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GEKKA発足だね

宜しくお願いします。

暫くは、フィアンセ達が活躍します。

朝食を済ませた俺達は、各々別れを惜しみつつ、俺とチャコ、アレスはエルフの戦士達と組手や弓術をして親交を深め、ピニャ姫とはラム、ルクリウス、デメララ、トゥルス、ディアと相変わらず女子トークで盛り上がっていた様だ。ピニャ姫もプエルト国のお茶屋で提供されるスイーツには興味津々の様子だった。最近ではお茶屋では無くカフェが出来たらしい.....


最後に航行不可能と言われている海域の話を持ちかけたが、エルフの戦力では手の施しようが無く、海域さえ侵さなければ害も無いため、触らぬ神に祟りなし的な対応をしているようだ。そうして不可侵領域のおかげで、アルメア国としても厄災の防衛に繋がっているとも考えているとの事だった。

(あの海域で何か、事が起きない限り俺からチョッカイはかけない方がいい様だな)


気が付けば、既に日没まで楽しんでしまい、翌日帰路につく事となった。


チュン、チュン、チチチチチチ、チュン、チュン


朝日とともに、小鳥達が囀り目を覚ますと、隣にはチャコが俺の腕にしがみ付きながら寝ていた。

意外にも結構な力強さで掴んでいた。昨日もだがチャコはどうしても俺と一緒に寝たいと言って譲らない為2日連続でチャコと共に朝を迎えた。

きっと、自分の親の話を聞かされて、思う事があったのだろう......まぁ今はチャコの我儘を誰も咎めてはいなかった。それに部屋も俺とチャコだけである。


ピニャ姫から älva (エルバ)と確定された事により、チャコは女子確定となったのだ。たった数日で何やらチャコの身体に少し変化が見られ、肩や腕がプニプニと柔らかく少し丸みを帯びだした。更にチャコから発する香りにも変化が....身体を洗う石鹸では無くフェロモンの様なものだと思うのだがキンモクセイの様な香りでとても心地が良いのだ。


チャコを改めて家族にする話をピニャ姫にも伝えたその時、昨日の女子トークで俺には既に婚約者が5名そして候補が1名さらにチャコが加われば俺には7人もの伴侶が出来る事を既にラム達から聞いていた様だ。

ピニャ姫は当たり前の事を話す様に話し始めた。

「長命種族はあまり子孫を残す事に積極的では無い為甘えたり、スキンシップは大好きだが、その先への欲望はあまり無いのです」

「成る程」 (俺も、鬼神のせいなのか、性に対する欲望はあまり無いな....)

「ですので、彼女達は貴方が受け入れてくれれば、喜ぶ事はあっても変な嫉妬とかは生まれないと思いますよ」

何だか、ものすごくホッとした俺がいた。多分今までこの言葉を待ち望んでいた気がした。(もう俺は迷わない....ぞっとね)


ラムは何やら胸騒ぎがすると言い出した。来た道を帰る予定だったのだが、俺とラム、離れないチャコをアレスの背中に乗せてもらって先に飛んで帰る事になったのだ。

残ったデメララ、ルクリウス、ディア、トゥルスはアルマニャック島からブルボン経由でプエルト国へ向かう事になった。

「ねえ、私達4人でパーティ組むのって初めてじゃない?」

「そうだね」

「妾は、新参者じゃしな」

「なぜ?その様な事を言い出したのだ?」

「だって、これからプエルト国まで一緒でしょ?せっかくだからパーティ名を決めようよ」

「ふむ、そうだな良い考えかもしれないな」

「でしょう、ルクリウスは話がはやいね」

「みんなはどう?」

「妾も異論は無いのじゃ」

「僕も、良いと思うよ」

「じゃあ決まり!」

「名前はどうするんだ?」

「もう決めてあるんだ」

「ほう」

「私達はジョウ君が寝てる間、風邪を引かない様にとか、服を制作したりだとかして、陰ながらサポートしているじゃない?」

「そだね〜」

「改めて言われると、少し恥ずかしいが....その通りだな」

「うふふ、それで月夜に活躍する花の乙女って事で [ 月華 ] 何てどうかな?」

「ぶっ!」 ルクリウスは吹き出した。

「僕は別に構わないよ」

「妾は、意味はともかく言葉の印象は好きじゃな」

「まぁ、私も別に構わないが、意味は絶対に口外しないでくれ...乙女って....」

「うふふふ、それでは決まりね♡」


「名前の意味がバレたら恥ずかしすぎる......」

「妾が乙女とは....」



思いはそれぞれだが新たに生まれた非公式パーティではあるが、意外にバランスの良いパーティでは?とルクリウスは考えていた。


「さあ、私達もプエルト国へ向けて出発〜〜つ!」


「「「おー!」」」


アルメア国を出た後、召喚魔法の得意なトゥルスが、斉天のダイちゃん、獬豸のカイちゃんを召喚してダイちゃんには最も身体の大きなルクリウスが乗り、カイちゃんには小柄な三人娘が背中に乗って港へ向かった。港に着くが、この島へはあまりにも人の往来が少ない為に船は4日に1便だけしかこない。しかも海が時化たら欠航となるそうではあるが、明日が入港の予定日との事だった。先行きが不安だったが、そこはトゥルスの美味しい手料理が振舞われ皆んな笑顔でその日は寂しい雰囲気の港町でキャンプをする事となったのだ。


翌朝テントを出ると、眼前には朝日に照らされてキラキラ輝く海が広がり心を奪われた早起きのトゥルスは、思わず笑顔になって [ 月華 ] と呟き腕まくりをして...

