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優男......だね

宜しくお願いします。

「お嬢さぁん達? ブルボンは初めてで〜すか?」


「「はぁ?」」


「何かお困りですかぁね?」 キリリッ


何だか、金髪のヒョロイ、優男が髪をかき上げながらヤケに白い歯を見せて声を掛けて来た。


「私達の事か?困っていないので大丈夫だ」 ルクリウスは大人の対応を心掛けた。


「おやおや〜?今しがたこの街にお着きのご様子、ここの名産の美味しいロブスターでも食べに行来ませんか?」 ジャラジャラ

貝殻をふんだんに使ったネックレスを指で弄りながら、上目遣いで更に迫って来た。


「「「「結構です!」」」」


「おやおや〜? 照れているのかな?」


「「「「ほっといて下さい」」」」


「ほほ〜う。 ここの街は海の荒くれ供が多く、美しい細腕のお嬢さん達だけで街を歩くのは危険でぇすよ」

「ですので、私が護衛を致しましょう」 ジャラジャラ


身体をくねらせてシャナリと頭を下げてきた。


「お気遣いはありがたいが、自分の身は自分で守れるので、心配は無用だ」


「「無用だ!」」ディア、デメララの声がハモった。


「ふむ、諦めの悪い男は嫌われるものじゃ」


「そっそうでしたか、では私は失礼...いっ致しましょう」


最後に頭を下げた時の目は何か狂人めいた目をしていた様に見えた......


(ん?気のせいかしら?)


優男はネックレスをジャラジャラいわせながら去っていった.....


ギルドへの報告を済ませた冒険者達は再度頭を下げて報酬はここのギルドから受け取って欲しいと言われたので、そのまま受付嬢の元まで行き、報酬の話をした。

ギルドカードの提示を求められたのだ素直に提出する。月華のメンバーはかなりの高レベルではあったので、海での魔獣討伐を完遂した情報を見ても納得した表情をしていたのだが、月華のパーティが数日前に結成された事と、緋き絆のパーティと知るとカードと本人を交互に見ては眼を見開き、驚きを隠せない表情になったので....

美しい桃色の唇にそっと人差し指を添えて.....

「シッーー・・・っね♡」 ディアは少し扇情的な表情を浮かべウインクをした。

何故か、女同士なのに受付嬢は顔を赤らめて....

コクコクと無言で頷くだけだった。

「では、もうよろしいですか?」


「はっはひぃ....ありがとうございましゅた」


「さぁ、美味しいご飯を食べて、買い物に行きましょう」

「「「おー!」」」


港にもあったが、トーテムポールが立ち、怪しげな大きな仮面が目を惹くレストランに入った。

魚介類をふんだんに使用した、ジャンバラヤ風のピラフやシーザーサラダは美味しく、皆んなの会話も弾んだ。

もっぱら会話の内容は、耳を覆いたくなるような恥ずかしい内容ではあるが、現在進行形である奥手の婚約者、ジョウ攻略の為の作戦会議であった。

ラッキースケベ的な場を自然に作り出すというものだったのだが、トゥルスは少し会話の内容がハード過ぎて皆んなのテンションに合わせる為にワインを大量に煽っていた。

約2時間が過ぎると、月華メンバーは全員タダの酔っ払いになっていて、美しい女性とは思えぬ豹変ぶりで店内の男達からの羨望の眼差しは消え、生暖かい目で見守られたいた。そして攻略というよりもジョウへの愚痴になっていた..........


「らいたい、ジョウきゅんわぁ〜鈍すぎ・な・ん・で・す・よ〜〜・・・」

「アレスにも、甘すぎ・で・す・よ・ねぇ〜〜」

トゥルスの目が完全に座っている......

「私だって、誘ったのは一度や二度じゃないのに...」

「何ィ!ディアそれは聞き捨てならにゃいな」

「どっどの様に、さっ誘ったのら」

「え〜〜言うんで・す・かぁ〜」

「ああ、参考迄にたったのむ....」 ルクリウスも微妙に呂律が怪しくなってきている。


ディアの赤裸々な経験談を話し出した。


「プハハハハハハ」

「なによぅ、デメララ!何が可笑しいのよ!」

「何って......まだまだお子様じゃな!」

「「「えっ!」」」

「仕方がないの、妾がジョウの心を鷲掴みにする完璧な作戦を教えてやりょう」デメララの呂律も上手く回っていないのは少し気になったが......


