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コニャック島だね

宜しくお願いします。

意識を取り戻したエリは少し錯乱していた。

「わ・た・し・・・い・っ・た・い・・・」

「トリトンの船にいたんだぞ」

「え?・ト・リ・ト・ン・・・」

「あっ!トリトン!トリトンは!トリトンはどこ?」

「船には居なかった」

ダイモスは横目で俺達に視線を向けて、感謝の気持ちを伝えようと、頭を下げてくるが、エリの気を落ち着けるために必死だ。

錯乱したエリは、ダイモスに殴り掛かっていた。

「トリトン、トリトン、トリトンは何処?」

「トリトン、トリトン、トリトンを助けて」

「トリトン、トリトン、トリトンは私を庇って」

「トリトン、トリトン、トリトン・・・・・・」


親子の間にフワリとラムが割って入った。

そして、親子の背中に手をのせて、青い光で包み込んだ。

「エリさん?落ち着いて、今はとても安全な場所に貴女はいるの、トリトンさんの事は先ず貴女が元気になってから教えてくれますか?力になりますよ」

「あああああ、貴女は?」

「落ち着いたかしら?」

「えっ?ええ」

「では、もう朝ですので朝食にしましょうね」

「はい....」


(ラムすげぇ〜〜........リアル女神様だぁ!)


「流石は、ランプ様のお嬢様だな」

「アチシには絶対真似出来ない」

「ジョー君、どうでしたか?」

「ああ、驚いたよって.....ラム」

ラムは、沢山力を使ったのか、俺の腕の中に倒れ込んで来た。

ラムは、トゥルスとディア、チャコが付き添い宿屋へ帰り。俺とルクリウス、アレス、デメララはダイモスさんとエリさん、そして船員の代表としてイオとタイタが着いて来て食事屋に入って行った。


まぁ〜〜、エリさん食べる食べる食べる、カキフライ定食から始まり、イクラ丼、天丼、鍋焼きうどん......

アレスも負けじと食べる食べる食べる。

「コホン、アレスは張り合わなくて良いのじゃよ」

デメララにピシャリと、言われてしまった。

意外な事にアレスはデメララの言う事に素直なのだ。少し不思議な感じがした。


「ふぅ〜〜、食べたわ」

「エリ、詳しく教えてくれ」

「うっうん.....先ずお父さん、勝手に飛び出したりしてごめんなさい」

「ああ、そうだったな。だが無事で何よりだ」

「うん....」

そして、エリはおずおずと事の顛末を話し出した。

トリトンが一人前だと証明為る為に、アルマニャック島への航路を示すコンパスを作る為に先ずはアルマニャック島へ行く事になったの」

「そこで間違えてコニャック島へ行っちまったのか」

「ちがうわ!ちゃんとアルマニャック島には着いたの」

「え?」

「ただ、コンパスの話を始めると、牧師さん風の黒いフードを被った人がコンパスの製法を知る人物を紹介するって言われて.....」

「そして、コニャック島へ行ったのか?」

「・・・・・うん」

「何て事を....」

「でもそのフードの人は航路さえ間違わなければ安全だって、それにこの島で売っている珍しい魔石もコニャック島で取れたんだって......それにね、その時町の人も5人位集まって来て問題無いって言っていたのに.......」

