新居そして...だね
第2章スタートです。
宜しくお願いします。
プエルト国へ凱旋してから早いもので、既に4ヶ月以上が過ぎ去っていた。この世界にも四季はあり、今は冬であり、季節や暦の経過もほぼ同じのようだ。
帰国後直ぐにでもバルバド帝国へ行き緋鬼の真実とやらを聞きに行こうと思ったいたのだが、友人の死という現実を突きつけられて、何処かゲーム感覚で過ごしていた自分を恥た。
そしてギルドより指名依頼をこなし、貯金を貯めて、城から出て家を探す事を決めていたので、ある程度資金が貯まった段階でレオン陛下とランプ殿下に話をした。
ランプさんは、城に残る様に言ってくれたのだが、最終的には納得してもらえた。
俺の住む新居だが、城下町の部屋を借りる予定にしていたのだが、曲りなりにも王族のいやレオン陛下の大恩人であり、保留中といえど王家の紋章の受け継ぎし者である為(更にレオン陛下が、勝手に子爵としてしまったのだ)誰に命を狙われるか分からないとの事で、レオン陛下が別宅として使っていた屋敷を頂く事になってしまった。更に、屋敷は非常に大きく管理が大変との事で、使用人を採用し、仕事が出来るようになるまでの間メイド長のモーラさんと執事のセスさんを教育係として送ってくれたのだ。(何から何まで、ありがとうございます)
屋敷の使用人をどうやって集めたら良いのか?雇い方等はサッパリ分からない、こういった時はルクリウスが頼りになるのだが、今はいない....。悩んでいた時にサバナ国からバイソンとゴリラ獣人さらに、うさ耳さん3名が、タイミング良く会いにやって来たので、使用人を募集していると言うと是非とも俺の屋敷で働きたいと言ってくれた。本当に助かった。さらにプエルト城で専属世話係をしてくれていたチョコも当然連れて来た。
(とても、賑やかな屋敷になったと言うか、獣人ばっかりだな...モフモフしたい....)
「うふっ、どうぞ♡」
(は?何故かの頃が読まれてしまった)
(あっ! ゲッちゃん? いや、まさかね....)
メンバーの実家はプエルト国の近郊にあるので自分達の屋敷から来てもらっても良いのだが、結局メンバー全員の部屋を用意する事になり、というかラムとルクリウス以外は完全に移り住んでいます。
部屋割りの時は不公平無く一度全員で集まり部屋割りは決めたのだ。
修行中のルクリウスは、部屋割りの時には一度帰ってきて決めるだけ決めてまた直ぐに旅立ってしまった。
毎日掃除はしてもらっているが、本人がいないとやはり部屋の中は薄暗い空気に包まれ物寂しい空間になっている。
他国へ渡る前までに、災害時などの避難訓練の実施や、敵国からの襲撃等の危機管理をとにかく充実させる様にマース元帥やユピテル公爵へ進言した。嬉しい事に二人とも、どんどん提案して欲しいと言ってくれたので、レオン陛下の承認もとても早く、たったの4ヶ月足らずで、かなり有事の際の初動対応が良くなったと思う。以前起こった悲劇を繰り返さない為にも....
俺の魔法を付与したお守りアクセサリーは、サバナ国から噂が広がった事もあり、プエルト国でも配る事になった。そのアクセサリーを譲渡したり奪われたり、又犯罪を犯すと効力が無くなるのは一緒だ。プエルトに帰国してから、発覚したのだが、アクセサリーに付与した魔法の効果は永続するかと思われたが、長くて2年位しか持たないらしい。(森妖精のエリイが言っていた)定期的に魔石に再度エンチャントをしていかなければならないと判明したのだ。そこで年に一度健康診断をしてもらう事を提言し、同時にアクセサリーにも再度エンチャントをする事をレオン陛下、エレファン獣王へ進言をした。案はその場で承諾され今後、国民は健康診断を受ける事になった。
エンチャントが出来る魔道具は魔力の組立や放出量等は、ディア、ラム、トゥルスが担当して、しっかりエンチャントされているかのチェックは、アレスが全面的に協力してくれたので、短期間で製作する事ができた。
アクセサリーへの再エンチャントの場合は、魔力消費は少なくて済み、更にサバナ国の宮廷魔導師カルフさんの魔力で付与できる様にした。カルフさんが不在の場合、事前に承認さえすれば他の魔導師でも付与ができる様に対策もした。
着々と俺がプエルト国を離れても、大丈夫な様に対策を講じていったのだ。
今日の俺は、アクセサリーのエンチャント用魔導具をギルドに届けて、自分の屋敷に戻ったところだった。
