頼りになる仲間だね
宜しくお願いします。
(何故か、デメララ女王の領地を守る事に....)
「僕なんかで役に立つか分からないけど、魔族と闘って見たいと思っていた所だからデメララ女王の申し出を受けようと思う。だから、ドロミテ帝国に援軍を送って力を貸して欲しい。もう余り時間も無さそうだしね」
「もう、女王なんぞ付けんで良い、デメララと呼ぶのじゃ」
「それに、そうじゃな空を飛べる者、移動速度の速き者達を中心に隊を編制し、短期間でドロミテ帝国の兵達と合流して援護し襲って来ているバカ共を殲滅する!どうじゃ?」
「ああ、任せる」
「ほほ〜う♡どうじゃ、惚れたかの?」
「いやっ全く....」
「イケズじゃな。じゃがそこも良い♡」
「あはははは」 思わず笑ってしまった。
ドロミテ帝国の人達の結界を解除した。
「お主は、一体何者なのだ!魔族のしかも女王の側近守護者を2体同時に屠る奴など聞いた事も無い」
「しかも、問答無用で塵にしてしまう所業は、魔族以上の魔の者では無いのか?」
(.............やり過ぎたか?)
「一応、デメララはドロミテ帝国に加勢してくれるそうだぞ」
「それは、助かったが、姫はどうなるのじゃ?」
「妾は要らぬぞ、連れて帰れば良い」
「ドロミテ帝国の秘宝は?」
「そうじゃな、タカオカ様に渡すのじゃ」
「え?僕?」
「何か対価が無いと妾も配下を動かし辛いのじゃ、貰っておくが良い」
「妾は、ジョー・タカオカ様に仕えると決めたのじゃ、そしてタカオカ様の命令なのじゃ、何かおかしい事を言うたかの?」
「え?いっいやそんな事は無い、しかしグヤナ国の統治者が変わる瞬間に立ち会う事になるとは....」
「そうじゃな、妾の想い人でもあるのじゃ!」
「へ?イヤイヤ....それは、な・い・わ〜〜〜・・・」
「人族よ、竜人族とヴァンパイヤはどれ程襲って来ておるのだ」
「はい、確認できているだけですが、竜人族の戦士が3体とヴァンパイヤが2体後は魔物の大群です」
「国として襲って来ている訳では無さそうな数だな」
「僕の友人に竜人の者がいて、情報を集めていたのだけど、竜人族が人族の国を襲う事は絶対に無いと言っていた。ヴァンパイヤに操られている可能性は?」
「おお、流石は妾の旦那じゃ、その線ならば納得するぞ」
「竜人族は、欲がなく変わっていて領地の拡大などした事が無いからな」
「決まりだね、僕の心強い仲間も一緒に行ってもらうから合流して欲しい」
「そうじゃな、先兵を急ぎ集めよ!」
「本隊は移動の早いバジリスク隊を編制し、後を追うのだ!指揮官はこのエルドラに従うのじゃ!良いな」
「「「「はっ!」」」」
「くれぐれも、人族は殺すでない!」
「「「「はっ!」」」」
「さてと、ドロミテ帝国の皆さんはバジリスク隊と共に帰国して頂いて結構ですよ」
「全く、貴方様は何処までもお人好しですな」
「あの、私はドロミテのブレンダです。以後、お見知り置きを」
「ああ、宜しく」
「ベッルーノさん後は頼みました。あと僕の信頼できる仲間であるアレスという者も合流すると思います。沢山食事を食べる子なので、何卒宜しくお願いします」
「ふぉっふぉっふぉ〜・・・安心して欲しいのじゃ、その位はさせて貰わんと、末代までの恥となろう」
「宜しくお願いします」
[ なあ、なあ、お屋形様 ]
(何?サラちゃん)
[ アレス嬢何だか物凄い勢いで、この島に向かって来ているそうだよ ]
(はぁ?)
[ アチシが必要なんだな!って言っていた様だよ ]
(マジか?多分早とちりだよな...)
[ うん、そうだと思う... ]
(場所は、分かるのかな?)
[ それは、問題無いと思うよ ]
(何故?)
[ だって、僕が炎で狼煙を上げているからね ]
その場で飛び上がって見たら、とても綺麗なオレンジ色の狼煙が大きく上がっていた。
(流石はサラちゃん、きっとこれは魔法だな)
そのまま、地上へ降り立とうとした時、赤い何かに俺は攫われた。
「うおっとぉお〜」
「何だ!何だ!」
「うへへへへ、アチシだよ!」
「あっアレスか?」
「ああ、何だ?アチシに会えて、泣きそうか?どうだ?泣いちゃうのか?」
「ああ、嬉しくて泣きそうだよ」
「ヒィィィヤッホーーー!」
アレスは俺を抱えながら、上空で、クルクルクルクル宙返りを繰り返した。
皆んなの所に戻った時には、竜から少女に変わっていた。
「紹介するよ、この子がアレス。僕の仲間[ ガスッ! ]あたた」
「アチシは、ジョー・タカオカの婚約者 [ アレス ・オーリス ] です」 辺りを見回し可愛らしい女子を見つけては睨み付けていた。
「ん?オーリス?まっまさか、マース元帥のお嬢様では?」
「え?知っているんですか?」
「タカオカ様、当たり前です。アレス様も大きくなられた」
「成る程のう、戦の神と呼ばれたマースが認めた男か、納得じゃな!」
「妾の目に間違いは無かったのじゃ」(デメララの目が怖いんですが...)
