでっち上げの話も理解していたので、この世界の生きとし生ける物への恨みは無くなったとも言っていた。

だが、流石は勇者と言うべきか、ヒデオはレヴィの中にいる事を望み、魔神アルゴ討伐に協力してくれる事になった。

レヴィの人格はヒデオになり、レヴィの人格は脳の改変によりトラウマを植え付け、ヒデオの邪魔をしないどころか、言いなりになったと思う。

心強い仲間が、敵側に出来たのだった。

読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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