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獣王と陛下だね

宜しくお願いします。

「さて、本日のメインイベントが始まります」

闘技場内はヒートアップした。


控え室に、ギルド長のサインさん獣王様の腹心である政務官が2人で呼びに来た。


政務官からは...

戦闘狂の節があるエレファン獣王に負けを認めさせ国王として、御身を気遣って欲しいのだそうだ。

エレファン陛下は、それはもうしょっちゅう城を抜け出して偽名を使い、ギルドへ行っては危険度の高い以来を受けているそうだ。


(まぁ、隣国の国王と同じ匂いがするな)


「サラマンダーの捕獲の時は、冒険者パーティ15名で臨み、エレファン獣王に至っては身体の半分を焼かれ、右腕を失い、あと1時間遅かったら再生魔法は、間に合わなかったのだ。ちなみに、再生魔法をしていただいたのは、隣国のバーサクヒーラーのランプ様でした」


「え?そうだったんだ」


「私の心を察して頂けると助かります」


「はっははは......」 (まぁそうだよね...)


(それにしても、ラムのお母さん、やるなぁ〜.....てゆ〜か、レオン陛下率いる[ キャッツライト ]もかなり危険なクエストを受けていたんだな)


「負けられない理由が出来たって訳だ」

(まぁ、負ける気は無いけどね)


我ら[ 緋き絆 ]は、闘技場に向かった。

闘技場に、入ると大歓声が上がり、全員の紹介がされた。

(俺とアレスは二度目だけどね...)


エレファン獣王の入場だ。


[ ドン・ドン・ドドドン・・・ ]


[ ドンドンドドン、ドンドンドドン、ドンドンドドン ]


大太鼓の音と共に入場してくる獣王は、かなり様になっていた。

並んで入って来る人影は、見覚えのある方たちだった。


「「「「「「あっ!」」」」」」


[ キャッツライト ]の面々だった。


「あらあら、お久しぶりね♡帰りが遅いと思ったら、こんな楽しそうなイベントに参加していたなんて....ねぇ〜...」

ゾワリ.......俺の背筋に冷たい何かが走った。

「ランプさん、ここでお会い出来て光栄です」

「本当?そう思っているのかしら?」

「へ?」

俺は振り向き、パーティメンバーの顔を覗き込んだ。

「おっおっお母さん」

「ランプ様、おっお久しぶりです」

「ランプ様、何故この闘技場に?僕達何かしちゃった?」

「私と同じヒーラーのランプ様、お会い出来て光栄です」

「へへ、ここに来たって事は、バーサクヒーラーとして手合わ「アレス!」モガモガモガガッ....」

「ラムッチなっ何を」

「しっしーーっ」


「うふふ、そうよエレファン陛下と陛下のお気に入りの魔導師カルフと私達[ キャッツライト ]の

7人と貴方達6人で死合いをするのよ、ホホホホホ」

(ランプさんの目が笑って無い.....怖っ)


「「「「「「え?」」」」」」


「ジョー君とエレファン陛下だけの筈じゃぁ〜?」


「いいじゃない、貴方達の実力も見てみたいのよ」


「はぁ〜〜どうする?」


「アチシは、ウエルカムだぜ!」


「私も構わない」


「ぼっ僕も、ジョウ君が一緒なら....」


「私も、バ・・・ヒーラーのランプ様の戦い方を見れるチャンスだもの」


「ジョー君、私も頑張るね」


「ちなみに、見に来た人達は内容がコロコロ変わって怒って無いの?」


「皆には、時間もなかったですし、エレファン獣王様と[ カオカ ]こと、タカオカ様の親善試合とだけ告知しましたので、問題有りません」


「よし、決まりだね!やってやろう」


「「「「「おー!」」」」」


「ところで、レオン陛いや、レオンさんの身体は良いのですか?」


「腕が無くなっちゃいるが、まあ、問題ないな、手加減なんてするんじゃ無いぞ」 ギラリ


「うっ......はい」


「では、皆さん用意は良いですか?」


「「「「「「おう!」」」」」」


「では、拝見!」


陛下パーティの前衛はエレファン獣王、レオンさん、剣神のルグさんの3人

フォローにバー○クヒーラーのランプさん

後衛には賢者のカスパさんと魔導師のカルフさん癒しの賢者のバルタさん

「あんた達、本気で行かないと承知しないよ!」

(ランプさんマジだわ....)