「ジョウ、アチシはどうすれば良いんだ」
「ああ、後でゆっくりと説明するよ」
「え?ゆっくり....デヘヘヘ」 (アレス....おっさんになってるぞ....)
そしてアレスに、経緯を説明した。
「分かった、アチシが精神支配を受けてる竜人族の目を覚まさせて、ヴァンパイヤをぶっ飛ばせば良いんだろ」
「ああ、そうだ。ヴァンパイヤとは闘った事あるのか?」
「ああ、親父に連れられて、他流試合で戦ったぜ」
「で?どうだった?」
「アチシに支配は効かないし、牙も刺さらないそしてヴァンパイヤは火に弱い。アチシが負けると思うか?」
「いや、思わないけど充分注意をして、慎重に闘って欲しい。アレス自身が怪我をしないように」
「エヘへ♡何だか皆んなに悪いな、アチシだけこんなに幸せな思いをしちまって...」
「おい!フラグを立てるな!」
「はぁ?フラグ?」
「いや、何でもない。一応念の為にこのネックレスと、バウンダリゾーン [ 結界 ] を付与している、この石を持って行ってくれ」(石は10個位で良いかな)
「ヴァンパイヤは不死らしいからな、この結界で包んでしまえば、転移も出来なければ、魔法も出来なくなり、竜人族の精神支配の力も弱まる筈だ。そしてこの結界だけど、実は運びやすくする為に、小さくする事も出来るんだ。ただし、結界内に入った物体の質量は変わらないから小さくすると、結界内はとてもグロい感じになると思うから、結界を黒くして見えなくする事も出来るよ」
「ジョウ.....パね〜な......」
「ソロソロ、先兵隊の準備が整ったのじゃ」
「おう!ジョウ又会いに来るからな♡」
「ああ、またな!」
(サラちゃん?)
[ お屋形様、何でしょうか? ]
(サラちゃんすまないが、アレスが無理をしないように、又怪我をしないようにサポートして欲しい)
[ はい、了解しました ]
(頼んだよ....)
別れ際に、アレスは俺の頬にキスをして魔族とエルドラ隊長と共に飛んで行き、少し遅れて、バジリスク隊がドロミテ帝国の者を引き連れて、旅立った。
見送りも終わり、次はグヤナ国の内戦問題だね。
「さてと、どういう事か話してもらおうか?」
デメララが現在グヤナ国の抱えている問題を話し出した。
要約すると、今グヤナ国内は魔族同士の覇権を巡り争いが続いている。強き者が国を治めるとの考えで今まで魔族は統制をとっていた為、先代王が突如病で亡くなった時、実力者であったデメララが女王として王位を継ぐ事になるのは自然な流れであった。
しかし、戴冠式の日に先代王の息子[ サマロ ]が反旗を翻し世襲を呼びかけたと言う。但しその考え自体が先代王の考えや、伝統と大きくズレていたので、始めは相手にされていなかった。ところが世襲騒ぎの中で、先代王はデメララに毒殺された等と噂が広がりサマロ派が力を付け出したのだ。
サマロは未だ5歳の子供で生まれた時より病弱でとても王として務まる者では無いのは明らか、裏で操っている者がいる筈なのだ。と言っていた。
そして、その黒幕はハミルだと言う。証拠は未だ何も無いのだが、デメララはハミルで間違い無いとまで言っていた。
「デメララも苦労してるんだな」
「あっ当たり前じゃ」
「じゃが、これからは妾の負担は半分になるの♡」
(話を聞く限り、デメララがいなければ、ハミルが国王になれるだけの実力がある様だし、疑わしいか...)
「デメララ、サマロが居る場所は分かるのか?」
「そうじゃな、きっと北西にあるグヤナ氷山に残っておる古城じゃろな」
「分かった、じゃあ僕が見て来るよ」
「妾も、案内をしたいのじゃが...」
「良いよ、デメララはこの城を守る事だけを考えておけば良いよ」
「ならば、此奴を連れて行けば良い」
「え?」
「リリン?」
「何じゃ知っておるのか?」
「此処に来るときに、襲って来た魔族だ」
「まさか、よう見てみよ」
(おや?何だか似てるけどよく見れば全然違う魔族だった。超綺麗な女性だった)
「僕達を襲って来たのは、もっとつるんとした顔だった」
「ああ、変態種じゃな奴等は変態した者の魔術がそれなりに使える様になる厄介な相手なのじゃ、しかし変態自体が難しいのか、よく見れば直ぐに偽物と分かるのも、特徴じゃな」
「そうか、変態かぁ僕にも出来るかな」
「何じゃ、お主はそんな者に憧れておるのか!」
「ならば、妾にだけするが良い」
「何を?」
「じゃから、プレイを[ズビシ!]ぐおおっ...痛いのじゃ!妾はMでは...[ズビシ!]あああっ良いかも?」
「アッアホウゥ!なんて事を言ってれらりらら」 はいっ噛みました。
「まったく、魔族に対するイメージが大きく変わったよ」
(何だか本当に、鬼人族と友好関係が結べるかもなんて思ってしまうよ)
ドタバタが続き、何とか寝床について休む事にした。
魔族領なのに、風呂は清潔でとても気持ちが良かった。
チュン、チュン、チチチチチチ、チュン、チュン
朝日が差し込み目が覚めた。
気持ちの良い最高の朝だね。
朝食を食べ終わり、リリンと一緒に古城へ向かった。
同行者であるリリンにも、リィパルシャン [ 障壁魔法 ]を付与した、ブローチを渡した。
流石は翼の生えた魔族、移動は中々早い。
始めは、リリンのペースでジャンプしながらついて行ったのだが、今はリリンに抱っこされて飛んでます。
アレス程速くはないが、優しく抱きかかえられながら飛んでいる気分は最高でぇす.......