「「「本当?.......デメララ師匠!」」」


トゥルス、ルクリウス、ディアの声が揃った。


散々ワインのボトルを空けたただの酔っ払いである月華一同はレストランを後にした。


「先ずは、服選びじゃな」

「「「了解であります!」」」


月華のあまりの目の据わり具合と気迫とオーラで街を歩く人垣が割れその中心部を歩く彼女達は完全に別次元の強者?になっていた。たまたま、道すがら、彼女達を見かけたクラーケンから助けられた冒険者達は、彼女達から発せられる闘気の様なオーラに気圧され勝手に彼女達は王族か、Aランク冒険者のお忍び旅行中等と余計な噂を流し、その話は噂好きの叔母さん達の格好のネタとなり、ブルボンに蔓延するのにたいして時間はかからなかった...

エスニック風の服屋に入ると、酔ったデメララは大胆な白ベースのエスニック柄ホルターネックワンピースをルクリウスに渡した。

ベースが白だけに身体のシルエットが少し透けて見えてしまうのだが、気にするな!との喝が入り腰から下はピッタリくるロング丈で足はスリットが入っている長身のルクリウスにはとても良く似合っていた。そうしてトドメはポニーフックの髪留めで長身のルクリウスはかんぜんに変貌をした。

「コレが、私なのか......」 ルクリウスもまんざらではなさそうだった。

「ふむ、中々良いぞ!」

「さて、次はトゥルスじゃな」

「おっおねがいしましゅ〜」 トゥルスは未だ泥酔中である....しかし、ルクリウスの変貌ぶりをボヤ〜ンと

何時も黒を基調とした服が多く思い切ってピンク系のショート丈のワンピースでVネックの胸元には大きな物が2つ収まり、紐がアクセントになっていた。黒髪に似合うエスニック柄のバンダナがワンピースとコーディネートされてセクシーなのに可愛い感じに纏まった。

「どうじゃ?」

「ジョウくん....喜んでくれるかなぁ?」

「普段と違う、ギャップが良いのじゃ」


「うへへへっ♡嬉しいでしゅ」


「さて、ディアじゃな、ディアは元々が色気半端無いからのぉ〜・・・」

「そうじゃ!」


思い切って、オフショルダーのジャンプスーツショーツで決まりじゃな、白地のエスニック柄が、最後に似合っていた。

デメララ自身は紫色のバックレスのノースリーブワンピースに決めたのだった。

エスニック風の服屋の店内は、入店時は閑散としていたが、何故か地元の若い女子達が集まって来て、試着室から出てくる月華メンバーにウットリとした視線を向けて、合わせたアクセサリーやら、購入した服の色違い等をセール品でも購入するかの如く購入していった。

デメララ達がその店を出る時に、何故かお店の店員から色々とおまけも頂いたのだった。

店を出ると......

路上に暑苦しい、男達の黒山が出来ていたのだった。


「何じゃ?祭りでもあるのか?」

「さあ?」

「デメララ師匠ささっ次は?」

月華メンバーはアクセサリー屋等をまわり、ショッピングを楽しんだのだ。


「ふむ、ブルボンの地でゲットできる決戦装備は完了のようじゃな、後は王都で化粧品とランジェリーじゃ!」


「「「おー!」」」


「よし、買い物も終わったようだし、後はプエルトに向かうだけだな」

「うん」

「何だか、買い物をしていたら、早く会いたくなった」

「ルクリ、本当に素直になったね」

「そう....だな...」

「ところで、トゥルスは大丈夫なのか?」

「ふむ、寝てしまったな」 通りに設置してあったベンチで完全に眠りこけていた...寝顔は終始笑顔ではあったが......


「もう時間も時間だし、もう一泊して帰りましょ」

「そうだな」

「賛成じゃ」

ルクリウスがトゥルスをおんぶして宿屋に向かい歩き出すと.....


「おやおや〜〜、この街を騒がしている、妖精さん達ではな〜いですか」

(うっわぁ〜〜又 会ってしまった......) ディアは隠しもせずに顔を顰めた。


「何か用か?」

「あらあら〜〜つれないねぇ〜」

「僕と食事でもどうかな?」

「結構です」

「ん?もう一度聞くけど、食事でもどうかな?」

「お前は一体誰なのじゃ?」

「俺ですかぁ〜エノシって言いますぅ〜」

「エノシじゃと?」

「あらあら〜知っているのかなぁ?」

「先程といい、お前魅了を掛けてきてるのか?」

「おやおや〜バレましたか?可笑しいですねぇ〜」

「貴女は、人間では無さそうで〜すね♡」

「ふん、お前に関係なかろう」


優男は貝殻のネックレスを徐ろに外すと....