「そいつら間違いなく共犯者だな...まんまと騙されたって事か....」

「大体町の人ならばコニャック島と貿易何てした事がいや、コニャック島へ向かって戻って来た者はいない筈だ」

「私、知らなくて....」

「船員もグルの可能性があるな」

「所で船の中でそいつらは、何か言っていなかったか?」

「小声でトリトンと話していたから分からない.....けれど腕に変なタトゥをしていたわ。それに鴉がどうのって...」

「鴉だと?」

「妾も聞いたことがあるのう、鴉と言えば暗殺を得意とするパーティで実力は三流の奴らの筈じゃ」

「デメララ、本当にその鴉なのかな?コニャック島を彼らは何らかの方法で安全に上陸出来る術を知っているのかも知れないな」

「裏に誰かが居るのかも知れない」

「それにあの船から漂う、死臭は船員だけでなくもっと大勢の者達の血が混ざっている様だ、更に魔獣の匂いも残っている」

「ん?どういう事じゃ?」

「波をかぶってかなりの血が流されたり混ざり合ってしまってはいるが、不自然な点が多いんだよ」

「船の外観や甲板は大きく痛んでいるが、扉は綺麗なままだ」

「ブラフの様な気がしてならないんだ」

「しかし、あの少女の話は本当だろう」

「タカオカ様がそう仰るならば、そうなのであろう」

「ジョウの言うとおり、私も何か引っかかるな」

「デメララ、ルクリウス信じてくれてありがとう」

「え?嫁にしてくれるのかえ?」

「いや、まだね」

「なんと、未だと言ったのかえ?」

「ああ」

「妾は嬉しいのじゃ.....」 ポッ

ルクリウスも何かを伝えようとアワアワしていたが、デメララに先を越されてしまい、少し悔しそうに、口を噤んだ。


「あのぉ〜〜、話の続きをしても良いですか?」

「すいません...」

「船員達はブルボンから航海してきた者と同じメンバーですか?」

「いいえ、トリトンと合わせて4名だけ同じメンバーで後の14人はアルマニャック島の船乗り達との事でした」

「エリさんは、こっそり船に忍び込んだのですか?」

「気になったのでそうです。しかし食料保管庫でトリトンに見つかりました」

「トリトンだけ?」

「はい、そうです。だってこの指輪はお互いが近くにいると少しだけ暖かくなるんです」

「ああ、それで隠れていたエリさんが分かったと」

「はい......」

「エリ、トリトンの生きている可能性は?」

「多分未だ生きていると思うの」

「なぜ?」

「だって.....指輪を......」

左手の薬指にはめて有る指輪を左手で包み込みながら、泣き出した......


「えっとお、エリさん?」

「は...い.....」

「その、コンパスの話を出して来た奴らはトリトンを領主の息子って知っているのか?」

「......はい、コンパスがなぜ必要なのかを執拗に聞いて来ていたので、話していました」

(もしかすると....)

「よし、俺がちっと見て来てやるよ」

「えっ?」

「ちよっ、ジョー君そこは説得して諦めさせる所じゃないの?」

「俺の勘かな?」

「ほう、面白いジョウの勘にのった」

「ルクリウス、ありがとう」

「パーティメンバー全員で行く事も無いと思う。なので、アレス、デメララそしてカイちゃんとサラちゃんそしてイオが良いと思うんだが、トリトンの顔は分かるか?」

「ああ、任せて」

「あと、そうだな.....トリトンの何か私物があったら貸してくれないか?」

「はい、ではこちらを」 トリトンの使っていたハンカチを渡された。

「もう、私も連れて行って欲しかったけど、我慢します!」 プイッ

(あららら、少し拗ねたラムも可愛い♡ ホッペにチュッってしたいけど....勇気が出ない、ヘタレな俺....)


「よし、早速出発だね....さっきから黙ってるけどデメララ調子悪いのか?」

「妾は嬉しいのじゃ.........妾もジョウと呼んでもよいか?」

「ああ、好きにしてくれ」

「ジョウ、妾は貴方が大好きじゃ」

「まぁ、俺もだ」 ポリポリ

「ふっふっふっ何だか妾は滾るのじゃ〜〜〜〜」

「えっええ〜とぉ.....くれぐれも冷静にね」

「うむ」

「アレス!」

「任せろ!」

アレスは、皆んなから少し離れた所で大きな20メートル級レッドドラゴンの姿になった。

「いつ見ても、美しいな」

「ジョウ、照れるぜ」

「えっと、僕は何処に乗れば?」

「ああ、そうだったね」

俺はイオを抱えて、レッドドラゴンの背中に飛び乗った。デメララが抱えて飛び乗り準備は整った。


「じゃあ、行って来ます」

「「「「行ってらっしゃ〜〜い」」」」


大きなレッドドラゴンは天高く上昇した。

「イオ、頼んだよ」

「はい。では太陽を背にして飛んで下さい」

「はいよ」


コニャック島と思える島の上空には1時間足らずでついてしまった。上空で旋回するアレスは、俺にどうするか聞いて来たのだが、俺も何が何だか分からなくなった。

コニャック島から索敵の反応が全く無いのだ。

「イオ、本当にコニャック島なのか?」

「うん、位置的には間違い無い、けど形が想像と違ったな.....」

コニャック島はまるでガラ○ゴス諸島のサンタフェ島並みの大きさで多種多様な動物達が住まう楽園の様な島だった。そしてアルマニャック島とは全く異なった作りの島でもあった......

