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不敬罪だね

宜しくお願いします。

チュン、チュン、チチチチチチ、チュン、チュン


朝日が部屋に差し込み、小鳥の美しいさえずりで俺は目を覚ました。


身体が、重い.........のは、もう慣れたな......


(今日は一体誰なのかな?)


俺の体の上に乗っかっている子の頭をナデナデした。


「ん?」

何故か違和感を感じたのだ.....


更にナデナデを繰り返した。


「うっううん♡」


「うむぅ〜〜・・・・・」


更にナデナデ・・・・「うむぅ〜〜・・・」


違和感とは・・・・・そうなのだ、ナデナデしていると明らかにその子の耳が大きいのだ、そして耳をナデナデすると...


「あっふぁ〜〜ん♡」


とても、色っぽいのだ。


目を開け起き上がると、俺は....


「誰?」


「私は、シンリンです」


「どうぞ、末永く宜しくお願いします」


「へ?いやいやいやいや、違うでしょ」


「あっふぁ〜〜〜〜あ、おはようジョー君♡」

ラムが目を覚まし、俺が頭をナデナデしていた子と目が合うと...

バチチチチチ

「あなたは、シンリンちゃん!」


「うふっ久しぶりね、ラムちゃん」


「何故この部屋に......」


「ラム、知り合いなのかい?」


「うん、この子、サバナ国のシンリン王女だよ」


「ええ!王女様なの?」


「うふっ、そうなの、宜しくね、カ・オ・カ・様♡」


(なんだろうか、この世界の王女様方は、自由奔放過ぎだろ!)


「では、シンリン王妃は何故に、私達[ 緋き絆 ]の部屋に来たのですか?」


「それは勿論、ロッペン討伐に始まり、他国に渡り要人の救出、此度の誘拐事件の解決と、好意を寄せぬ者がいましょうか?」


「え?」 (興味では無く、好意だとぅ...)


「ダメ、ダメったらダメ!ジョー君とは....」

「あら?とは....?」

「とは...」

「とは?」


「おいおい頼むから、ラムを困らせないで欲しい」


「僕にとってのラムは、側に居て欲しい人で...あの....その.....僕の大切なんだ!」


「ジョー君♡.......あっありがとう......」ボッ


ラムも、俺も顔が真っ赤っかになった。


「「「「ワタシ達は?」」」」


「もっ勿論大切だよ」


「「「「うふふ♡」」」」


「ほら、そんな所が羨ましいの!」

「私も、メンバーに入れなさい!」


「シンリン王女、それはできない相談なのだ、諦めて下さい」

「私達は、大変危険な依頼も受けて行かなければならない冒険者なのです」

「私、聞いたもん」


「では、どの様なランクの依頼を受けていると思いますか?」


「ラム王女も同行してるんだから、E良くてDランクくらいでしょう」


「いいえ、ジョウ...殿は、Sランク冒険者なのです。指名依頼も入ってくる程の実力者であり、相応のランク依頼しか受け無い予定です」


「また、嘘おっしゃい!私を入れたく無いだけで嘘を言っているのね」


「いいえ、事実です」 (ルクリウス、ありがとう)


「良いわ、お父様に言いつけてやるから」

「うわ〜〜〜〜〜〜ん」


[ バタン ]


シンリンは、部屋を飛び出して行ってしまった。


「ふぅ〜〜、ありがとう、ルクリウス言い辛い事を言ってくれて助かったよ」


「ああ、ならば私も大切か?」


「ルクリウス、当たり前だよ」


「あっアチシにも直接言って欲しい」

「僕にも、言って欲しいなぁ...」

「私だって頭で分かっていても、直接聞きたいわ♡」


結局、一人一人に伝える事になった.........。


「朝食でも、食べに行こうか?」


「「「「「おー!」」」」」


宿屋の食堂で、昨夜のパレードの話やら、朝の侵入犯?の話等で話題は尽きず、食事も楽しんだ。


[ バタン ]


