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修練だね

宜しくお願いします。

俺はラムと修練場に来ていた。


「少し早かったかな?」

「まだ、セスは来ていないようね」


(俺はかなり緊張していた)


「ジョー君、大丈夫?」

「ああ」 (あんまり、言葉が出て来ない)

「体調が悪いなら、また別の日にする?」

「ありがとう、だけど大丈夫だよ」


暫くして、城から修練場へ向かって来る人影が見えた。

灰色のデッカイ袋を担ぎながら...........


セスさんだった。


「お待たせ致しました」


「少し古いですが、魔力のコントロールを習得するにはうってつけの物が在りましたのでお持ちしました」


そして灰色の袋を開けると、様々な大きさのフィギュアが出てきた。


「あっこれって」

ラムは分かったようだ。

「そうです、ラム様も、父上様もお使いになったドールです」

「ドール?」

俺が聞くと

「私が説明するよりも、先ずは体験して下さい」

「ジョー様が力を使う時の癖を観させて頂きます」

セスは、ドールの中でも小さめの体長30センチ位のドールを掴み上げて小声で「起動」と呟き 目の前に投げた。


すると、人形は白く輝き出し周りの石や葉や枯木や土がドールに集まり始め塊になっていく、寸刻で2メートル級のゴーレムが出来上がった。


「それではジョー様、好きに戦って下さい」

「このゴーレムは、魔法耐性がとてもあります、思うがままの攻撃を試してみて下さい」

「えっ?そうなの?」

(色々試すって言われてもねぇ〜)

ものは試しだ、あのリブレとか言ってた盗賊に放った あれをやるか!

ゴーレムを睨みつけ、あっちに行けっと思念を飛ばす。



な〜〜〜〜〜〜んにも起こりませんでした。



「あれ?」


そー言えば、キビ爺が核を改変して力を抑えてたんだっけか。


ヤバイ、真っ直ぐ俺に近づくだけなので、もう目の前まで来ていた。


そして、ゴーレムが拳を振り上げた!

「グァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」


「きゃあ!ジョー君!気をつけて!」ラムが心配する。


俺は、思念を飛ばすのを諦めて右の拳で殴った。

殴ると痛そうだったので痛く無い様に、あんな身体中に散りばめられている石に負けない位強拳になれっと願いながら。

すると、拳に少しだけ炎が纏った。


「おりゃ!」


ドズン!


乾いた土に拳が当たる音がした。

次の瞬間、ゴーレムはパラパラ崩れだして、中のドールもろとも、塵になり霧散した。

「え?」

(これで良かったのか?)

「え?」

(私ドール・ゴーレムがこんな風に消えちゃうなんて初めて見た)

「え?」

(少し苦戦されて、私が持ってきたこのドール・ゴーレムに有効な物理攻撃を叩きこめる、魔導剣をお渡しする予定だったのですが............素手でたおすとは、いや...消し去るとは.............鬼神様の再来は誠なのかもしれませんね)


「どうかな?」

「こんな感じで、良いのかな?」ちょっと不安になる。

だって!みんな無言だし、セスさん顎に手を添えたまま表情が険しいし............

開口一番、ラムさん

「すっっっごーーーーーーーーーーーい!」

「なんでなんでなんで、どうしてドールまで消えちゃったの?」

「うん?分かりません」

「不味かったかな?」

「ぜん、ぜん気にしなくていいよ」

「ただ、ただ凄いだけだもん」

言いながら、ラムは俺に抱きついてきた。

「ごっごほん」

「あっあーーーーーラム様」

「え?あっ...きゃ!」

「ごめんなさい、つい.............てへ♡」

(こらこら、ラムさん私をどうしたいのですか?)

セスが少しだけ、ラムの顔を見て、メッ!ってしていた。

お茶目なセスさんが見れて何故か得した気分になった。


「ジョー様、お見事です」

「別のタイプのドールを出します、先程と同様、思うがままに攻撃をして下さい。本日はあと二〜三体同じように戦って頂きます」


「はい、やって見ます!」

(今度こそ、何か魔法を使いたい!)

俺は、深呼吸をして神経を体内に集中させた。

(何となく、俺の中に心音以外の何かが蠕動している様な感覚が有り、これかな?)