「ふぅ〜〜....ただいま」
「あっお帰りなさい、旦那様」
「ははっチョコ段々と屋敷の管理が上手くなってきたね」
「ありがとうございます」
「客人がいない時は、楽にしておいてもらって構わないよ」
「ジョー様!それはいけません!いつ何時お客人の前で粗相をしてしまうやも知れませんので、日頃の行いが大事なのです」
「セスさんは、相変わらずだね」
「セスさんありがとうございます」
「いえいえ、勿体ないお言葉です」
「所で、バイソンのハリー とゴリラのアンドレは、如何ですか?」
「ハリーは、飲み込みが早く執事としては一流になる素質をお持ちです」
「アンドレは、意外にも手先が器用でして、裁縫を任せており、体格は完全に戦闘員ですので、屋敷の警備をさせています」
「皆さん真面目で、性格的にも何ら問題はございません」
「凄いな、今度お礼しなくっちゃだね」
「チョコは?」
「あの子は朝が弱いのが気になりますが、真面目で素直な良い子ですので、将来が楽しみです。紅茶の入れ方、ジョー様の身支度の基本セットから旅のセット、訪問時の身なりの基本を教え込んでおります。ハリーが今後はチョコの教育係になっていくと思われます」
「チョコは、いくつなんだろうか?」
「あの子は、8歳です」
「なっ何と8歳とは....学校にいかせないとな」
「ジョー様は、お優しいですね」
「いやいや、一般常識も必要だろう」
「かしこまりました、チョコが 入れる学校を探しておきます」
「お願いします」
「あらあら、ジョー様」
「モーラさん、うさ耳のミイとアイとマイは如何ですか?」
「うふふ、とても良く働いています。しかし、お料理の味付けが未だダメね、トゥルス様のお料理の足元にも及ばないのです。なので今の料理長はトゥルス様がされています。掃除や洗濯等の手際は経験を積めば真面目な二人は問題無いと思いますわ♡」
「流石は、トゥルスだね、彼女の味付けを覚えれば何処の屋敷に行っても働けると思う。ミイもアイもマイも頑張っているんだな....お礼を考えるか...」
数刻して、屋敷にレオン陛下より使いがやって来た。至急プエルト城へ来られたしとの事だった。
馬車に乗り、プエルト城へ向かった。
城へ到着すると、謁見の間に通された。
「ん?何時もの食堂では無かったので、少し身構えた」
謁見の間に呼ばれた理由は、ラムとの事だった。
「ジョー、ラムの気持ちは気付いているのか?」
「はい、しかしラム王女様は未だ13歳です、好きとか嫌いの類と思います」
「ふむ、ジョーは別の世界での常識からどうしても理解出来ないと申すのか?」
「いえ、そう言うわけではございませんが....」
「それとも、ラムは好みでは無いのか?」
「そんな事はございません、私の生涯を掛けてお守りし、許されるならば側に供に立ちたいとの考えは変わっておりません」
「ならば、具体的にいつなのだ」
「私のいた世界では、男子は18歳女子は16歳以上になると結婚出来る法が定められていました」
「ほう、随分とノンビリとした世界なのだな」
「.....分かった、ならばラムが16歳になった時に再度籍入れるかを考えよ!但しこの世界では婚約をして貰わなければ王女ラムを連れ回すのは、許されないのだ!理解できるか?」
「はい、婚約ならは依存はございません」
「うふふ♡」
「ん?」
「ジョー!男に二言はあるまいな!」
「はい!ございません!ラム王女様との婚約を謹んでお受け致します」
「ありがとう!ジョー君♡」
「ふはははは!いやっめでたい!」
「はぁ?」
「あらあらジョーさん貴方はもう身内なのよ」
「派手にはせぬが、婚約披露宴をしなければならないな」
この世界では、婚約することが最も重要で、ラムは俺の元へ来る事となりレオン陛下と親類になったのだ。結婚とは子孫を残す事であり、身体が成熟するのを待ってから結婚するのが当たり前のようだった。
早速ラムはウキウキしながら、ランプ殿下と部屋を後にした。
「ジョー、すまないな」
「え?」
「実はな、ラムの奴は父から聞いていて、ジョーの世界の婚約に対する意識は知っておったのだ」
「そっそうなんですか」
「ああ、だがなラムは本気で一緒に居たいと思っているのだ。理解して欲しい」
「年の差があった頃よりも受け入れてくれているのは理解してあたのですが、僕なんかで良いのですか?」