「さてと、朝食の準備をしましょうかね」


次いで眼を擦りながらテントを出てきたのはルクリウスだった。日々の修練の日課となっているジョギングに出て行った。

後は、お寝坊さん組のディアとデメララである。トゥルスはお寝坊さんである二人をOB(お寝坊)コンビと心の中で決めると、思わず吹き出した。

(女の子4人のパーティも楽しいかも?) 何て思い出していた。


ルクリウスがジョギングから帰って来ると直ぐに剣の素振りを始めた。その素振りを眺めていると、やっとディア、デメララがテントから這い出て来た。出て来るなり 「お腹空いた」と二人でハモっていた。 OBコンビである。


「はい、出来ていますよ」


皆んなでトゥルスの作った朝食を食べ終わり、寸刻すると船がやって来た。

船は大陸から届いた荷物の積み下ろしがあり、約4時間停泊したのち出航となるとの事だった。

「しょうがないな、ではノンビリと待たせてもらおう」

ルクリウスはそうは言ったが、女子が4人も集まれば、会話は途切れず恋バナ全開である。最も年長者であるデメララの恋愛話に興味は集中して、赤裸々な過去を話さなくてはならなくなった。

「妾の話なんぞ聞いても楽しいかは知らんが聞きたいと言うなら教えてやろう」


「「やったぁ〜」」


「そうじゃな、もう150年位前じゃろうか?グヤナ国の王グランべが健在で強大な力で統治していた時じゃった.......そこには獣人型の魔族マーラと言う青年がおったのじゃ....」


そのマーラと言う青年は真っ白な髪をした青年で、獣人になると真っ白なホワイトライオンになるのだ。デメララはそのマーラが気になっていた。腕はたつのに自分よりも明らかに弱い存在、また頼って来る者は拒まずに魔族らしからず守ってしまうような男でもあった。デメララはその度に忠告を繰り返した。お前は優しすぎる!きっと何者かに出し抜かれるぞと.....


そんなマーラは、ある日デメララが傀儡の素材を探しに活火山の火口に入って行くところであった。


「ただそこには通常現れるはずが無い怪物が潜んでおったのじゃ」

「なっ何、何?」 ディアは話に感情移入しまくりでワクワクしている


「火口から見えるマグマ溜まりに大きな影が見えたのじゃ」


「それは、突然.....ドバ〜〜〜〜〜〜ンっと!」


「「きゃあああああああああ・・・」」


ディアとトゥルスは思わず叫んでしまった。


「フヒッ....」 デメララはイタズラっぽくニヤけた....満足気である。


そのマグマ溜まりから現れたのは、巨大なドラゴンであった。その姿はアレスの2倍はあろうかという個体だった様だ。


「妾は既に死を覚悟したんじゃよ.....」

「それで、それで.....」


そこへ駆けつけてくれたのが、真っ白な体躯を持つホワイトライオンのマーラだったのだ。

彼は氷系の魔法が得意だったので、飛散しているマグマを交わしつつデメララを連れてその場より脱出する事に成功した。


「ドラゴンは?」

「ふむ、彼奴に敵意は無かったと思う、ただ単にマグマ溜まりから飛び出しただけじゃ、じゃからドラゴンはそのまま飛び去って行ったの。まぁ妾の火口へ入ったタイミングがあまりにも悪かったのじゃ」

「マーラさんは?」

「マグマを交わしたと言っても全ては無理じゃった、三ヶ所程身体を焦がされ、マーラの右耳は潰れてしまったのじゃ」

「治療は?」

「そうじゃな、即座に治療が出来れば何とかなったかもしれんのじゃが、妾もマーラも回復魔法は得意では無かったの....しかしそんな恩を受けた妾はマーラと共に過ごす時間が増えたのじゃ」

「うふふ、それから?」

「そうだ、その先が知りたいのだ」


「まぁ、二人で遺跡へ行ったり、魔族というのを隠蔽して王都へ行き、買い物や食事をしたのう...」

「どのような所?」

「まぁ、服屋や武器屋、アクセサリーが多かったのう」

「うっ羨ましい....完全に私より経験値では抜きん出ている....」

「服の買い物とは?どのようにして....」

「妾が気に入った服を勧めたりとかかの?」

「そっそうか.....」 ルクリウスは目を瞑り何だか呪文でも唱えるかの如く何度も同じ言葉を繰り返した...

「そして、その相手は勧めた服をどうしたのだ?」

「まぁ、気に入ってくれたのう...」

「なっ成る程...」

その後、デメララがアクセサリーや服を選ぶ時の選考基準などをまるで尋問の如く聞き出す、ルクリウスだった......ディアはそんなルクリウスを見てドン引きしていた。


「まぁ一緒に連れ添ったのだがの、長くは続かなかったのじゃ...」

「何で?」

「まぁ、妾のせいでもあるのう...」

「「えっ?」」


デメララはマーラから求婚されたのだ、しかしマーラは優しすぎる性格故に敵も多く、求婚の話を聞いた心無い者共が、マーラでは家族を守れる筈が無いなどと嗾けられ、無茶な約束をさせられたのだった。


「妾はマーラ自身の力は強大なのは分かっておったし時期魔王候補と言われていたのじゃ、しかし...いかんせんまだ戦闘の経験値は無いに等しく、未だ未熟じゃと言う妾の助言を振り払って、頭に血がのぼってしまったマーラは魔王と王座をかけ戦いそして敗れマーラはこの世を去ったのじゃ....」


「後せめて10年経験を積めば結果は分からなかったというのにの....」


「「「....................」」」


ルクリウス、ディア、トゥルスは無言で言葉が出て来ないようであった。


デメララの話に夢中になり過ぎて時間の感覚がおかしくなっていた3人は、気がつけば4時間は過ぎて出航の汽笛が鳴り響いたのだった.........

読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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