一応警戒しながら内陸の草原にアレスは向かい俺達も草原に降り立った。何故恐れられている島なのか全く理解出来ないでいた。

「何だか調子を狂わされたな....」

「そうじゃな...妾もゴーレムを作って見回らせて見るが....何も出んじゃろな....」

「アレスはどう思う?」

「飛んでて何か変な感じがしたんだ」

「どんな?」

「ん〜〜何て言うか...........壁?そうだ!空気の壁だ!」

「空気のかべ?」

「だってよう、この島晴れてるだろ?」

「そういえば....あの濃霧は?????」



「ジョウ、妾のゴーレムが小さな遺跡を見つけたようじゃ」

「そうか...」


俺達は、遺跡に向かった。そこで見たものは....


「ねえ、ジョウ君こっちに来て」

「あっ!これって」

ディアが隠蔽魔法を見破り魔道具の様な物を見つけた。

「なんじゃ?」

「ジョウ知ってんのか?」

「ああ多分な.......スピルト村で見た事がある、結界を張る為の装置によく似ているんだ」

「結界?」

「相当古そうだな」

俺はそうっとその装置に触れてみた。

しかし、何も起こらなかった。


「この島はきっと大昔に何かから身を守る為に作られた場所だと思うのじゃ」

「アチシもそう思う...」

「僕もそう思います」

「ならば、ここは関係なさそうだな」

「そうじゃな、自然は豊かじゃし、獣供の種類も豊富何より空気が上手いのじゃ、妾の領地にしたいくらいじゃ!」

そして俺達が立ち去ろうとした時。地震が起こった。

長くは続かなかったが、地震がおさまると、遺跡が、ポワンと弱々しいが光り出した。

何かの声が俺の頭の中に入り込んできた。

「何だ?」

「どうしたのじゃ?」

「皆んなは聞こえないのか?」

「そうか、念話じゃな」

デメララは、俺の顔を自分の胸に押し当て俺の頭を両手で包み込んできたのだ。

「なっ何を?」

「動いてはならん」

頭に入り込んでくる念話がデメララの作ったゴーレムの口からまるでスピーカーの様に流れてきたのだ。

その言葉は、俺とアレスにはチンプンカンプンで理解出来なかったが、イオは少しだけ理解していた。デメララに至っては完全に理解していたのだ。

「わかったぞ、ここは最後の砦だった様じゃな」

「砦?」

「おおよそじゃが、数千年前の遺跡のようじゃ」

「ジョウの神気を感知したようじゃな。この島には神気を持つ者以外は決して抜けられない結界が施されておるようじゃ。魔神アルゴでは無いと思うがその当時も化け物に襲撃されここが種族を残す為のヌーフの方舟みたいなものになった様じゃな」

デメララの解説は続き、この島に保護された者達は出る事は簡単に出来るが戻る事は出来ない結界が張られているとの事だった。知能の高い者や空を飛べる者はすぐにこの島を出て行った様だ。

島の調査は終わり、アレスの背中に乗り島の結界を抜けるとやはり濃霧が立ち込めていた。

「アレス、少し低く飛んでくれ」

「あいよ!」

どうやら、この濃霧は俺の探知を阻害してくる様だ。

アレスはゆっくりとコニャック島の結界の外周を旋回した。結界の外から眺めたコニャック島はアルマニャック島とそっくりに見えた。視覚も狂わされているのか..... (面白い結界だな....俺にもできるかな....)