かなり飛んでたと思うのだが、段々尖った岩山が多くなってきた。
(そろそろかな?)
「タカオカ様、グヤナ氷山に間もなく到着します」
「分かった、少し離れた所で降ろしてくれ」
「はい」
リリンに結界を張り、此処で待つように伝え、長くなるかもしれないので、結界内の温度も少し調整をして快適にした。ブローチをつけた者はこの結界内を出入りが出来るとも伝えておいた。
「夕方まで待って僕が帰らない場合は一人で帰るんだ。良いね」
「はい」
「よし!...んじゃぁ、行って来る」
気配を消して、古城を目指した。
古城周辺から内部を索敵すると、蠢く魔獣や魔族共そして少しだけ神気の様なものまで気配を感じた。
城砦周辺にも四足獣などが警戒し守っている様であった。
(鉄壁の守りだな、何を怖がっているのか分からないが、デメララが行っている魔族達の統治と随分と違うな)
組織的に持ち場を守り、魔族が2体1組みになり見回っていて、城門から内部にかけても、手抜かりも無く、各入口や各に警備を配置していた。しかしそうであれば、最も守りの堅い所に重要人物が居るって事だろう。
索敵と探知で城の最深部へ突き進んで行くと、意匠を凝らした大きく豪華な扉の前まで来た。
この中に居る人物が、世襲派の要人達だろうか?扉近くの柱の影に気配を消して潜み、扉の中に意識を集中した........
「デメララに何か動きは有ったのか?」
「なにやら、鬼人の冒険者を雇った様ですが、問題ないかと?」
「何だと!何故早く伝えなかったのだ。其奴らはどの様なパーティだ!」
「いえ、1人です、しかも修行中の少年でした」
「1人だと?」
「はい」
「そうか、噂のパーティでは無いのか....」
「何を、ビクついているのだ」
「お前達は知らぬのか、Sランク冒険者が新たに結成された噂を...」
「何だ、何だ、噂程度で怯えているのか?」
「ちっ!俺は慎重なだけだ」
「アルゴの復活には、未だ核が足りないか」
「但し、今夜遂にアルゴの眷属が復活するな」
「ああ、コイツのお陰でな!ダァッハハハハハ」
「これで、デメララは死に私が王になるのだ」
「おいおい、そこがゴールじ無いぞ」
「分かっている、アルゴであろう」
「そうだ、ドロミテには無かったか...」
「ただ、あの変態種の感知能力で核を見つけたのでは無いのか?」
「どうやら、狐を封印している勾玉だった様だ」
「ふん!役立たず共が」
「所でその勾玉はどうした?」
「デメララに渡った様だ」
「ならばデメララを殺してから確認すれば良いか」
(何だか、至る所でアルゴ復活がキーワードになっている様だな)
(魔神の眷属か......)
目の前の扉が開いた。
チラリと見えた部屋の中には、大きなガラスのタンクに小さな少年が液体漬けになっていたのが見えた。
扉の閉まりかけを利用して、部屋の中に潜入して物陰に身を潜めた。
(ふぅ〜、バレなかったか...不可視化って便利だな)
ガラスのタンクを見ると、少年は既に死んでいて何もかもが吸い取られているかの如く、ペラペラの皮に髪の毛がくっ付いていて骨や内臓やら肉が液体によるものなのか、不明だが、溶けていっている様に見えた。
まるでガラスのタンクの中に魔族の全身タイツが浮遊している様だった。
(あの少年が、きっとサマロだな。なんて酷いことを)
サマロの亡骸が入ったタンクの横に、禍々しき気配を纏った漆黒の棺が置かれていた。
成る程、あの棺の中に魔神の眷属が入っているのだろう。
(今、処分するか?....いやっ一応報告した方が良さそうだな)
俺は、リリンを包んでいた結界まで帰って来て、挨拶をすると彼女はニコリと笑顔を見せた。
(本当に魔族なのか?とても整った顔立ちで美しく妙に緊張する相手だよ)
リリンは、俺を抱きかかえて行きと同様に飛んで帰還した。
読んで下さり、ありがとうございました。
次回も宜しくお願いします。