優男の身体が、霞がかりボヤけ出した。


「何者なのじゃ!」

「デメララ、退がれ!」

ルクリウスの有無も言わない抜刀術で切りかかった。

優男から禍々しいオーラが吹き出したのだ。


「おや〜〜〜? 随分と物騒ですね?」無傷の優男は何かを捕まえていた。


「あっ!」


優男の右腕には、魔獣を掴んでいたのだ....


「カイちゃん!」


何やら、危険を察知して皆を守る為に獬豸(カイチ)が飛び出して来ていたのであった。

「ふ〜〜ん.....随分と魔力を持っているねぇ〜」

「でも〜〜お行儀が良く無いねぇ〜〜」


[ グチャッ ]


「カッカイちゃん!」

一瞬の出来事であった。力む訳でもなく、ただ自然に何の戸惑いも無く....


私達と共に楽しく旅をして、修練にも付き合ってくれていた可愛い私達のお友達が無残にも目の前で潰され血飛沫と共に肉塊になり、光と共に消えていった.....


「んんん〜〜未だいるようだねぇ〜」


「一体何のつもりだ?」


「おや?心辺りが無いのかなぁ〜?」

「クラーケンの戦い、見たけどぉ〜ああやってさぁ〜・・・・・」


「お前達......ぶべらっ・・・」


「ん?」


突然の事で何が起こったのかサッパリ分からない?

ただそこに火の玉があるのだ.....隕石?


ルクリウスもデメララも何が起こったのか、思考が追いつかない。

火の玉とルクリウス、デメララの間に熱風を伴って炎を纏った翼を背に持つ美しい真っ赤な服を着た女性がフワリと降り立った。黄金に輝く有鱗目の目でルクリウス達を一瞥すると...


「何だよ!鳩が豆鉄砲を食ったような顔しやがって」


「「アレス!」」


「じゃあ....まさか....あの火の玉は.....」



「悪い!遅くなった」



「「「ジョウ」」」



「ムニャッッッなに?なに?なに?」

「あっジョウ君が見えるぅ〜〜」

トゥルスは、寝呆け眼で小走りで、ジョーに抱きつき....✖️✖️✖️(濃厚なキス)を流れる所作で完璧にこなしてしまった。ジョーも何が何だか???なすがまま、あまりの事に立ち尽くしてしまっていた。


「えっえーーーーーー」

「ずっる〜〜い!」

皆の思考もやっと追いついたようである。


即座にトゥルスは引き剥がされて、お説教をされていた。


「なぁ?コイツダレ?」


「「「あっ!」」」 (忘れてたんかい!)


「ん?またこの人絡んできてたの?」

「言いにくいのじゃが......トゥルス......大変だったのじゃ.....」

「何が?」

「実は、カ.....カイちゃんが.....」忽ち暗い顔になり...

「カイちゃんがどうしたんだ?」

「そいつに.....潰されて殺されたんだ」 未だ地面が燻っている場所を指で指しながら話した。

「えっ?ウソでしょ」

「マジかよ!」


しばらくするとトゥルスの足元に魔法陣が浮かんだ....


「あっお屋形様だ! 」

「カイちゃん、ヤバかったんだって?」

「お恥ずかしい話ですが...復活に時間が掛かってしまいました」

「まぁ無事で何よりだな」

トゥルスは何となく分かっていたが、ルクリウス、デメララ、ディアはポカ〜ンと口を開けて放心状態である。


「所で、何があったんだ?」

「「えっええ〜っとぉ・・・何でもないよ」ないのじゃ」

「そうか、怪我とかしてないか?」


「「「「うん♡」」」」


「アレスもせっかく来たんだから、食事でもしに行かないか?」


「「「「「行く〜〜!」」」」」


「おっと、その前にっと」

広場に出来てしまった、クレーターを俺は丁寧に補修を忘れなかった......まぁ紳士の嗜み?だね。


おススメがある。との事でルクリウス、ディアに腕を引っ張られながらレストランへ入ったのである。


何か大事な事を、聞きそびれた感があるんだけどね。


まっ久しぶりの再会を楽しみますか!




[ ち〜いっ! こぉ〜の身体ではだぁめだねぇ〜..........あ〜の女が.... ]

読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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