暫くすると濃霧の中でコニャック島へ引き寄せられていく、大きな帆船を確認した。目で確認した瞬間に船内の探知が出来るようになり、その船は商船と判明した。さらに索敵も使えるようになり、船内には敵になりそうな反応もなかった。

不思議な事に、この濃霧は俺が目で認識さえ出来れば探知も索敵も使えると知った。


「あのまま行くと不味いな、結界に衝突するぞ!」

「ジョウ、どうするのじゃ?」

「乗っているのは普通の船乗りと商人の様だし知らせて来る」


商船から少し離れた場所に直径50メートル程の小さな沖磯があり、そこへアレスに降りてもらった。

流石にあの商船に20メートル級のドラゴンが飛来したら、パニックになると思い、いや....幾らデカイ船でも沈むだろう....アレスには竜人フォームになってもらい、俺を抱きかかえて船に乗り込む事になった。


「うっお!」

「何だ、オメー達は!」

「俺はプエルト国の鬼人でジョー・タカオカだ、まぁ怪しさモリモリだが、このまま進むと結界にぶち当たるぞ!」

「はぁ?結界だとう?」

「そうだ、お前達はコニャック島に向かってしまってんだよ」

「はぁ?」

「嘘だね!」

(疑ぐり深い連中だな...実力行使するか?)

「ブルボンのイオって知ってるか?」

「イオだと?」

「ああ」

「あたり前じゃねーか、この界隈でアイツの事を知らねー奴はいない。今回の航海もイオの奴を雇おうと思ったら先を越されちまったんだ」

「マジ?」

「ああ」

「実は俺達に同行してもらってんだよ」

「何だ、そういう事かよ。でもようなんだってこんな所に居るんだ?」

「まぁ話せば長くなるし、イオなら少し離れた磯場で待ってもらっているから、後で連れて来るよ」

潮の流れが変わり出した為、船は大きく揺れる.....

「とにかくこのまま進むとマジでヤバイんだよ」

「お前らを信用しろと?」

「ああ、そうだ!マジで船が壊れるぞ?最悪沈むぞ!とにかく、航路を変えろ!それが先だ!」

俺は本気度を示すために、威圧をぶつけた。

「あっああ、分かった。まぁあんなべっぴんさん連れた、海賊なんざ聞いた事が無いからな」

「おい!ヤローども面舵一杯だ!」

「「「「おおー!」」」」


俺は早速、Qちゃんを呼んでデメララとイオを連れて来ると船長はじめ、船員もやっと信用してくれた様だった。


さてと、アルマニャック島へ向かいますかね。

航路を正しく修正した時、商船を囲んで15隻程の小型船に囲まれていた。


(ちぃ!この濃霧は厄介だな!目視を一度でもしないと感知出来ないとはな......)


小型船は商船に近づいて来たのだが、Qちゃんが小型船に一隻づつフワリと降り立つと......船員全ての目からハイライトが消えていった.....

「Qちゃん何をしたの?」

[ まぁ精神支配かな?多分1日は大丈夫だよ ]

「そりゃ凄いな」

[ パパは、過激だからね ].

「妾も、そう思う....」

(おい、魔族の女王に過激って思われるって.....)


[ パパ、今なら皆んな何でも言う事を聞くよ ]

(本当?)

[ うん、人族には効果絶大なんだ ]

(ありがとう)

[ えへへへ ] 得意になった姿も可愛かった。モフりたい衝動を我慢して、海賊達を一纏めにしてパウンダリーゾーンで包み込んだ。


(結界内に入り海賊供に話を聞かないとな)


小型船に乗り込むと、船員達の格好は海賊というより、宣教師?真っ黒なキャソックに、身を包んでいた。

(鴉じゃ無かったのか.....)


「お前らのボスはいるのか?」

「ここにボスなどおりません、みな同志であり信徒なのです」

「指揮をしている奴は?」

「私ですよ」

「コンパスを売りつけようとしたのはお前達か?」

「コンパス?さあ、よく分かりませんが我ら信徒達が何か考えあってのことでしょう神の福音を届けるために....それに売るなどあり得ませんが...」

「あり得ないだと?ではアルマニャック島でトリトンと言う男の事は知らないのか?」

「トリトン?さぁ.....何の事でしょう?」

「そうか、では最近お前達の仲間で大型船を連れて来なかったのか?」

「私は本日の朝まで支部にいましたが、その様な事実は無いですね」

「そうか...」

(不味いな、コイツらでは無さそうだな)


「ごほん」指揮官は咳払いをして...