[ 緋き絆 ]のフォーメーションは、俺、アレスが前衛と思いきや、王は後衛との事だった。

なので、前衛は、アレス、ルクリウス、ラムがなり。

後衛は、俺、トゥルス、ディアとなった。


「へぇ〜〜考えたわね」

「ランプさん負けませんよ」

「面白い、足掻いて見せな!」

(なんだろう...ランプさんのイメージが...)


先ず先に動いたのは、剣神ルグさんだった。

大剣を振り上げ何やら闘気を刀身に纏わせて振り抜いた。

[ ゴウン ]

暴風と共に、闘技場の防護壁が切り裂かれた。観客がそこに居なかったから良かったもののヤバ過ぎだな。

闘技場と観客席の間にバウンダリゾーン [ 結界 ] を展開した。


更にルグは、詰め寄りルクリウスに斬りかかった。しかし、ルクリウスも完全に読み切っていて、剣を鞘に入れたまま受け止めた。刹那鞘から剣を引き抜きルグへ斬りかかった。

「ぬぅ、見事な動きだ!しかし遅い」

ルクリウスの剣撃をルグは、短刀で受け流した。

ルグの背後から、レオンがアイアンナックルを装備して殴りかかった、ルクリウスは、少し遅れたが、先程引き抜いた鞘を蹴り上げレオンを牽制した。カスパは、背後に魔法陣を展開していて、ルクリウスのフォローに入ろうとしたラムとアレスに光の矢を放ち牽制していた。


エレファン獣王とカルフは、完全に[ キャッツライト ]の華麗な連携に見惚れていた。


(流石に旧知の仲って奴か)

(俺達だって伊達に一つ屋根の下いや同室で過ごしてきたわけじゃ無いぞ!)


エレファン獣王が、その場で地団駄を踏んだ。

突如地面が隆起して、[ キャッツライト ]のメンバーまで、バランスを崩してしまった。

(チャンスだ!)

黒炎に見せかけた、炎弾の中に雷を圧縮して込め投げつけまくった。

[ ドッドッドッドッドッドッドッ ]


「おい、ジョウ!黒炎は不味いだろって!」

(ありがとう、アレス、ナイス突っ込みだ。相手は信じるだろう)


「おいおい、ジョー本気か?シャレにならんだろ!」

一番血の気の多い剣神ルグさん、何とか王を守ろうと前に出て来るであろう、賢者カスパさん、は防ぎに来るだろうと思っていたが、まさか、エレファン獣王までもランプさんと魔導師カルフさんを庇って前に出て来てしまった。

(ちょっと、想定外だったが、まぁいいか) ニヤリ


「ジョーこれは、いったい!」 (レオン陛下反応が遅いですよ)


「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!我が盾は最強なり〜」

「儂の障壁でも防げんのじゃろうて、軌道だけでも逸らしてやるわい」

「ランプ、カスパ、儂の後ろへ」


(結界張られたら不味かったけど、障壁ならね!)

フフフフ


皆の、盾や、障壁に当たった寸秒後....



[ バチッ ]



[ バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ ]



「うきゃ〜〜〜〜〜〜」

ルグさん、カスパさん、エレファン獣王までも強めの雷で意識を飛ばした。


「いや〜〜上手くいったね」

「ジョウ、凄いな!いったい何時あのようなフェイク炎弾を....」

「ルクリウス、ちょっと上手く行き過ぎで僕もビックリだよ!でも、気を抜かずに行こう」

「ああ、分かった!ジョウ私のフォローを頼む」

「任せて!」

「むむむっ!ルクリウスとジョー君の呼吸がぴったりで羨ましい!私も頑張らなくっちゃ」

「あらあら、ラム思った事が、まる聞こえよ」

「あっ!おか...ランプさん!私負けないから」


ラムの背中に雷鼓の連鼓が浮かび上がった。かなり大きくそしてしっかりと具現化されているので、かなりの威力があるのだろう。

「ラムは、電撃ばかりね」

「そうだよ!でも負けないから」

[ バチチチチチ ]

ラムの美しい身体が雷で包み込まれた。

ラムは飛び上がり、ランプさんへそのまま突っ込んで行った。

「私達には電撃は通用しないのよ!」

雷を纏い突っ込んでくるラムに、ランプさんも飛び上がりローリングソバットを見舞った。

[ バチチチ ]


スカッ・・・・・


「へ?」


そこへ、少し遅れてラムがランプへ肉薄し、炎を拳に纏わせて、脇腹に炎弾を撃ち込み、爆発させた。

「エヘヘ、作戦成功♡」

「ラム、凄いな!雷鳥を作る要領で自分と同じ形の雷を作って自分と思い込ませて、、タイミングをずらしたんだね」

「そうだよ、流石ジョー君だね♡、私も成長してるでしょ?」

「ああ、ラムは凄いな」

「エヘヘ♡」

「ラム、最後まで気を引き締めていこう」

「うん」

(ランプさんも、戦闘不能だね)