「ジョー、お前は本当に自分の事となるとまるで分かっていないのだな。それは良さでもあるが、力無き者達にとっては不快にさせるとも理解せねばならないぞ」
「はい......」
「儂はな、ジョーだからラムを預けられるのだ、他の国の者になど渡すつもりは毛頭無い」
(あら?やっぱり親○カだね)
「ありがとうございます」
「ラムの事、頼んだぞ」
「はい」(レオン陛下の目尻にキラリと何かが光った)
俺とレオン陛下はその後明け方まで呑みまくった。
いつの間にか、俺もレオン陛下も謁見の間の床の上で眠りについていた。
チュン、チュン、チチチチチチ、チュン、チュン
朝日がやけに目にしみるなっと思いながら起き上がると、一緒になって雑魚寝をしている陛下が横にいた。
「マッマジ?」
「あらあら、レオンたら本当に嬉しかったのね♡」
「おはようございます、ランプ殿下」
「あらん、ランプで良いわよ、ジョウ♡」
「はっはい、しかし、こんな所で朝まで呑ませてしまい申し訳ございませんでした」
「ああ、良いのよ、ラムが生まれた時もこの場所で呑んで酔い潰れていたわ」
「本当に嬉しい時は場所なんてどこでも良いのよ、そして潰れるまで呑むのは、心を許した人の前だけよ」
「ありがとうございました」
「本当に不思議な人ね、鬼神の力を持ちながら礼儀の正しいその態度、ラムには勿体無いわ♡私が頂いちゃおうかしら?」
「おっお母さん....そこまでよ」 バチチチチチ
いつのまにか、ランプさんに抱きつかれていた。
「あらあら、じっ冗談よ♡」
「では、御機嫌よう」
レオン陛下をヒョイと肩に担いで、ランプさんは謁見の間にを後にした。
(やっぱり、スゲェ....)
「ラム、改めさせてもらうけど、これからも宜しくお願するよ」ポリポリ
「うふふ、はい、不束者ですが、どうぞ末永くよろしくお願いします」 ペコリ
「ああ、最高の気分だよ」
「奇遇だね、私も〜♡」
ラムは飛びついてきた。
ラムは、城内で未だ何かする事があるらしく、俺は先に屋敷へと戻った。
「おい、ジョー!ラムッチとの話って何だったんだ?」
「ああ、後でちゃんと話すよ」
「なんだよ、話せね〜内容なのか?」
「いいや、明日ラムが戻って来てからちゃんと話すよ」
「しょーがね〜な〜・・・」
「ありがとう」
「あれ?ジョウ君お帰りなさい」
「ああ、トゥルスただいま」
「あら、お帰りなさい、ジョウ君♡」
「ディア、ただいま」
晩御飯の準備が整い、皆んな揃ってテーブルに着いた。
「さて、重大な話がある」
「おい、何だよ話すのかよ!」
「いや、これから話す事は、僕の事だ」
「プエルト国、サバナ国の危機管理対策は僕の中では形になったと思っている」
「そうだよね、ジョウ君頑張ってたもんね」
「僕もすごい事思いつくなって思っていたよ」
「ありがとう」
「今回、確認したい事があるんだ、だから僕が一人で行く事に納得して欲しい」
「おい!アチシ達が邪魔なのか?」
「そうじゃ無いんだ、トゥルス魔獣を呼んでもらえるかい?」
「うん」
「僕がいない間、サバナ国、プエルト国を見守っていて欲しいんだ」
「はぁ?」
「ゲッちゃん、カイちゃん、サラちゃんは、何処に居ても念話が使えるんだ!だから、カイちゃんはディアと供にこうどうをして、編成はトゥルスとアレスとゲッちゃんでサバナ国へ、ラムとディアとカイちゃんがプエルト国に残って貰いたい、そしてサラちゃんと僕で他国へ渡って調査どうだろうか?」
「何かがあったら、カイちゃんとアチシの戦力頼みか?」
「ああ、そうだ」
「エヘヘ、アチシの事を信頼してるって事か?」
「ああ、そうだ。[ 緋き絆 ]の全員を僕は心の底から信頼しているよ」
「ラムッチがここに居ないのは残念だったな、多分感動して泣いてたぜ」
(おい、アレスが泣いとるやん)
「トゥルス、ディアも良いかな?」
「そうだね、言いたい事は山だけど、黙って送り出すのも良い女房の務めよね♡」
「へ?」
「ありがとう、皆んな」
食事も終わり、風呂に入って寝ようとした時、アレス、トゥルス、ディアが俺の部屋に入って来て、やっぱり寂しいと泣きだした。
頭を撫でて落ち着かせたのだが、何とも愛らしく思えキャンプの時のように、一つのベッドで皆んなで寝た。
(明日は、ラムに説明だね)
皆んなのいい香りに包まれながら、俺は意識を手放した。
読んで下さり、ありがとうございました。
次回も宜しくお願いします。