「喜びなさい、貴方達は神に選ばれたのです」

「何を?」

「我々がこの聖地を見守り続け、あの見えざる壁に引き寄せられずあまつさえ引き返す事の出来た者は初めての事、何かの声が聞こえたのでは無いですか?」

「いや、声など全く聞こえてなどいないが?」

「いいえ、聞こえたはずです。神の啓示が....でなければ、あそこから引き返すことなど出来よう筈がありません」

「過去に一度も?」

「ええ、そうです」

「では今までの遭難は、あの結界にぶつかり沈没したと?」

「全てでは無いでしょうが、そうと考えています」

「あの結界に当たるとどうなる?」

「衝撃波が倍になって反射します。そして近くに寄ると非常に強い向岸流が流れており引き返す事など不可能の筈」

(そうか、ギリギリだったのか...)

「ところで聖地の守護者はどこで監視をしているんだ?」

「ここから、1海里程離れた場所です」

「何故、この船が分かった」

「私達は、常に監視をしています。この海域に点在する磯の周辺を船が通れば我々の支部に伝わるのです」

(探知系の何かだな)

「お前達の支部は何箇所あるんだ?」

「コニャック島周辺には一箇所だけです」

「そうか、お前達はどうやって帰還している?」

「このコンパスを使って帰ります」

「お前達はどこの国の者なんだ?」

「この海域より更に南東へ進み巨人族の島の先に位置するシャラン教国ででべばらららら・・・・・」

「ん?どうした?」

指揮官は国名を口にした途端、白目を剥き耳から血を出して死んだ。

(何かの呪いか?)

俺は別の船員に....最後の質問をなげかけた。

「お前達は、船を襲っているのか?」

「襲うなんて何を馬鹿な事を、私達は侵略者達が神の裁きである向岸流によって破壊された船そして船乗り達が、悔い改めて頂くために輪廻転生をするための導きを促しているだけです。そして潮流を逃れられた者は誰もおりませんので、飛び立つ者を駆逐するだけでございます。それが我々守護者としての役割なのです」

(襲ってんじゃねーか!それに指揮官が目の前で死んだのに動揺すらしてないな...)

「全てか?」

「はい、その通りです」

「逃げおおせた者は?」

「いませんね、、私達には神の加護がついておりますから」

(加護だと?)

厄介な、イカレた集団だなと思いつつも、ワザワザ聖地と言っている場所に誘き寄せる様な奴らとも思えなかった。

念の為に支部とやらはチェックしないとな....


「アレスはカイちゃんと商船に残ってイオ達とアルマニャック島へ向かってくれ、俺とデメララで海賊どもの司令部に行って来る」

「なんだよ、アチシも一緒じゃダメなのか?....それにトリトンとやらの顔は分かるのかよ?」

「精神支配が効くと分かれば話は早い、俺とデメララそしてQちゃんと潜入して衛兵供にに聞いて行くから、あえてイオを危険に晒す必要は無い。すまないが、アレスはこの商船を守りながらアルマニャック島まで頼む」

「もし、他に海賊が現れてた場合其奴らがトリトンを知っているかも知れない。その場合カイちゃんからQちゃんかサラちゃんに連絡を入れてほしい」

俺はシャラン教国のコンパスを商船にあったコンパスに方向を記憶させた。

「アレス、支部に来る時は、このコンパスに従って来てくれ」

「分かった」


「デメララ、行こう」

「そうじゃな!」

俺とデメララはQちゃんの背中に乗り、指揮官から聞いた支部の潜入経路を再確認して、気配を消してから目的地を指し示すコンパスを片手に向かった。

コンパスに従いながら濃霧を進み続けるとうっすらと岩で出来た一際デカイ小島が見えて来た。


「こりゃあ、凄い」

「ジョウ、何じゃこれは!」

「ああ、支部というより要塞だな」

濃霧で隠れていて全体は見えないが、まさにスピットバ○ク・フォートの様な建造物。海に浮かぶ要塞だった。

(この濃霧で隠していたのか....完全に人工物だな...よく作ったもんだ)

要塞を視界に収めた途端に、俺の索敵に人族や魔物達の気配を感じ取った。

「デメララ気を付けろよ!かなりの数の敵があの要塞にいるみたいだな」

「ジョウ、そうなのか?」

「ああ、間違い無いな魔物までいるようだ」


さて、気配を消して潜入しますかね。

読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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