(あとは、バルタさん、カルフさん、レオン陛下だけだ)

「うっ!」 (レオン陛下から凄い闘気だ)

「流石ねん♡ジョーさんこのお香で戦闘力を頂くわ」

「ふふっそうはいきませんよ」

「僕達には、効きませんよ!」

「へぇ〜〜......そうかしら?」

アレスも闘気を纏って炎が吹き上がった。

レオン陛下も同じく闘気を纏い炎を吹き上がらせた。

「ほ〜う、流石はマース殿の秘蔵っ子なだけはあるな!その闘気、本気にさせる」

「アチシに、手加減は無用だぜ」

「ガッハハハ、片腕のオッサンだしな全力で楽しもうではないか」

レオン陛下は、更に闘気を纏い、右腕で金砕棒を振り回しアレスと睨み合った。

「この金砕棒は、ヒヒイロカネで出来た私の最も得意とする武器だ。この金砕棒を目にした者は未だかつて一度も私に勝った試しが無いのだ。マースの娘よ本気でかかって来い」

「へっ直ぐにネンネするなよな!」

[ ドンッ! ]

土煙りをあげ、レオン陛下へ真っ直ぐ突っ込んだアレスは、バレバレの飛び蹴りを見舞った。

「おい、単調な攻撃過ぎるだろ、考えろ!アレス」

レオンは、難無く避けた。しかも片腕を地面に着けて逆立ちの様な格好だ!

(まっさか?俺の居た世界ではカポエラって呼ばれていた武術だよ)

正に、カポエラそのままの、戦闘スタイルでクルクル回り、片腕のハンディを感じさせない動きだ。

アレスは、見たことも無い動きに戸惑いタイミングが全く合わない様だ。

アレスは、完全にタコ殴り状態でなす術がない様だ。流石はアレスと思うのは、身体が頑丈なのでダメージは余り無い様ではあるが、女の子がタコ殴りに合っている姿を見せられるのは、俺が殴られ、罵られるよりも辛かった。

「アレス〜〜」

「大将戦は、僕に任せてくれないか?」

「ジョウ!アチシは未だ未だヤレるけど、愛しのダーリンに言われちゃしょうがない、変わるぜ」

「サンキュー、アレス」

(アレス、ボロボロじゃないか....)

俺とアレスはハイタッチして交代した。

「ガッハハハ、マースの娘も中々だったが、戦闘経験が無さすぎだな」

「ああ、そうかもしれない。だけどこれから、アレスも他のメンバーもこれから、もっともっと強くなりますよ!」

「そうだな、そうなってもらわなくては、此方も困るのだよ」

金砕棒を振り回し駆け寄ってきた。

先程のアレス同様、余りにも単調な動きの攻撃に、少し回避が遅れた。

(未だ未だ余裕で避けられるか...)

[ ドカン ]

モロに、攻撃を受けてしまった。

「ジョー君!」

「あ〜ビックリした。避けた筈なのに.....」

「よく避けれたな、ジョー」

(いや、避けれて無いし!)

変則的な蹴り技中心の動きは、接近していると、死角から攻撃が来るので厄介だが、少し距離を取れば避けようはいくらでもあった。しかし、少しでも距離を開けると、金砕棒の餌食になるし、中々に厄介な戦術だった。

腕での直接打撃の距離では、確実に足が飛んでくる。やはり、カポエラはリズムだね、格闘最中に視線を外し背中を晒すなど、戸惑う事もあったが何だか、リズムが掴めて来た。

闘気を纏い、拳に炎を纏わせレオン陛下が回転して足を蹴り上げ背中を晒した瞬間を狙い定め炎弾を飛ばした。

[ ドドン ]

「ぐぉっ!」

陛下がバランスを崩してよろめいた。

(チャンスだ)

陛下へ肉薄して、闘気の篭った拳を叩き込む。

がしかし、レオンが持っていた金砕棒が伸びて来た。

(伸びんの?それ......)

モロに喉元を直撃した。

「ガフッ」

後方へ豪快に飛ばされて、自分で張った結界にぶち当たった。

(まるで、如意棒だな)

(流石に、凄腕冒険者パーティのトップだな、本気でいきますか!)