「失礼するぞ」

サバナ国の騎士団が入って来た。


「ここに、ジョー・タカオカは、居るか」


「ん?」


「もう一度、言おうジョー・タカオカは、居るのか?」


「僕が、ジョー・タカオカだが、何か用か?」


「お前か!お前は現在、サバナ国の王女に対して不敬罪の罪がかけられているのだ、大人しく城まで来て貰いたい」


「「「「「え〜〜〜〜っ」」」」」」


ラムやアレスは完全に反撃モードだったが、何とか諭して、大人しく、騎士団員に従った。


連れて行かれる時、宿屋前にお手伝いのウサさん達が集まってきていたので、ヴォワ達の所に先に行って貰って指示に従って欲しい旨を伝えた。

皆んな快諾してくれた。


我々[ 緋き絆 ]は王城の謁見の間に通された。


「私が、エレファン獣王である」


でかい声で名乗りを上げ入って来た人物は、エレファン獣王だった。


「昨日は、パレードの参加誠に感謝する」

「さて、今回はうちの娘が何やら、失礼を働いたそうで、詫びねばならんな」


「はぁ?」


「おい、エレファン獣王アチシら、不敬罪とか言われて無理矢理連れて来られたんだぜ」


「ああっそうだったのか、シンリンはそこまでしていたのか」

「では、私の使いとすれ違ってしまった様だな、我が国の英雄にとんだ無礼を働いた事申し訳なかった」

「我が娘も、反省している様だが許しては貰えまいか?」


「ジョー君、どうされますか?」


「シンリン王女様と合わせて頂けませんか?」


「うむ、分かった」


「おい、シンリンを呼べ」


「はっ」


暫くして、暗く俯き目を腫らした王女が入って来た。


「わっわっわたくし、わたくし、シンリンでございます」

「こっこっこのたびは、申し訳ございませんでした」ペコリ


「王女様はこう言っているけど、みんなはどうする?」


「「「「「謝ってくれたから、もう良いよ」」」」」


「ありがとう、僕と同じ気持ちだ」

「シンリン王女様、我々[ 緋き絆 ]のメンバーとしてでは無く、友人にはなれませんか?」


「え?お友達になってくださるの?」


「エヘヘ、ジョー君はそういう人なんだよ」


「ラムさん、ありがとう......とても嬉しく思います」

「お父様、お友達になってもよろしいですか?」


「友になるのに、親の許可など不要であろう」


パァアアっと明るく可愛いらしい、少女になったシンリンは、アレスを除く女性メンバーと一緒に別室へ行き女子トークをすると言って出て行った。


「アレスは行かなくて良いのか?」

「アチシに、服や花の話が出来ると思ってんのか?」

「まぁ、そうだな......」


「がっはははは」

「良きパーティだな、[ 緋き絆 ]というのは」

「ところで、ジョー・タカオカ明後日にワシと親善試合をしては貰えんかな?」


「ええ?王様とでございますか?」


「ああ、頼まれてくれないか?」


「アチシも戦いたいぞ」


「がっはははは」

「分かった、希望者を募ろうではないか、どうかな?」


「う〜〜〜〜ん」


俺が悩んでいると、横からエレファン獣王の腹心らしき人が小声で、お願いされてしまった。


「分かりました、よろしくお願いします」


「よし、よし、よ〜〜し!久しぶりに血が滾るわい」

「おい!立札を急ぎ作るのだ!」

「グフッグフフフフフ」


あら?獣王様は戦闘狂かな?


その後、我々メンバーは、シンリンや獣王と場内で楽しくそして最高に美味しい昼食を食べ城を後にした。


人族の騎士団本部へ行き、依頼料と謝礼を受け取ったのだが、合計すると、白金貨903枚にもなったのだ。

メンバーで話し合った結果一人150枚ずつ分け合って白金貨3枚迄の予算で、改めて打上げをする事になった。


急いでヴォワの所へ向かった。


「オウ、ジョーカ例ノ物ハ、アルメア カラ届イタゼ、後魔石モナ!」


ギルド長のサインさんが手配してくれた工房は、中々に立派なもので、ウサさん達も鼻歌を歌いながら笑顔で手伝ってくれていたし、ガラスの雁木玉は色々な色が有りとても綺麗に仕上がっていた。


「ところで皆んなは昼食食べたのかい?」


「当たり前だよ!」


「ありがとう、ウシュクさん」


「それでは、僕達も始めよう」


「「「「「おー!」」」」」


完全に流れ作業だった。ドワーフ達が、聖なる木や魔石のビーズやガラスで雁木玉を作る係がいて、次に穴あけ加工をする係がいて、サイズ、素材毎に仕分けをしてバケツに溜めていく。

ビーズを繋ぐ糸も同時に作られた。


大きなバケツ一杯出来上がると俺に送られて来て、リィパルシャン [ 障壁魔法 ]とバウンダリゾーン [ 結界 ]を付与して、犯罪を犯した者は効果が発動しない様に細工もした。


魔法の付与は特に難しくは無かったが、とにかく体力を使った為、ディアの回復魔法が助かった。ディアのサポートはラムが行い、ラムはディア程では無いにしても、回復魔法が使える様になっていた。