「先ずは、相手の動きを良く見て弱点を探します」

「攻撃魔法耐性に特化しておりますが、解析や透視の魔法であれば充分使えます」

「ただし、防御系の魔法が展開されていた場合は解析や透視も使えなくなります」


「宜しいでしょうか?」

OK! セスに目で合図した。


「それでは、ジョー様......お願いいたします」


ドールの二体目を投げつけると、先ほどのゴーレム同様、土や葉や枯れ木や石が集まりだし、塊になった。

但し、デカイ.チョーデカイ!おいおいって思った矢先に出てきたのは、何と..................ドラゴンでした。

(先程の10倍以上の大きさだな)


「さーてと、やってやりますか!」


気合いを入れた!

体内に意識を集中させると感じる、ピリピリピリピリとした何か、俺はピリピリした何か!に、更に集中した!

そして


(更に)ピリピリ............


(更に)ビリビリ............


(更に)バリバリ............


(その先へ.............)バシシシシシシシ...........


何だ地震か?と思い目を見開くと俺の視界全てが黄金色に染まっていてカミナリの中にいる様な?渦を巻きながら周りの景色が下から上に流れ上がって行く


「うっうおおおおおおおああああああ・・・・・」


電磁パルスの蠕動が身体中に纏わりつく!..................(いやーービビった!カミナリに打たれたのかと思った!)

(耳鳴りが酷く激しくキーーーーンって鳴っている)


「くーん」


「くーーーん」


「ョーーーくーーーーん」


「ジョーーーウーーーーくーーーーーん」


ラムの声が聞こえて来た。


「ん?」


だんだん自分の視力も回復してきて、辺り周辺が見えてきた。


「なんなんだ、これ..........」


ラムが走って来て腕にしがみついてきた。

何度も何度も叫んでいたからなのか、走って来たせいなのか分からないが、凄く息を切らせてハアハアしていた。


「どっどうした?」

俺は深呼吸を一つして、ラムに向き合った。

「どうした、じゃ無いよ!!!っもう!」

「とっても、とっても......びっくりしちゃったんだから!」

「え?どーゆー事?」

「覚えて無いの?」

「うん」俺は、辺りを見渡した。

(あれ?何だか足元にすごーい渦を巻いたような亀裂が俺を中心に半径7~80メートル程の範囲で出来上がってますが.................なんなんだろ?)

「僕は、集中して目を閉じていたんだよ」

「コレはいったい.............どうしてこうなった?」

「さっき迄の僕は身体の中の鼓動のようなものが大きくなってきて、もっと、もっとって..........」

(かなりまずかったようだ)

「ジョー君が無事で良かったよ」

「セスさんは?」

「マナ切れになってしまったみたいで、あそこで横になってるよ」

「マジっすか?」(いかんいかん、自我が出そうだ)

「所であのドラゴン風のドールは?」

「うん、ジョー君がピカッと光り出したらすぐに消えちゃった」

「それで、セスが慌てて他のドールをポンポン起動させていって、ジョー君から出てくる光の濁流を留めてくれたのよ」

「何それ、怖い.......その光って?電気なの?」

「わかんない、私の雷とは比較にならないくらい強力だったよ」

「そうか.......」(ヤバいなそれは、気をつけなければ.....)

「セスも、あんなに強力な雷は初めて見たようだったよ.......あんな風になったセスを初めて見たよ....」

「迷惑かけたね」

「うううん、大丈夫だよ」

「.................」俺は、言葉を失った。

「あと、この地面の亀裂不味く無いか?」

「...........................そうだね............」

「後で、街に行ったらドワーフの棟梁さんに聞いてみるね」

「ドワーフ?」

「そうだよ、この城だとか城壁なんかも作ってくれた、人達なんだ」

「そうか、それじゃあ僕も一緒に付いていくよ」

「お願いね♡」(ううう....ラムの可愛い目をまだすぐ見れないよ......)


そして、とんでも無いことになってしまった修練の時間は終わった。


さあ、気持ちを切り替えて、町に出て散策だ!

ラムから色々聞けるかな?




(ああ.........本当に、この地割れ.......どうしよう......)








読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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