身体に付いた土を払って立ち上がった。

「おい、ジョーまさかのノーダメージなのか?」

「いや、喉元の攻撃は痛かった。でも僕は回復も早いんだ」

「よっとぉ!」

更に漆黒の闘気を纏い、身体が更にデカくなった。鬼神モードからの闘気解放だ!意識を保てる様に少しだけリミッターを外した。

レオン陛下が笑っている。

右足、左足と交互に足を広げながらクルクルと回って接近してくる。レオン陛下の身体が高速回転していき、土埃を巻き上げながら回る様は、まるで竜巻だった。

(おっ!ランプさんの意識が戻ったみたいだな)

レオン陛下は、更に速度があがり、ユラユラと左右に動きながら、此方に近づいてきた。

ランプさんは、レオン陛下のサポートをしている様で更に竜巻は激しく唸りだした。

レオンの動きを見ていた俺は、やはりリズム感だね!子供の頃からピアノをしていたので、リズム感には自信があった。レオン陛下のタイミングに合わせて、俺も足技を繰り出した。

「先ずは、右足を振り上げて回転っとっとととと」

蹴り上げた足先から、白い影が飛び出した。影は上空に上がり、バウンダリゾーン [ 結界 ] にあたり.....

[ ゴウン ] けたたましい音が鳴り響いた

(ヘェ〜!結構威力がありそうだ)

「更に左足を振り上げて回転っとととと」


「あははははははは・・・」

(むっ会場から笑い声が...少し恥ずかしいな...)


徐々に回転が早くなってきた。 (コツを掴んだみたいだ)

だんだん音が、ジェットタービンみたいな音に...

バウンダリゾーン [ 結界 ] 内の人や土等あらゆる物が渦巻き、丸い結界内全体がもうごちゃ混ぜになっていた。

「ジョー君・ジョウ・コラー!」

「「「「「ジョー!止めて〜〜〜〜・・・」」」」」

「ん?」

蹴りながらの回転は、楽しくなってつい余計に回ってしまった様だが.......女性陣達の衣服が乱れて煽情的な格好で倒れ込んでいた。

(げっ!やり過ぎたよ!)

慌てて、結界を炎で包み観客席から見えなくした。

「お〜〜い、大丈夫か?」

「おいっジョウ!アチシ達を殺す気なのか?」

「イヤイヤイヤ、そんなはず無いだろう」

「「「「「ジロリ」」」」」

「ひえっ」

パーティメンバーの視線が物凄く怖い......

「ごめん、やり過ぎた」

「ジョー君...」プンプン

「罰として、皆んなのマッサージをする事!良い?」

「ああ、分かった」

「エヘヘ♡なら、許す!」

「皆んな怪我は?」

「実は、ブレスレットの障壁が発動して、パーティメンバーだけは無傷だったのだ....テヘペロ♡」

「はぁ?」

「まぁ良いか」

「ところで、皆んな凄い格好になっているのは分かってる?」

「あっ!きゃっ.....」


慌てて衣服を整える姿にキュンとくる、タカオカであった。



砂塵が収まり、エレファン獣王達のメンバーは、ルグさん、レオンさん含めて全員が倒れて、戦闘不能と思われた。

フラフラと黒い影が動いた。

(レオン陛下か?....いや、あの体躯はエレファン獣王だ!)

頭を左右に振り、起き上がっり周りを見渡して、驚愕していた。

「いったい何が起こったのだ」

「ジョーお前の底は測り知れないな」

「はぁ、ありがとうございます」

「だが、儂の全力の一撃を受けて貰えんか?」

「分かりました、来てください」


最後の一撃となるであろう、結界の炎を解除した。


「儂の全力は未だかつて試した事がないのだ、お前ならばきっと受け止めてくれるに違いない」

「行くぞ、ジョー」

「はい!」

俺は飛ばされないように、リィパルシャン [ 障壁魔法 ]を背中に発動させて、受け身の体制で更に闘気を込めた。


[ ウガアアアアアアアアアア ] もう、王と言うより、魔獣である。


[ ドカン! ] [ メキョキョ ]