2人のバックアップのお陰でドンドンと魔法を付与した玉が仕上がってくる。


そうして、睡眠時間もしっかり取り、作業が終わったのは、結局翌日の夜中だった。明日は、エレファン獣王との親善試合たね。


さて、宿屋に戻った俺達は、お風呂に入ってサッパリした後、日々の修練と明日の親善試合の事を話し合った。


「ジョウ、遂に明日獣王様との親善試合だな」

「まぁ、ビーズ作りで気が紛れたから良かったけれど、明日なんだな...」

「ところで、明日希望者がいた場合アレスも試合があるんだよか」

「ウシシシシ、アチシは楽しみだぜ」

「流石わ、アレスだね頼もしいよ」

「なっななな?アレスのほかも欲・し・い・だとぅ...」

「アチシは何を渡せば.......」 ボッ

「おい!アレス聞き間違いだぞ」

「あっあはははは、だよなぁ.....」 ポッ

(アレス、可愛い奴だなぁ〜)

ルクリウスやラムも少しは戦いたかった様だった。

この国の立札に対戦相手を募っただけなので、誰も来ないかも?が我々の見解だった。


そして、話は終わり俺は夢の中に落ちていった。

チュン、チュン、チチチチチチ、チュン、チュン


小鳥の囀りで少し意識が覚醒され始めた頃、突然俺のオデコに裏拳が飛んできた。


「ん?誰だ?」


横で寝ていたアレスが寝言を言いながらピョコピョコと体が動いていた。耳を澄ませると何やら、夢の中で戦っている様だった。アレスを眺めていたら、ゴニョゴニョと何かを呟いている。気になったので顔を近づけていくと、アレスの目がパチッと開き目が合った瞬間に抱きつかれ顔を齧られた。


「お肉ぅ、だいしゅきぃ〜〜♡」はむっはむっはむ


「おいおいおい!アッアレス悪戯にも程が」 ガジガジ

(とっても痛痒い、意外と気持ちいいなこれ)


「ふっふぁ〜〜〜〜あ・・・おはようジョー君♡........えっ?えっ?え〜〜・・・」


ラムは、俯いて何やらブツブツ呟いている。


[ バチチチチチ ]


「へ?」


身体が一瞬光ったと思うと


「ちょっと待ったぁ〜〜・・・」


[ バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ ]


「「「「「キャァァァァァァァァ」」」」」


[ 緋き絆 ]メンバー全員、電撃を浴びた。


[ コンコン ]


「宿の者ですが、大丈夫ですか?」


「「「「「はい騒がしくしてすみませんでした〜〜」」」」


ラムを除く全員が少し焦げていたが、まぁ問題無いだろう。


「もう、知らない」プンプン


「ああっラム、すまなかった」


「べぇ〜〜だ」


(ああ、ラムはやっぱり可愛いなぁ♡)


「おい、アチシのせいなのか?変な事を言っていたのか?」


「そうだよアレス!反省してね。さ僕聞こえちゃったんだけどね、(お肉、だいしゅきぃ〜〜)って言ってジョウに抱きついて、ほっぺを齧っていたよ」


「なっなっなっ何だとぅ.......本当か?トゥルッチ...」 ボゥワッ!

アレスは頭から湯気が立ち昇り顔は真っ赤になった。


「ううう、しかし残念な事に全く記憶に無いぜ......じゃあもう一回」


「もう、駄目〜〜」 バチチチチチ


「アレス、悪ノリが過ぎます」(おお、流石はルクリウスピシャリと注意した)


「ラム......」


「私にも、ちゃんとして!」


「ああ、って...はぁ?......どう言う事?」


「うんとね、えっとね.......私にもその......もういい!」 プイッ


ソッポを向かれてしまった。

いつの間にか、メンバーは食堂に行ってしまったのか、俺とラムの二人きりになっていた。


「ごめんね、ラム」


「うっうん、私もやり過ぎちゃったね♡」テヘッ


「もし、皆んなで一緒に寝るのがやっぱり嫌なら、僕だけ別の部屋に行くけど?」


「それは、嫌!」


「皆んなと一緒に寝ているととっても安心できるんだもん、もう変えたく無いの」


「そうか、分かった。但し我慢は良くないから、ラムが嫌だったら直ぐに言って欲しい」


「うん、分かった。ジョー君♡」


顔を洗って、食堂に行くとメンバーは席に着いて待っていた。


「遅くなって申し訳ない」


「えっとぉ〜〜皆んな、朝はごめんなさい」ペコリ


「「「「ううん、で?どうするの?」」」」


「え?」


「「「「今後の部屋割りだけど」」」」


「変わらないし、変えないつもりだけど、皆んなはどうしたい?」


「「「「今までの、ままが良い!」」」」


「良し、決まりだね」


良かった、アレスは少し反省している様だったが、直ぐに元の元気一杯のアレスに戻っていた。


皆んなの会話は、今日の親善試合の話で盛り上がったのだ。


「さてと、闘技場へ行きますか!」.


「「「「「おー!」」」」」

読んで下さり、ありがとうございました。

次回も宜しくお願いします。

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