砂塵が舞い上がった。


「ん?.....メキョキョ???」


観客席から歓声が上がる。

[ 流石、獣王様だ!あの一撃ではいくらカオカ様でも......」

「キャ〜〜カオカさま〜〜」

「やっぱり、ウチの獣王様はハンパ無いな」

「はい、しゅ〜りょ〜〜だな」

「ジェジェジェ、そんな事ないジェ!カオカは無敵だジェ」


「おっ!あの ジェ って、見に来てくれていたのか」


「カオカ〜〜〜〜負けないジェ〜〜」


「おうっ!」


「えっ?」


「えっ?・えっ?・えっ?・えっ?」


「えええええ〜〜〜〜・・・」


巻き上がった、砂塵が収まり視界がクリアになると、エレファン獣王が両腕でカオカに掴みかかろうとしているところで、完全に沈黙していた。

プルプルプルプル小刻みに震えるエレファン獣王。


観客席の数名が気が付いたようだ。

「なっなっ何だあれ....」

「おっおい、アレは何だ?」

「やっヤバくね〜〜か?」


ルクリウスやディアも異変に気が付いた。

「ちょっとジョウ君....それは....私でも....」

「ジッジョウ、一国の王なのだぞ...」


「ん?」 「おおっこっこれは...」

「慌てた俺は、結界を漆黒に染め上げ、中を見られない様にした。


俺も冷静にエレファン獣王の腕を見たら、アコーデオンの様に縮んでる。漫画の世界の様だった。


そして、エレファン獣王の顔がみるみる赤くなりもう、火が出るほど赤くなったかと思うと、青くなり紫色になった.....


[ プチン ]

何かが切れる音がした。


[ ドサリ ]


エレファン獣王は、気を失った。


(不味いな、ランプさんにお願いするしか無いな)


闘技場は少し騒ぎ出した。


ランプさんも何とか意識を取り戻した。

ランプさん、ディアで協力しながら、エレファン獣王の治療にあたった。魔導師カルフも起き出し、賢者のカスパさん、バルタさんそしてラムが加わり治療を施した。


[ パチリ ] (おっ,獣王様目を覚ました様だ)

「儂はいったい......はっ...負けたのか?」

「ああ、エレファンよ、ジョーに完膚なきまでにな!まぁ儂もだが」

「ガッハハハハハ!そうか、そうか、負けて悔いなしだな!儂は、レオンより長く戦ったぞ!」

「な〜〜にぃ〜〜、戦いの最中に寝ていたくせにか?儂はその間戦っていたのだぞ」

「誠か?カルフ!」

「獣王様、残念ながら左様にございます」

「だが、最高の気分だ!」

「よし、闘技場の皆に挨拶をせねばな」

結界を解除した。

俺と、獣王様、レオン陛下闘った全員で手を繋ぎ、闘技場の観客達に感謝の気持ちを込めて頭を下げた。


鳴り止まない、歓声にカオカは鳥肌が立つのを感じた。


そして、サバナ国に新たな伝説級の戦いが幕を閉じた。



「皆んな、体力は残っているかい?」


「「「「「ええ、大丈夫です」」」」」


「では、闘技場にお集まりの皆様、出口にて本日の勝者チーム [ 緋き絆 ]様よりプレゼントがございます」

「待った!今回のプレゼントは、[ 緋き絆 ]とドワーフの皆んな、騎士団員の皆さん、エルフ族の方、ウサさん達や手伝ってくれた、獣人達にも感謝をして下さい」

「そして、お受け取りになってから、お帰りください」

「その、アクセサリーは皆を守るための物なのです、普段から、身に付けていて欲しい」


「「「「「「カオカ〜〜」」」」」」


「「「「「「カオカ〜〜」」」」」」


「「「「「「カオカ〜〜」」」」」」


何度も、何度も、お礼を言われ、崇められてしまった。

(少し、照れるな...)


色やサイズ、ネックレスなのか、ブレスレットなのか色々と選んで貰って渡していたので、手伝ってくれている、ドワーフの皆んなや、ウサさん、エレファン獣王の部下達総勢120名程集まった為、日没前には全員に渡し終わった。


[ 緋き絆 ]は、ドワーフやエレファン獣王様、レオン陛下様達に打ち上げを誘われたが、丁重にお断りをして、宿屋に帰った。


貸切風呂に俺だけ先に入り、疲れを癒して部屋に戻った。

すれ違いに女子達もお風呂に向かった。


(あ〜この流れが最高だね。誰もいない6組の布団を独り占めして転がるのだ)


「あっずる〜〜い、アチシもやる〜〜」

「おお、早いなアレス!」

「しっかり洗ったぞ!」

「皆んなも早々に戻ってきた」

「うわ〜〜気持ちいいね」

何だか全員でゴロゴロして楽しんだ。

「さっジョー君♡や・く・そ・く・よ・ん・」

「マッサージだぜ!」

お風呂上がりの火照った身体に薄着で寝転がる美女達、少しだけ電気を纏わせて、マッサージをすると、きっと疲れていたのだろう、1人又1人と笑顔で寝落ちしてしまった。



おやすみ、皆んなありがとう。



だんだん、瞼が重くなり、深い眠りに落ちていった。

読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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